03話 新たなる旅
思わぬローズの提案にガフやルドが顔を見合わせ、ルドが首を振り
「無理じゃな、ヌシでは王に会う前に王弟派に捕らえられ終いじゃな。それに王に会うために繋ぎを必要として負ったのじゃろう?」
ルドの言葉にローズは思い出したかのように顔を曇らせる。するとアルトが意を決した顔となり声を上げた。
「ならば俺がそれを伝えに行く! これが本当に反乱までつながる話であれば天魔王国の貴族の1人として見過ごすことは出来ない!」
「まっアルト様ならそう言いだすよな」
「ですね」
レフトとライトもしょうがないという表情で決意する。すると今度はガフとルドが後ろを向きひそひそと言葉を交わしたと思うとガフが振り返り
「ロザンヌ!」
ロザンヌを呼び、ロザンヌがそのわに参加をし、再びひそひそと話し合いが行われた。しばらくしてロザンヌが声を上げる。
「あたいに奴らのお守をしろってのか?」
その声にガフとルドは深く頷いた。
「ちっわ~たよ! やりゃ~いいんだろうが! で何人連れて行っていいんだ?」
「貴様を含め6人じゃ」
ロザンヌは渋々了承し、連れて行ける人数を聞くとルドが6人と答え
「もっと・・・といいて~とこだが、それが妥当な人数か」
ロザンヌはアルトへと振り返り
「あたしの言う事ちゃんと聞けよ」
アルトはロザンヌの言葉が分からず首を傾げると隣にいたローズが口に手を当て小声で教えてくれる。
「護衛をするから自分の指示に従えと言っているのかと思います」
ローズの言葉で理解したアルトは右手を出し
「よろしく頼む」
ロザンヌは口端を釣り上げ手を握り握手をする。
「よろしくなっ」
その瞬間物凄い力でアルトの手が握られ、アルトは顔を歪める。
「ふっ根性はありそうだな。王都までの間にみっちりと鍛えてやるよ」
手を放しロザンヌはレフトとライトを見て
「アンタらもついでに見てやるさ」
ロザンヌの言葉に2人は苦笑いを浮かべる。
「よし、さっさと準備しな! すぐにでも移動を開始する!」
ロザンヌの言葉に団員たちが準備を始め、アルト達もまた準備に取り掛かる。
ガフたちと別れたアルト達は道すがら襲い掛かる【ファングドック】の群れなどを相手にしながら進む。
「そいつ1匹にいつまでかかってんだ! そんなんじゃ守れるもんも守れね~ぞ!」
アルトの動きを見てロザンヌから声がかかり、アルトは必死の思いで切り捨て振り向き
「煩い! 言われなくても分かっている!」
すると後ろから【ファングドック】がアルトへと襲い掛かる。そこへローズの【ファイアアロー】が飛来し、【ファングドック】をけん制する。
「2人とももっと集中してください」
ローズから声を上がり2人は苦笑いを浮かべるのであった。




