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銃と魔法の杖  作者: アクリル板
春騒乱編
6/16

6話 暗雲立ち込める裏側

今更ですが、この作品では、俺TUEEEEやハーレム、チートはありませんので悪しからず。

2040年4月1日:AZRA本社


おかしい。

何かがおかしい。

涼はそう思った。

そのおかしさの原因は、すぐにわかった。

「小隊長、こっちの書類終わりました。」

「こっちもっす、隊長。」

「...あぁ、ありがとう。」

「どうしたんです、隊長。また考え事ですか?」

部下が尋ねてくる。

無理もない。

今の俺は、相当深刻な顔をしているのだろう。

「なぁ、俺らがこうやって、新年度を書類仕事から始められたのって、初めてじゃないか...ってね、思ったわけなんよ。」

「あー...そう言うこと...」

「でも、先日のデモ隊事件の後から、まるで依頼が来なくなりましたよね。」

原因は彼女が言った通り、デモ隊事件での失態だろう。

相手がごく少数の魔導師部隊だったこともあり、さらにまずかったようだ。

「だけどよ、ここまで来なくなる物何ですかね。」

「裏があるのは明白だろうな。」

と言い、デスクワークに戻る。

言われた命令はキチンと遂行する。それが我々のポリシー。

しかし、デスクワークとなれば話は別だ。

この部隊は戦闘特化型なのか、書類仕事が出来る人員は非常に少ない。

できれば、他部隊から人を貸して貰いたいレベルにはマズイ。


まだ、依頼を受けていたほうが楽だったかもなぁ、と、部隊全員が心のなかで盛大なため息をつきながら呟く。


同日:日本魔法協会本部・大会議室にて


「山川理事長、お聞きしたいことがある。大学付属高校の件だが...」

「あぁ、円卓族の皆様ですね。ご安心を。既に皆様の座席は用意されています。」

タバコの紫煙が蔓延する、昔ながらの会議室。

この場所こそが、日本魔法協会の中枢、円卓会議が行われる場所だ。

円卓、というのは、日本の魔法技術の発展に貢献したとされる十二の家を、円卓の騎士の伝説に準えたシステムだ。

「秋月の頭も抑えきれている。あなた方には感謝してもしきれません。」

と、理事長と呼ばれた男が無表情で言う。

「いえいえ、そちらの支援が有ってこそ。むしろ、我々の方から感謝させていただきたい。」

円卓の長が無表情で答えた。

策略は、味方同士で始まっている。

そろそろ大きく動き出す...かな?

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