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第3匹 お家見学

キャンプ楽しかったです。楽しすぎて水のむの忘れて、1人だけひどい頭痛と吐き気で花火とキャンプファイヤーできなくなった人の事は聞かないでください。





バリバリ。

バリバリバリバリ。


現在俺の通った後には綺麗に道が出来ています。何故でしょう。理由を二つのべよ!


正解は魔珊瑚(魔珊瑚モドキ)を食べながら進んでいるからと、周りに他に食べるものがなかったからでした!


あーなんで何もいないんだ……

いや、確かに俺の魔力感知レーダーの端っこの方にたまーに魚らしき物は引っかかるんだが、すぐに離れちゃうんだよね。

しかも結構な速さですぐにレーダーの外に出ちゃうから捕まえようにも捕まえられない…。

逃げてるのか?こんな美味しそうな俺から?まさか。逆に食べに来いよ。食べてやるから。


あ、ほら。

またレーダーに引っかかったから捕まえようと全速力で泳いでみてるけど…あーちょっと間に合わなかった。惜しいな。しっぽは掠ったのに。


《スキル・・・速泳がLv.4になりました》


そうそう。こんなことしてゲットした新スキルも相まって魚とは思えない程のスピードで泳げるようになりました。いや、ぎりぎり魚かな?前の世界で最も速く泳ぐ動物とされてたカジキは25メートルプールを1秒以内で泳ぎきれるらしいし……まあそのカジキくらいの速さかな?

俺はまだ普通の魚(常識の範囲内)だ。大丈夫。


お、よっし!今度こそがっちり捕まえた!

捕まえたというか噛みつけた!

すかさず鑑定!


名前:未設定

種族:魔サメ(出血)(気絶)

称号:なし

スキル:『速泳Lv.1』『鋭刃Lv.3』


サメじゃー!フカヒレにありつけるぞ!

フーッカヒレ!フーッカヒレ!

うわっふううう!いただきます!恨むなよ、これも弱肉強食の世界(仮)では必然のこと、俺の血となり肉となりスキルとなるのだ…。ふははははは。

あっ、痛っ!お前スキル使ったな!ちょっと痛かったじゃん!俺の虹色ボディに傷をつけたな!許さぬ。

ガジガジ齧ってやる!


《スキル・・・鋭刃を獲得しました》

《スキル・・・回復を獲得しました》

《スキル・・・変身がLv.2になりました》

《スキル・・・変身で変身できる動物に魔サメが追加されました》


名前:未設定

種族:ビッグ魔ぐろ

称号:転生者、希少物

スキル:『鑑定Lv.3』『言語理解Lv.1』『幸運Lv.4』『水流操作Lv.5』『悪食Lv.1』『魔力感知Lv.5』『痛耐性Lv.5』『水魔法Lv.5』『木魔法Lv.5』『変身Lv.2』『速泳Lv.4』『鋭刃Lv.3』『回復Lv.1』


自然に回復してくれるスキルもらっちゃった。これ育てば「ふはは、今なにか攻撃したのか?」みたいな台詞言えるね。

そのセリフ言ってる奴は大抵は倒されるんだけどね。

そういえば、食べた奴のスキルはレベルも受け継げるのか。こっちもありがたいな。

この調子で狩りを続け……



なんだこれは!

魔力感知レーダーによるとここから少し行ったところにたくさんの柱が屋根を支えた…そう、言うなればギリシャにある神殿みたいな形の建物があるそうだ!

海の底(・・・)に神殿…。

海底神殿(ロマン)…。

俺の心と鱗が心なしかワクワクしだしたぞ!

行くしかないだろ。あわよくば第2の家としてくれよう!さあ出発進行〜。





さて、第2の家候補の前です。

これからお家の下見をしに行きます。

いやあ立派なお家ですね。カッチョイイ。

しかし1つ問題があるのです。

俺の魔力感知レーダー君が言うんです。


(ここの神殿は絶対やばいヤツがいる!)


近づくまで分からなかったがこの神殿はずっと地下まで道を伸ばしているようだ。しかもその道の数は無数にあり、その道の中にはうじゃうじゃ生物が動き回り、その魔力の強さは下に行くほど強くなってる。

そして、最深部があると思われる場所だけ魔力感知レーダー君は届かなかった。なにかに妨害されているのだろう。


結論、この家はわけアリ物件という事だ。


というかもろダンジョンじゃねえか!

なんで海底にあるんだよ!


試しに神殿の壁に鑑定かけたけど鑑定不能としか返ってこなかったから詳しい事は全く分からない。


(正直ここに入るのはリスクが高いなあ…。入ったら下に行くまで出られないなんてことも有り得るし、命の危険も沢山ありそうだし…。でも沢山いるから今の内に自分を強くする為にも…うーん。)


考えながら入口の扉でふらふらする。

と、急に入口が開き、入口の中の暗闇の奥で大きな渦を巻き始めた。


キュオオオオオオオオオ


え?

なんか視界がグルングルンしてて、洗濯機に入れられたみたいな……

ひょっとして。

ひょっとしてだけどさ。



俺もしかして吸い込まれてるううううう?!

ちょっ、タンマああああああああああ!







□■何処か■□


「ーーさて。」


その広すぎる青く深い空間の中でソレは片目をゆっくりと開きながら、言葉を静かに発した。


「さて、此度は……どうなるか…。」


キリがいいので少し短めですが

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