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第2匹 最初の目標

二話目にして1回データを間違って全部消した時は本気でスマホを投げ出しそうになった作者です。

はい!俺が転生したあの日から体感2週間経ちました!な、なんと今日はビッグニュースがあります!


名前:未設定

種族:ベビー魔ぐろ(飢餓状態)

称号:転生者、希少物

スキル:『鑑定Lv.3』『言語理解Lv.1』『幸運Lv.4』『水流操作Lv.1』『食事Lv.1』『魔力感知Lv.5』『痛耐性Lv.5』



それは魔力感知の訓練しててLv.5になった時。

《一定条件に達した為、進化を開始します》

アナウンスが入ったと同時に意識が突然ぶち切られた。

意識が戻った時にはこれよ!

この素晴らしき俺の身体!

虹色に光る鱗、目の端にちらりと見えている尾ひれは透き通っていてこれぞ海の楽園の魚だな!


ところで。


強烈に腹が減ったのだが。

卵の時にはなかった5感を使って箱の中を見渡す。自分が光っているのではっきりと確認できる…が、あったのは一見普通の水草が数本、申し訳なさそうに生えているだけだった。


もうこれでいいや!

動きたくないほどだるいので水流操作なるものを使ってみるか。

イメージイメージ……あの草を…そう、鎌鼬みたいに水の刃を出すような…


シュンッシュンッ


《スキル・・・水魔法を獲得しました》


いや、そっち?!

まあ草切れたからいいんだけどさ。

今度こそ水流操作で切れた草を口の近くに運んで…もしゃもしゃ。あー生き返る。


《スキル・・・食事がLv.2になりました》


あの水草鑑定しとくか。

(鑑定ー)


魔水草

・・・魔力を含んだ水草。食べると怪我や体力、魔力が回復する。直接目視しないと魔力感知に引っかからないので見つけるのは困難。


おっけー、おっけー。あんまり食べ過ぎは良くないね。というか少し食べただけでお腹いっぱいになったぞこの水草…凄いな。

待てよ。イメージすれば魔法は習得出来るなら…魔水草の中を循環する魔力を意識をしながらイメージ……


《スキル・・・木魔法を獲得しました》


よっし。ちゃんと元の長さに戻ったな。

じゃあ同じようにもう一つ魔水草を生やすこともできるかな。


ニョキっ


うん。完璧。これでいつでも生やせますね。

ところでこの箱は何なんだか鑑定してなかったな。鑑定さんおねしゃす!


魔箱(マジックボックス)

・・・とにかく丈夫。名のある魔法使いが作った。中身に合わせて中身の容量は変わる。外と中は完全に遮断される。


うおおおなんだこれ。

これは心強い。外からの敵をあまり気にしなくていいな。しばらく引きこもりますか!






引きこもりを始めて多分1ヵ月。

遂にベビー魔ぐろ、魔ぐろ、ビッグ魔ぐろと順調に進化して、前世の頃の自分と同じくらいの体長になった俺は悟った。

外に出よう。

このままここにいたら退屈過ぎて、死ぬ!また死んでしまう!


ということで箱に穴を開けよう。

体当たりしてもうんともすんとも言わないのでここは水魔法さんにお願いしよう。

力は一点集中すればさらに強力になる。水魔法で渦を作り水圧を高めドリルのようにする。


試しにそこにあった石に優しく当ててみたら即塵と化したよ!やったね!良い子は触らないでね!


ぐっと壁に水圧ドリルを当てる。

じわりじわりと穴が開き遂に、俺でも悠々と通れる出口が完成した。

外に恐る恐る出ると、幻想的な風景が広がっていた。

海底には仄かに光る珊瑚礁。遠くの方にある海面からはゆらゆらと太陽の光が射していた。

珊瑚礁に鑑定をかける。


魔珊瑚

・・・ヨルノ海底にのみ生息する魔力を含んだ珊瑚。


ヨルノ海底?名前があるのか。

という事は地名を付けられる知的生命体の作る社会が少なくともこの世界にはあるのだな!良かった良かった。俺以外何もいなかったら泣くわ。


取り敢えず水草以外のがそろそろ食べたかったんだよな。いただきマース。

バリバリバリバリ。環境破壊?知らないな!俺がココ一帯のルールだ!


《スキル・・・食事が悪食に進化しました》


悪食

・・・食事をすることで相手の力を取り込む。また、食べた相手のスキルも獲得することが出来る。


スキルも?マジですか!……あーでも今までスキル持った相手に会ってないからなー。

ん?魔珊瑚の中に変なのがいるぞ?


魔珊瑚モドキ

・・・魔珊瑚を食べ魔珊瑚に変身した植物。魔珊瑚だと思って近寄った生物を餌とする。スキル:変身


ありがとう幸運スキル。

近づくと俺に気づいてうねり出したので魔珊瑚モドキに水魔法で水の鎌鼬を当て真っ二つにした。いただきます!


《スキル・・・変身を獲得しました》

《スキル・・・変身で変身できる生物に魔珊瑚モドキが追加されました》


変身

・・・食べた動物に変身できるスキル。


うんうん。今のところ俺が変身できるのは植物しかないね。残念。

他の周りにスキル持った魚を探そう。




……。

…………あの。


魚がいないんだけど。

俺と珊瑚とモドキ以外生物いないんだけど。

なんでだよ!


そんなこんなで俺の異世海での最初の目標は、他の(食べ物)を探す事に決定したのだった。


現在の主人公のステータス


名前:未設定

種族:ビッグ魔ぐろ

称号:転生者、希少物

スキル:『鑑定Lv.3』『言語理解Lv.1』『幸運Lv.4』『水流操作Lv.5』『悪食Lv.1』『魔力感知Lv.5』『痛耐性Lv.5』『水魔法Lv.5』『木魔法Lv.5』『変身Lv.1』


ひきこもりは他にやることがなかった為、魔法で遊んでいたらこうなりました。


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