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創世の魔王とコアの秘術  作者: あおい聖
建国、アルト奔走編
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17話 竜牙帰還

 獣人の砦の出来事が収束して1旬が廻った頃。クレスの下へは南東の国境に港町【ハーフェン】が出来上がったとの報告がもたらされた昼下がり、リバレストの西門にクレイの竜牙の面々が到着したと知らせが来る。


 普段はおとなしいティアではあるが、その報告を聞くなり執務室を飛び出す。城から外に出るとゴールドに跨りまだ建物などが出来ていない西回りで西門を目指した。


 クレスはその様子を執務室の窓から眺め苦笑いを浮かべ



「よほど待ち遠しかったのでしょうね。それでもここの事務処理からは、解放されるかな?」



 すると隣で処理していたブレインがクレスを見据え



「御屋形様、クレアへ行ってもこことさほど変わらないかと思われます。いや最終決定権のある者がその場に居ないためもっとひどいと予測されます」



「うわ~、今回来た中に書類仕事が得意な人材居ないかな?」



「クー、居たとしてもここに残した方が良いと思う」



「まぁ、本人から望むのなら違うでしょうが・・・」



 そんなクレスの願いが通じたかのようにその一段の中にローズたちの姿があった。彼女たちの要請に応じ、謁見の間へとクレスは来ていた。


 クレイとティアを先頭に謁見の間へと竜牙の幹部であるガラハとミリエルも居た。最後にローズとハフマンが入り扉が閉まる。



「クレス様、竜牙団長クレイただいま戻りました」



「クレイ兄さん、ご苦労様です。クレアシオーネ国王としてここリバレストを貴方に任せます。これより公爵とし、この国の為に励んでください」



「はっ! このクレイ、ティアと共にクレアシオーネの為力の限りお仕えいたします」



 クレイは跪き古刀を鞘に仕舞ったまま床に突き立て宣言すると、隣のティアがうっとりとした表情で顔を赤らめていた。



「それでそちらが報告にあったガラハさんとミリエルさんですね?」



 ガラハは一歩前へと歩み出て跪き



「ガラハだ、敬語は苦手なんだが・・・」



「他国との場でなければ普通にして構いませんよ」



 クレスの言葉にほっと一息つきガラハが口を開く



「そいつは有り難い。王よこれからよろしく頼む」



 クレスが頷いたのを確認してミリエルが同じように一歩前へと出て、スカートをその手でつまむようにして



「ミリエルだよ。親が魔人の砦の代官やってるが気にしないでね」



「ええ、分かりました。これからクレイ兄さんを助けてあげてください」



「任せてよ」



 押しに手を当て背中を少しそりながらミリエルが挨拶をした。


 挨拶が終わったとこでローズが小声でティアに自分達を紹介してほしいと口にした。

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