24話 撤退?
クレス達は全ての【ゴブリン・ファイター】を倒すとナディアのもとに集まり
「ディア怪我はない?」
「私は・・・大丈夫です。イージスや・・・デュエルが・・・守ってくれましたから。」
荒い呼吸を整えながらナディアがクレスの問いに答えた。
「!? クレス様! 新手でございます!」
「数は!?」
「少々お待ち下さい・・・18体! 内1体は指揮個体かと!」
その言葉を聞いたクレスはすぐにナディアへと手を伸ばし
「ディア! 乗って! デュエルは青い【ライドバード】リバーへ! イージスは赤い【ライドバード】フレイへ! 小屋まで全速で後退するよ!」
クレスはナディアを引き上げ自身の前に横向きに座らせ、身体へしがみ付かせると指示を出し駆けだす。それを追う様にそれぞれ【ライドバード】へと跨り駆けだした。
しばらく駆け抜けたところでホークがクレスへ声を掛ける。
「ん? 気配が遠ざかる? クレス様止まってくだされ!」
クレスはホークに従い速度を緩め止まると
「何かあったの?」
「少々お待ちを・・・やはり! クレス様、【ゴブリン】どもが私共より遠ざかっています。」
「何かあったのですか?・・・まさか私を探しに来た者がいる? クー!」
ナディアは不安そうにクレスを見上げる。
「ホーク! 先行して【ゴブリン】の動きを追って! 僕らはゆっくり後を追う!」
「ハッ! 仰せのままに!」
ホークは翼を前に折り曲げ頭を下げると、頭を上げると同時に高々と飛び立った。
「さあ、僕たちもいくよ。」
クレスの言葉にナディアを初めデュエル、イージスも頷いた。
「スノウお願い。もう少し頑張って。」
クレスが跨っているスノウの頭を優しくなでる。それに答えるようにスノウは
「クルッポ!」
と鳴きまるで任せろと言っているようであった。
・・・・・・・・・・・・・・・
森の木々を抜け空へと高々と上がったホークは反転した【ゴブリン】達をその目に捉えた。
「ふむ、アレか・・・【鑑定】・・・なるほど、【ゴブリン・コマンダー】か厄介ではあるが、我らでも倒すことは可能であろう。」
後を追う様に飛んでいると、森が終わる先で人と【ゴブリン】がにらみ合っているのが見える。
「18体18・・・同数であるか・・・このまま行けば森からの【ゴブリン】に挟撃されるか・・・ん? アレは・・・なるほどアレならば問題なかろう。この隙に【ドーパン】へ行けるか? 判断はクレス様に任せると致しますか。」
ホークはその場で旋回してクレスが居るであろう方へと飛び去る。




