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創世の魔王とコアの秘術  作者: あおい聖
建国、アルト奔走編
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08話 発展する新国家

 ドーパン領主の館、その一室の窓辺にスカウトバードが降り立つ。新たに加わったホークの部下である。その足に小さな筒が付けられており、中に報告書が入っていた。


 クレスはそれを取り出し、回封印へ魔力を流す。ピシッとひびが入り丸まっていた紙が開くとその大きさが大きく変わる。



「え~と何々・・・砦は完成したか。それとその南の国境にも街を建設と・・・フッティアーネお婆様によってかなり変わったものになったか。まぁエルフが造る街だからね」



 報告書を最後まで読み終わるとクレスは正面を向く。ナディアやライラ、ムントとアムと言った家臣団の他、マリナもテーブルを囲っていた。



「国境の砦として【リバレスト】が完成したようです。いまブレイン達はその南にリーフエルフ達の為の街を作成中みたいだね」



「なら私たちもリバレストへ移るのかしら?」



「そうだね。先行してイージスの小隊を今日にでも送る予定だね」



「あらあら、もう既に国としてのていが整いつつあるみたいね」



 ティーカップの紅茶を一口含みマリナが声を上げる。



「はい。既に首都はあらかた動き始めているようですし、まぁ住人はリーフエルフが大半ですけどね」



「私もそちらへ移り住もうかしら?」



 ニコニコと笑みを浮かべながらマリナが聞いてくる。



「母上! 貴女はここドーパン領主夫人でありましょう。いくらクーがこの国とかかわりがあろうと川を挟み向こう側は別の国なのですよ? まぁ私は側にいてくれるのは有り難いけど・・・」



 ナディアは注意を促しながらも母であるマリナが近くに居ることは嬉しかったようで最後の方は小声となっていった。



「まぁ、大使館と言うか別邸を造る分には構わないと思うけどね」



 ナディアの顔が花が咲いたように満面の笑みとなる。



「フフフフ、それは楽しそうですわ」



 マリナも目を細め微笑む。そしてクレスは表情を真剣なものと変え



「それもゴブリンをどうにかできればとなる訳だけど、クレイ兄さんの竜牙がどこに配置されるかでも大きく変わって来るけど・・・」



「それについてなのだが、幾つかの領地から選ばせるではなくリバレストに決めてはダメなのか?」



 ライラが意見を口に出して来た。するとその問いにはマリナが口を挟み説明した。



「それではだめですわね。自らが選んだのなら別として、仮にも実の姉と一緒になる方ですよ?」



「そう、今回で言えば防衛の要となるリバレスト、穀倉地帯となる【エッセンラント】、後は3つの建設予定の港町となる訳だね」

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