25話 会議02
始まりこそ混乱した者の話は議題内容へと移る。
「・・・では、【ゴブリン】もルイン公爵が関わっているのですね。」
ネモがドクトールを尋問したことにより分かった情報を述べると、クレスはその中の一つに注目した。【ドーパン】を襲ったゴブリンのことを言っているのかと確認すると、ネモは深く頷いた。
「そんな・・・」
ナディアは口へと手を添え驚きを見せる。
「・・・まぁ僕は驚きはしないけど、どうやってあれほど大量な【ゴブリン】を操れるのかと言う話になるけど・・・」
その疑問には隣に座っていたティアーネが答えた。
「それについては恐らくであるが・・・【ドーパン】の北には【秘術】により創られた【拠点】が存在しているのだ。それを使っているのではないかと私は考えておる。」
ティアーネの言葉を聞いたクレスは考える・・・
(【拠点作成】か・・・【拠点】【ダンジョン】・・・拠点ダンジョン!?)
「なるほどね。【拠点ダンジョン】・・・そこにある【拠点コア】を使ってか・・・有り得ますね。」
クレスのこの言葉に今度はティアーネ達が驚きの表情を浮かべる。
「もっもしかしてクレス様は【秘術】が使えるのですか?」
ティアーネの言葉にクレスは頷く
「なっ何とそれではクレス様は真の天魔国の継承者ということになりますな。」
ウィルナーの言葉にクレスを含め年若い者たちは首を傾げた。
「天魔国の王・・・【天魔王】またの名を【創世の魔王】とも呼ばれる方により建国された国だ。その【秘術】を用い強固な都市を御造りになったと聞いている。」
低く落ち着いた声が会議室に響くネモの言葉に一同が聞き入る。
「なるほど【陸上艇】なども作れるわけか。これが知れれば保守派などは是が非でもクレス様を王に就けようと為さるだろう。」
そう言いながらネモは右に座るウィルナーを一瞥する。
「ん~でも僕自身はまだ未熟だし、この国をどうするかはあなた方に任せます。ただご承知の通り、ナディアを伴侶として迎えていますので、その実家が窮地であれば手を差し伸べさせていただきます。」
その言葉を聞いたティアーネは瞳に鋭さを増し
「なるほど、クレス様は現在戦力を増強していると・・・いやこれは何処かに拠点があると見て良いかもしれんな。」
「凄い! お婆様、その通りですわ。今クレスは拠点を創っている最中ですの。」
無邪気に答えるティアにクレイは額に手を当て
「ティア、それは言ってはいけない事柄ですよ。」
クレイは小さな声でティアに囁く、ティアは慌てて両手で口を塞いだ。




