11話 新しいガーディアン
夜になり夕食を終えたクレスは、また作業場へと足を踏み入れていた。本日倒したゴブリンは全部で16体。7体倒したあの後6体に襲われこれを倒し、レベルも【3】に上がったこともあり小屋へと戻る途中で3体のゴブリンと遭遇しこれを倒したのである。
「【創世のコア】起動、【ユニット選択】【ガーディアン】。素材【Fランクの魔石】【バトルウルフの肉】【合成】・・・【錬成】・・・更に【スキル選択】【筋力】【体力】【素早さ】【索敵】【槍術】付与!・・・【起動】・・・君の名前は・・・イージス、盾を意味するイージスだ!」
するとイージスはデュエルと同じように立ち上がると、手を胸の前まで持ってきてお辞儀をした。イージスはデュエルと同じように白を基調にしているが縁取りは【レッド】となっている。
「さて次行くよ。ホークへ【スキル選択】【魔力共有】【空間魔術】付与! デュエルへ【魔力共有】【空間魔術】付与! イージスへ【魔力共有】【空間魔術】付与! そして自身へ【魔力共有】付与!」
魔石がそれぞれへと吸い込まれる。続いてクレスは【ベリーポーション】を飲み干し、デュエルの手を握り
「まずはデュエル、【魔力共有】。【アイテムボックス】を使ってみてくれ。」
デュエルの首が上下に動き頷くとクレスの体内からMPが抜けるのを感じる。するとデュエルの前に黒い四角が現れる。
「よし、成功したみたいだね。じゃあこれを渡しておく。」
クレスは【アップルポーション】を10本取り出しテーブルへっと置く。
デュエルは、すぐにそれを仕舞い込むとクレスは
「悪いけどデュエルとイージスは2人で協力して、夜の内にゴブリンを狩っていてくれ。それと渡したポーションは必要に応じて余裕を持って使っていいから。」
2体のガーディアンは首を垂れるとすぐに頭を上げ扉から外へと出ていく
「さて、ホークだけど【魔術】を覚えてもらおうかと思うんだけど、どの属性が良い?」
「まずは【魔術】を覚えなれるのが良いかと。あと魔石に余裕があるなら【生活魔術】も欲しいですな。」
「ああ~野営には必要か・・・分かった。【スキル選択】【生活魔術】【魔術】付与!」
残っていた2つの魔石がホークへと吸い込まれる。
「ん~さて僕はもう寝るけど・・・」
クレスは、片づけを終え両手で伸びあがるとホークへと顔を向ける。
「では、私もデュエル達に合流して【魔術】の捜査でも試したいと思います。ですから・・・」
「小屋から出るなって言いたいんだろ? 分かっているさ。じゃあお休み。」
「お休みなさいませクレス様。」
ホークは翼を使い器用にお辞儀してクレスを見送った。