20話 襲撃01
襲撃は東西南北の4カ所から各1小隊6名づつが突撃した。対するクルス軍は騎士6名、兵士12名の3小隊が在中しているのみであった。
そんな中北側では
「良いか! 南北の兵舎から増援が来る前に蹴りをつける!」
気配を殺し近づき見張りの兵2名を屠ると柵を超え屋敷内へと侵入した。すると入り口側、つまり東側から悲鳴が上がり戦闘音が聞こえ出す。
「ちっ! 馬鹿がまともに突っ込む奴があるかよ! こうなっては仕方がない! 俺らも突っ込むぞ!」
慎重に侵入を試みていた彼らは気配を消すのをやめ走り出す。近くにあった窓をけ破り中へと入ると
「きゃぁ~!!! 誰か! 誰か!」
そう言って侍女と思しきエルフが叫びながら逃げ出した。
「ちっ! 3名はアレを追いかけろ! 残りは近くの・・・」
そう指示を出そうとしてその者の首が飛ぶ。咄嗟のことで動きが止まる賊たちの間を流れる足運びでクレスが通り過ぎる。その際月明かりで【刀】の刃が幾重にも煌めく・・・カチリと鞘へと【刀】をしまうと残りの5名の床へと倒れ込む。
「ふ~【解析】っと・・・【黒水】?・・・ふ~んルインを根城にする犯罪組織ね・・・」
すると破壊された窓からホークが入って来て、クレスが腕を上げるとそこへと止まる。
「何かあったのかいホーク?」
「クレス様、他の場所も襲われております。それに高級宿に止っている貴族の動きが変でございます。」
「どう変何だい?」
ホークの言葉にクレスが訊ねるとホークは
「まるで賊と連携しているような動きでございます。それに兵舎の方でもボヤ騒ぎが起きております。」
「なるほどね。狙いは姉様かな?」
「そこまでは分かりません。」
ホークが首を左右に振る
「仕方がない。さっさと他の賊を片付けてしまおう。」
「了解しました。では私は南へ参りましょう。」
「お願い!」
とクレスは言い捨て西のティア達の下へと急ぐ
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クレスの部屋
窓は割られ6名からなる賊が侵入していた。
「せあっ!」
クレイは【古刀】を振るい上下から斬撃を繰り出す。【竜双閃】天昇流刀法術の技である。
賊は切られ倒れ込むと
「よくもやりやがったな!」
クレイの背後から族の1人が襲い掛かる
「不意を突きたければ声を上げるな!」
と言い放つとクレイは一瞬で賊の背後へと回り振り向くと横に一閃・・・【竜尾斬】
2人を倒しティアへと視線を向けると、賊がティアへと襲い掛かるのが目に入る
「やらせません! 【マジックシールド】」
ナディアの創り出した不可視の盾がティアへと襲い掛かる賊を阻む
「ティア!」
クレイは腰から小柄を取り出し賊目掛けて放つと、賊の首へと刺さり、怯んだスキにクレイの蹴りが賊を捉え弾き飛ばす。




