11話 指揮個体
「ティア?」
困惑するクレイにクレスはティアの方に向き
「毛布や布団は要る?」
「じゃあ毛布で。」
「ムント、出してあげて。」
「はっはい。ただいま持ってまいります。」
そう言ってリビングを後にする。
「へ~クレスは、私があの子達と一緒に寝るのは不思議に思わないのね。」
「母様が母様だったので・・・血は争えないのかと。」
「ふ~ん♪ 私の行動がお母さんと似ているのね♪」
クレスから似ていると言われ喜びを露わにするティアをヤレヤレと言った仕草をしてクレイが
「私の分の毛布も頼む。」
「アムが猫に伝えてくるのです。」
アムがリビングを駆け足で出ていく。
「ホーク、スノウたちも使っていいから周辺の警戒よろしく。ディア行こうか。」
「お任せを。」
「ん♡」
ナディアはクレスの腕へと手を絡ませリビングを後にする。
「自分も警戒に当たった方が良いか?」
ライラはホークに確認を取ると
「いえ、ライラ様は昼間の警護をお願いします。我らでは一緒に行動できない場所もあるでしょうから。」
「了解、了解。」
ライラは手をひらひらさせリビングを後にする。
・・・・・・・・・・・・・・・
朝になるとクレスはナディアを起こさない様に部屋から出て、甲板で刀を振るう。
「せあっ! はっ!」
上から下へと切りつけ、振り向きざまに右から左へと薙ぎ払う・・・クレスは様々な斬撃を繰り返しながら考え込んでいた。
(【ホワイトノア】・・・それに【ガーディアン】・・・【自動弓】って要は【ビッド】だよな・・・でもメインは【ホワイトノア】になっている・・・制御下・・・指揮下とでも言えば良いのか・・・そんな感じだよな・・・【Dランクの魔石】・・・【指揮個体】・・・!? まさか・・・まさか! これなら説明が付く、師匠の支配下にある者たちがレベル以上の数がいるのは・・・後は試すだけか・・・)
「ふ~・・・」
大きく息を吐き刀を鞘へと仕舞う。するとそこへティアがやって来る。
「クレスはいつもこんなことをやっているのですか?」
「まぁ大体は・・・」
するとタオルを持ったナディアもやって来て
「クーは毎朝やっているが、考え込むとその時間が増える。それで結論は出たのか?」
ナディアより差し出されたタオルを受け取り汗を拭きながらクレスは
「ああ。」
「そうか。聞いても良いか?」
「構わないさ、僕が習った秘術について考えていた。」
「それで?」
「この【陸上艇】【ホワイトノア】の武装・・・【自動弓】何だけど・・・」
クレスは自身の考えをその場で語った。




