14話 固定レベル式
クレアシオーネは更に発展を遂げていた。クルスで手に入れた錬金術の本に固定レベルのゴーレムの作り方が有り、更に【コアの秘術】とは別の制御術式も載っていたことで戦力を大幅に増やすことに成功していた。戦力不足をそれらの技術で補い各都市へと配置し、建設や防衛に当たらせていた。
クレス達はドーパンを後にし、対ゴブリンの為に【リバレスト】へと来ていた。
そんなクレスの下へクレイから手紙が届き
「なるほど竜牙はここリバレストを治めることに決定したのか。これは有り難いかな」
クレスは手紙をさらに読み進める。
「どうなっているのかとアドルト殿が心配していたアルト殿は今獣人の砦に居るのか」
「獣人の砦? 何でまたそんな遠くに?」
手紙を読みながら呟いたクレスの言葉にナディアが聞いてくる。
「軍総司令であるナハト侯爵の依頼で援軍要請に来ていたようだね」
「クー、父上と母上に知らせても良いかしら?」
「ああ、構わないさ。僕の方はクレイ兄さんの依頼で兵舎の建設をしなくちゃいけないし、ここの戦力も増強しておかないと」
クレスの言葉が天に通じたかのように部屋の扉をノックする音がしてブレイン達が入って来た。
「御屋形様、ただいま戻りました」
クレスとナディアがお互いの顔を見合わせ頷き合い。笑みを浮かべながらクレスが口を開いた。
「丁度兵舎の建設や戦力の増強の話をしていたところです」
「ならば私どもは兵舎の建設に取り掛かりましょう。御屋形様は戦力の増強をお願いします」
「分かった。兵舎の方は頼みます」
「心得ました。では早速取り掛かりたいと思います」
ブレイン達は急ぎ部屋を後にする。ブレインが出ていった後でクレスは苦笑いを浮かべ
「戦力に付いてどのタイプが良いか相談したかったんだけど・・・」
「しょうがないから私達で決めちゃいましょう。違ったときは他の都市へと回せばいいんだし」
クレスの言葉にナディアが自分達だけで決めればいいと提案しクレスもそれに了承した。
「まずは防衛戦力が居るのではないのか?」
「そうね。フォート隊だけだと心もとないから後方からの遠距離支援のためにキャノン隊、それに城壁などの修理にガイア隊も必要ね」
ライラが意見を述べ、ナディアがそれを詳しく付け加えるとムントがおもむろに手を上げ
「食料生産やその食糧を料理する者が必要なのではないですか? 傭兵団なんですよね竜牙って」
「エロ猫にしては良いことを言うのですよ。腹が減っては戦は出来ぬと言いますしね」
ムントに意見も採用してまずは指揮個体としてオートマタのアグリを作り、その配下としてファーマーシリーズを作り首都クレアへと送る。更に各都市へとファーマー隊を派遣することとなった。




