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銃と魔法の杖  作者: アクリル板
春騒乱編
5/16

5話 不要な当事者

前回の勝利はなんとか勝てた、ぐらいのものです。人混みとか、地形を利用されると、大軍でも勝てなかったことは多々ありましたしね。

(冬戦争を見ながら)

2040年:3月21日 日本国国会議事堂前


デモから3日後。

AZRAや警察、防衛省関係者が現在も現場検証、周辺警備を行っている。

仮にも、日本の立法機関である国会前での事件。AZRAや防衛省だけでなく、日本そのものの国際的な信用に関わる事件であっただけに、かなり厳重な調査が行われているようだ。

「小隊長、どうしたんです?ぼーっとしてましたけど…」

「寝不足ですか?精神的な面はともかく身体はまだ子供なんですから。」

からかうように、笑いながら部下が言ってきた。

「んんっ、仮にもお前らの上司なんだからな、年齢はともかく。」

軽口には軽口で、半ば自虐のように言い返す。

AZRA警備部隊第一魔導小隊。国内最強と謳われていた魔導師部隊だ。

そんな部隊も、先日の失態から、現場検証の地上組という、事実上の左遷を言い渡された。

「被害が一番大きかったのが第一小隊だったからなー…」

と、小さく呟き後ろの部下たちを見る。

隊の紅一点、アンナ・アダモフは通信手だったからか、一番被害が小さく、軽い火傷程度で済んでいた。

しかし、

「竹内、古谷。お前ら、ここ来て大丈夫なのか?明らかにまだ来れないような怪我してるんだが…」

「ご安心を、小隊長。頑丈なのも、魔導師の取り柄ですから!」

「ぶっちゃけ、小隊長の方こそ大丈夫なんです?まだ若いんですし。」

「さっきから若い若いうるさいな、古谷。怪我が治ったら俺と模擬戦でもしようか?ん?」

「それは堪忍して下さい。本気で命の危機を感じるんで。」

二人は敵の魔法の直撃を食らった。それだけならまだしも、古谷に関してはその後地面に墜落さえしている。高度が低かったのと、魔導防壁があったため、命に別状は無かったものの、腕を折る程度の怪我をしている。

「しかし、現場検証の手伝いと言っても、警察とか防衛省だけじゃなくて、魔法庁まで来てるんですよ。俺らの意味あるんすかねぇ?」

「率直に言うと、無い。大体、こっちの現場検証の手伝いって事実上の左遷職。まともな仕事を期待するべきじゃないだろうよ。」

「だとすると、今日はずっと待ちぼうけですか。私もう帰っていいですか…?」

「やめとけ。怒られるぞ。」

小隊の不満は増すばかり。

そして、涼のコーヒーの消費量も相対的に増していった。

「あー…帰りたい」


夕方、実に10時間近くに及んだ自部隊の装甲車での待ちぼうけから開放された。

一魔導小隊あたり4人といった感じです。

小隊長、副官兼通信手、隊員二人的な具合で。

後、魔法についてですが、

非殺系魔法:対象に運動エネルギーをぶつけて吹き飛ばすor対象周辺の酸素濃度を弄って酸欠で気絶させる

殺人系魔法:爆発や貫通、燃焼など、普通に人が死ぬ感じの魔法。

等です。詳しくは、活動報告の設定集的な物で。

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