24話 会議01
領主の館に着くとウィルナーの頭に大きなこぶが出来ていた。
それはさて置き、会議場へと足を踏み入れたクレス達は何処に座ったら良いのか迷っていると
ティアーネがクレスに近づき
「クレス様は上座・・・円卓のあそこじゃ。その左隣にナディア嬢、その隣がティア様、クレイ殿・・・」
左回りに座る席を指示していく。そして最後にクレスの右隣へティアーネが座る。
「・・・ティアーネ殿? この席順は・・・」
丁度ティアーネと対照の位置に座っているウィルナーが恐る恐る声を上げる。
「なに、それぞれの身分と関係を考慮してじゃな。」
「なぜ儂やご子息が対照席に居るかと聞いているのだが・・・」
「そんな事も分からんのか?・・・はぁしょうがないのう。こちらは対策に動いていた者達、そちらは何もしていなかった者や、敵に踊らされて負った者たちじゃな。」
ウィルナーは口を開閉を繰り返し何かを言いたげであったが、扉よりネモが現れる。
「なぜ私がこちらなのだ。・・・なに? 母上の意向だと・・・くっ分かった。分かった。座ればよいのであろう。」
渋々と言った状態で椅子へとネモが座ると
「揃ったようじゃな。これより我らエルフ族の今後と愚弟の処分をどうするかを話し合おうと思う。」
ティアーネが口を開き進行役を買って出る。するとネモの手が上がり
「・・・愚息の発言を許可する。」
「では、まずなぜこのような座席となっているのかお聞きしたい。」
「・・・はぁ同じことを説明せねばならんのか?」
呆れた顔でネモへと声を掛けるティアーネ
「・・・お願いします。」
再度頼まれティアーネが
「動いた者と、動かざる者・・・又は踊らされた者じゃな。」
「つまりこちら側は、動かざる者と言う事ですか?」
ティアーネの言葉にネモは強く握りこぶしを作りプルプルと震えている。
「後は身分じゃ。」
続いて出た言葉にネモは理解が追い付かず困惑する。すると右隣に座っていたウィルナーから
「ネモ殿、こういえば理解できるかな?」
ネモはその言葉にぎこちなく顔を向けると
「彼方は王族とその協力者、こちらは敵対勢力にいいように翻弄された者と言うくくりじゃよ。」
するとネモは勢いよくクレスへと顔を向ける
「でっではやはり貴公は・・・いや貴方様はクレス様ですか?」
「如何にも、こちらに追わすお方は天魔国王太子クレス様じゃ。」
口端を釣り上げにやけるティアーネがいた。




