20話 方針
それぞれのコアが【F】から【E】へと強化される。
「次は、【ライドバード】の作成だけど何か意見はある?」
「作成?」
ナディアは意味が分からず小首を傾げる。
「僕の使う【コアの秘術】は、材料さえあれば魔物型の【ゴーレム】も作れるんだよ。」
「あっそうなんだ。そう言う物って認識すればよいのね。」
「まあ、レベルが上がればダンジョンなど作れるようにもなるんだけど・・・」
クレスは言いよどむ
「ナディア様【魔王】とは違いますからご心配なきよう。間違えられやすいということはありますが。」
「なるほど、似て非なる者って事ね。続けてください。」
「それで【ライドバード】を予定通りに造るのだけど、僕は彼らに属性をつけようと思うんだ。」
「属性と言いますと【属性魔術】ということになりますかな?」
「そう、【ガーディアン】は物理に寄っているから魔術的な戦力が欲しいなと思って。」
「なるほど、理に適ってますな。」
「それである程度強くなれば強行突破も可能なんじゃないかと思って。」
「ふむ、逃げるのも容易となるか・・・良いでしょう。クレス様は早速取り掛かってくだされ、私共はナディア様を連れレベル上げを行いましょう。」
するとナディアは申し訳なさそうに
「それなんだけど私、何処かに武器を落としたみたいで・・・」
「もしかしてこれですかな?」
そう言ってオークは【アイテムボックス】から【ミスリルフルーレ】を取り出した。
「それ私の! この紋章間違いないわ! ありがとうホークさん!」
ナディアは【ミスリルフルーレ】を手に持ち【ドーパン】の紋章を確認し喜ぶ。
「何の、何の。それにホークと呼び捨てで構いませぬ。ナディア様はクレス様の伴侶でありますれば敬語は不要に願います。」
「分かりましたホーク。これで良いかしら?」
「はい。それでは行きましょうか。」
するとクレスから待ったがかかる。
「待って、ディアに【空間魔術】を付与しようかと思う。それに【魔力操作】や【魔力共有】も。」
「ふむ、それもそうですな。ではそのようにお願いします。」
クレスはナディアへ向き直り
「【スキル選択】【空間魔術】【魔力操作】【魔力共有】付与!」
【Eランクの魔石】2つ【Fランクの魔石】1つがナディアへと吸い込まれる。
「これで良しっと。後は・・・あ~!!!」
突然クレスが大きな声を上げる。
「どうなさいましたクレス様!」
「クー!」
ナディアとホークの視線がクレスへと集まる。
「まだ朝食食べてない・・・」
そのクレスの言葉にホークは翼で顔を隠し、ナディアは口元に手を当て驚いた。




