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一変する日常

──…どうしてこんなことになっているのだろう…


「早く逃げて!!」


 少し離れた所で、少女が叫ぶ。

 今、俺の前には、得体の知れない"化け物"が、此方に得物を向けて迫って来ていた。少女に言われた通り早く逃げたいが、足がすくんで動けない。腰も引けてしまい、足に根が生えたように体が硬直してしまっていた。


「ガぁああぁああああぁあっ!!」

「ぁ…あぁ…っ」

「銀条ーーっ!!」


 "化け物"は、言葉とも言えない叫び声をあげながら、もう目前まで迫っていた。少女はまた別の"化け物"と戦っているため、俺を助けに来ることもできない。一環の終わりだと悟った。

 ただただ平凡な日々を過ごしていたはずなのに、突然現れた化け物によって、俺の人生が終わってしまうのか、と。対抗する術も無いまま、腕を顔の前で交差した。


『何の意味も成さないくせに…』


 きっと化け物もそう思っているだろう。自分自身、何をやっているのだろう、と思わず苦笑する。

 そして、得物が俺を貫く寸前──…眩い光に包まれ、咄嗟に目を瞑った。


 これが、俺の日常が大きく変わる引き金だった──…


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