09話 ガーディアン
今クレスは小屋にある作業部屋に来ている。目の前にはゴブリンから手に入れた6つの【Fランクの魔石】がある。
「まずは【ガーディアン】を創ろうか。【創世のコア】起動、【ユニット選択】【ガーディアン】。素材【Fランクの魔石】【バトルウルフの肉】【合成】・・・【錬成】」
クレスの言葉に床に魔法陣が現れ材料が光だし【合成】により混ざり合い、更に【錬成】により形が人型へと変わりだす。
「【起動】・・・君の名前は・・・デュエル、デュエルだ!」
クレスが魔力を込めるとガーディアンの瞳が光起き上がる・・・見る人が見れば人体模型の筋肉だけの状態で不気味に感じるであろう。
【ガーディアン】デュエルは立ち上がると、手を胸の前まで持ってきてお辞儀をした。
デュエルはお辞儀の後そのまま頭を上げ直立のまま止まる。
「そのまま動かないでね。【Fランクの魔石】【スキル選択】【筋力】【体力】【素早さ】【索敵】【槍術】付与!」
残っていた5つの魔石がデュエルへと次々と吸い込まれる。
「【解析】・・・良し成功だね。次は装備だね・・・」
そう言ってクレスは目の前に【アイアンインゴット】を置くとそれに向かって手をかざし
「【アイアンインゴット】【錬成】武器【スピア】・・・続いて【錬成】兜【アイアンヘルム】・・・」
クレスは次々と装備を創りデュエルへと着せていく・・・全身をアイアンシリーズでそろえた騎士が出来上がった。
「鉄の色そのままじゃ味気ないな・・・【錬成】着色【ホワイト】・・・縁取りを【ブルー】へこれで良しっと。」
白を基調とした騎士に変わり見栄えも良くなった。
「これならばゴブリンには後れを取らぬかと思われます。」
「そうだね。夜の間に魔石6つ集めてもらおうかな。」
「それはやめた方がよろしいかと。ただのゴブリンであれば良いのですが、【ファイター】【アーチャー】【コマンダー】といった1つ上の者たちには後れを取るかと思われます。」
ホークも【鑑定】によりステータスを見ることが出来るので魔物のデータとデュエルのステータスを見比べてアドバイスしているのである。
「じゃあ、今日は休んで明日ゴブリン狩りだね。でも初日で【ガーディアン】を創れたのは幸先良いね。」
「はい。ですのでそこまで急ぐこともないかと。あとクレス様はちゃんと食事を取った方がよろしいですよ?」
クレスはホークに言われるまで気が付かなかったが、外は夜のとばりがおりフクロウなどの鳴き声が木霊していた。