30話 拠点
【ドーパン】への帰り道を行く【ホワイトノア】の先に来るときにはなかった頑丈そうな城壁を確認する。パーラ達ティアの護衛の者たちが慌てる中、クレス達は落ち着いていた。その行動に不思議に思ったティアがクレスへ向かって疑問を口にする。
「クレス、あれはもしかして・・・」
「姉様が考えた通り、ブレイン達が造った僕の拠点だね。」
「・・・そう。」
クレスの言葉を聞きティアは呆れた様にテーブルに置かれたティーカップへと手を伸ばし口に含む。パーラ達はティアの行動に我に返り警戒を下げる。その間に【ホワイトノア】は城門へと迫っていた。
【ホワイトノア】が城門前まで進むとゴゴゴと鈍い音を立て門がひとりでに開いた。城へにの中へと【ホワイトノア】が進み、全てが城へに内へと入ると、再び音を立て門が閉じた。
【ホワイトノア】は分かっているかのようにゆっくりと進み更に設置された城壁の中へと入って行った。すると入った先に城が見えて来て、その前にブレインが待ち構えていた。
「お帰りなさいませ御屋形様。」
優雅に頭を下げるその姿にパーラ達は口を開け驚く。
「「「しゃべった!?」」」
「この方々は?」
頭を上げたブレインはクレスにパーラ達のことを聞く。
「彼女たちはクレイさんの部下で、姉様の護衛だね。部屋を用意してもらえるかな?」
ブレインはパーラ達を見渡し
「造っておいて正解でしたか。城の西・・・あちらに兵舎が出来ております。2棟有りますのでそのどちらか決めて頂き、部屋を選んでください。」
「了解。んじゃ北側の兵舎を使わせてもらうよ。」
「ガイア01、案内を頼む。」
ブレインの言葉でガイア01は頭を下げ歩き出す。
「あっそっちは喋らないんだ。」
「それが何か?」
「あ~ごめん。ブレインだっけか? あんたが特別ってことが分かっただけだから・・・」
パーラは頭の上で手をひらひらさせガイア01について行く。
パーラ達が兵舎へと向かった段階でブレインはクレス達へと向き直り
「御屋形様方は城の中へ。」
城へと向かおうかとする中クレスは思い出したかのように歩みを止め
「あっ忘れるとこだった。【スペースホーム】」
異空間が開かれその中よりバスター率いるフォート達が出てくるとブレインの目が怪しく光り
「ほう、ゴーレムですか・・・」
「そう、指揮個体がバスターで、配下がフォート。この拠点の防衛に使って。」
「承知いたしました。早速配備いたします。また材料も城の中にありますのでデュエル、イージスの強化、それとホーク殿の部下を造るなど御屋形様の好きに使ってくださいませ。」
「分かった。休んだら見せてもらうよ。」
「承知いたしました。ではご案内いたします。」
クレス達はブレインの案内で城の中へと進んで行く。




