36話 襲撃01
後は各種導線、装甲、武装・・・エネルギー元の確保さえしてしまえば動かすことが出来るとこまでこぎつけナディア達と共に【スペースホーム】の空間を後にした。
少し遅い昼食を済ませたクレスは再び調合室へと来ていた。
「さて残り10本作っちゃいますか。」
ムントの補佐を受けながら作業を開始し、10本目を作成し終わった時「カンッ!カンッ!カンッ!・・・カンッ!カンッ!カンッ!・・・カンッ!カンッ!カンッ!」と警戒を促す鐘の音が鳴り響く
「大変なのです! 大変なのです!」
慌てた様子のアムが調合室へ駆け込んでくる。
「・・・はぁ、アム! 貴女はいつもいつも・・・」
「猫は黙るです! ゴブリンがこの町に押し寄せてきたです!」
「それで!」
クレスは【ベリーポーション】を【アイテムボックス】へと全て仕舞うと更に情報を求めてアムへ声を掛ける。
「はいっ! クレス様には至急東門まで来てくださいとのことでした。」
「分かった。」
短く返事をしてクレスは駆けだした。駆けだす先々では店を慌てて占める人や、慌てて家へと帰ろうとする人でごった返していた。
「くっ! これでは通れないじゃないか・・・!?アレは!」
クレスは首を振り周囲を確認すると、店の軒先に立てかけられた板などを利用して店の屋根の上へ登ると、そのまま屋根伝いに駆け出し東門を目指した。
東門の上・・・城壁の上で迫りくる【ゴブリン・ナイト】の一団を確認せていたアドルトの後方にクレスが着地した。
「うをっ!・・・何だクレス殿か、脅かすな。」
「ここに来るように言われたのですが?」
「うむ、クレス殿アレをどう見る。」
アドルトが指す先には【レザーアーマー】をその身に纏い【スピア】を持つ個体【ゴブリン・ナイト】が5体、更にその戦闘を【スモールシールド】を持ち全身を【レザー】で身を固めた個体【ゴブリン・ナイトリーダー】がいて、その両脇を固めるように【ゴブリン・コマンダー】率いる【ゴブリン・ファイター】の小隊が固めていた。
「【ゴブリン・ナイトリーダー】率いる中隊のようですが。」
「やはり【ゴブリン・ナイトリーダー】に【ゴブリン・ナイト】か・・・マリナ!」
「はい、こちらに控えていますわ。」
アドルトに呼ばれマリナが魔術師団の中から出てきた。
「良し! 迎撃準備を・・・」
すると城壁の南東の角から声が上がる
「アドルト様! 初撃は我々にお任せください!」
その場に居た者たちの視線が声の下方角へ集まる。そこには【機械弓】を設置し終えたトルーパとその小隊の面々が自信満々に佇んでいた。




