05話 獣人の砦の戦い
3日の行軍の後パルカス率いる王弟軍は獣人の砦を見据える場所まで来ていた。
「信号弾を上げよ!」
「ハッ!」
兵士により信号弾が上がる。
「来たようだな。門を開けゴーレムを前面に展開! 門前にミスリルゴーレムだ!」
砦の城壁の上からゲイルの檄が飛ぶ。そんなゲイルの下へジャミルが歩み寄ると
「本当の黒幕が来たって訳だなゲイルの旦那」
「フッ居るかは知らんが、その手先どもだ。覚悟は良いな?」
「誰にものを言ってんだ。俺らに任せておきな」
「ああ、任せた」
「旦那もしくじるんじゃね~ぞ!」
ジャミルはそう言い捨てると揃いのスカーフを巻いた仲間たちと共にゴーレムの陰に隠れ門から出ていった。最後にミスリルゴーレムが配置に付いたとこでゲイルが門を閉めるように叫ぶ。
出迎えだと思い悠々と街道を進み、パルカスはそのゴーレムを視界にとらえ顔をしかめる。
「なぜここにレームのゴーレムがっ!・・・!? まさか!」
気が付いた時には門が閉まるのが目に入る。
「くそぉっ! ええ~いまだだ! ゴーレム隊を突撃させろ!」
「しかし・・・」
「貴様! アレを見て分からんのか!」
パルカスは砦前に広がり陣形を敷いたゴーレムたちを指さす。言われた者は何のことか分からずに
「我らの見分では?」
「馬鹿もんっ! あれらはレーム制、つまりは敵だ!」
パルカスのこの言葉に要約その意味が分かった男は慌てるように馬車から乗り出し
「迎撃! 迎撃だ! あれは敵! 国王軍だ!!」
その指示が下るや否や指揮官の男たちは杖を取り出し魔力を込める。するとゴーレムたちの瞳が赤く光駆けだした。
「要約気が付いたか。軍旗を掲げよ! ゴーレムたちに迎撃命令!」
「ハッ!」
街道をはみ出し襲い来るゴーレムたちが色の少し違う地面を超えると地面へと沈み込んだ。
「落とし穴とは小癪な! 後続は落ちたゴーレムの頭を踏み越えよ! 通り過ぎたのち落ちたゴーレムどもを這い上がらせよ!」
馬車の物見台の上からパルカスの檄が飛ぶ。パルカスの指示にゴーレムたちが答え踏み越えて1歩2歩と進み、再び沈み込んだ。
「ええ~い、何処までも馬鹿にしおって! 魔術による弾幕で前面を撃て! それで落とし穴も分かると言う物だ!」
一本の角が生えたゴーレム6体が前へと進み出て両手を前へと突き出す。
「撃てぇぇぇぇ!!!」
文字通り水の雨【ウォーターアロー】による雨のような攻撃が降りそそぐ。
「ちぃっ! だが個体は分かった。角ありに攻撃を集中させろ!」
ゲイルの指示が飛ぶ。




