②森の中での戦闘~EDまで(応募作の続き)
◯森の中・広場(夜)
森の中の少し開けた場所。
クレメンティの隊長機、倒れているインディ(お腹にはミミー)から10m以上離れた場所で、ズシャンと地面を踏みしめて現れる。
クレメンティ「驚いたな。報告通りだ」
と横たわるインディの肩にコブがないことを確認し、
クレメンティ「パラライザーがない。通常の交配システムを持たないお前らがどうやって……」
インディ「来るな! それ以上、僕たちに近づくな!」
とインディ、地面から上体を起こし、隊長機に向けて、矢の装填されたクロスボウを構える。
クレメンティ「おっと。変な気は起こすなよ。それとも……」
と隊長機、インディに向けて、割れた右手の銃口を構える。
クレメンティ「もう一度、痛い目に遭いたいのか?」
と右足を一歩、前に踏み出す。
次の瞬間、隊長機がガクンと姿勢を崩す。
クレメンティ「――ッ!?」
隊長機の右足、落とし穴にハマっている。
クレメンティ(なんだ? 落とし穴?)
と今度は、隊長機が前方に伸ばした右手に、木の上から降ってきたロープの輪がスポッと引っかかり、右手首をグイッと釣り上げる。
クレメンティ「!?」
テイル「オラーッ!!」
とテイル、木の上から一本のロープをつかんだまま降ってくる。テイルの持つロープの一端には、丸太が数本巻き付けてあり、テイルはその丸太の上に立っている。
クレメンティ「今度はなんだァ!?」
隊長機の右手を縛り上げたロープと、テイルの持つロープは、高い木の股を経由してつながっていた。滑車で重たい荷物を持ち上げる原理で、隊長機のロボットの右腕を持ち上げる作戦である。
テイルの作戦通り、隊長機は落とし穴で姿勢を崩し、右手をロープに釣られて、宙に上げた状態になる。
テイル、ロープにぶら下がったまま、
テイル「しゃあー! 械獣猟師ナメんな、コラー!」
◯インディの操縦室(夜)
ミミー、インディの丸窓(前面モニター)を眺めて、
ミミー「わかった! たぶんアレが、あいつの目玉だ!」
と操縦桿を使い、隊長機の頭部のメインカメラにマークをつける。
◯森の中・広場(夜)
インディ、上体を起こした姿勢で、
インディ「見えた!」
とクロスボウを構える。
インディ&ミミー「いっけぇぇぇーッ!!」
とインディ、矢を発射。
飛翔する矢、隊長機のメインカメラを目がけて飛んでいく。
◯隊長機・操縦室(夜)
クレメンティ、ハッとした顔で、
クレメンティ(やつら、メインカメラを!? 甘いッ!!)
と操縦桿をグイッと操作。
◯森の中・広場(夜)
隊長機、左足の足底からスラスターを噴射。空中で半回転して、目の前に飛んできた矢を緊急回避。
テイル&インディ&ミミー「翔んだー!?」
飛翔する矢、隊長機のヘッドパーツの側面に引っかき傷を残し、夜の闇へと消える。
空中で回転しながら飛ぶ隊長機、左手の手首からナイフが飛び出す。左手にナイフが装着された状態になる。
隊長機、空中で右手を伸ばし、ロープにぶら下がっていたテイルを捕まえる。
テイル「うわっ!」
隊長機、左手のナイフを振るい、『自機の右手に絡みついたロープ』と『テイルがつかんでいるロープ』を一度に切断する。
隊長機、テイルをつかんだまま、地面の上にスーパーヒーロー着地。
クレメンティ「勝負あり!」
ミミー、インディのお腹の丸窓から顔を覗かせ、
ミミー「しまった! テイルが!」
インディ「クソッ!」
とインディ、クロスボウに矢を装填し、自身の足に絡みついたボーラ弾の円盤パーツを矢で破壊する。
テイル、隊長機の手の中でもがいて、
テイル「チクショウ! 離せ!」
クレメンティ「いい作戦だったな、小僧。だが相手が悪かった。諦めろ」
ミミー「諦めない! テイルを連れてはいかせない!」
とミミーとインディ、横一列に並んで隊長機と対峙。インディの手には装填済みのクロスボウ。ミミーはクロスボウの矢(機械人用なので大きめ)を槍のように構えている。
インディ「村の人たちも取り戻す! 同じ機械人のくせに、こんなヒドい真似するなんて! 僕はお前を絶対に許さない!」
テイル、隊長機の右手の中で、
テイル「バカ! お前ら、早く逃げ――むぐっ」
と隊長機、右手の親指でテイルの口をふさぎ、
クレメンティ「誤解するなよ。俺は貴様らなんぞと同じではない。もっとも同じ穴のムジナではあるがね。さあ、これ以上の争いは蛇足。武器を捨てて投降せよ」
ミミー、ジャンプして、インディの背中に乗り、
ミミー「今度は二段作戦でいくよ!」
インディ「オーケー、ミミー。しっかりつかまって」
隊長機、メインカメラがギラリと光る。
クレメンティ「まだやるか。少しは賢しい若造と期待したが、しょせん子供は子供」
インディ、隊長機に向けて突撃開始。
インディ&ミミー「うおおおおーッ!!」
隊長機、顔の前にナイフを構え、
クレメンティ「いいだろう。説教タイムだ。いい年こいた大人のお仕置き! その真髄を、骨身に叩き込んでやる!」
と突然、「ズズゥーン!」という地響きと共に、地面が大きく揺れる。
全員が意表を突かれ、その場で動きを止める。
インディ&ミミー「!?」
クレメンティ「な、なんだ!?」
続いて、森じゅうに響き渡る、「バオオォォォ……」という大きな鳴き声。森じゅうの空気がビリビリ震えている。
◯ピコネコ村・海沿いの浜辺(夜)
浜辺では、村の人々と敵兵、械獣たちの三つ巴の争いが起こっていたが、大きな鳴き声を合図に一時休戦。皆、手を止めて、空を見上げている。
村長、天を仰ぎ、目を見開き、
村長「こ、これは……」
◯輸送機・操舵室(夜)
カペッロ、額に汗を浮かべ、中央モニターを凝視し、
カペッロ「この鳴き声は……。ま、まさか!」
◯隊長機・操縦室(夜)
クレメンティ、驚いた顔で、
クレメンティ「大械獣か! 野郎、二百年ぶりに吠えやがった!」
とモニターに輸送機の通信士から、全隊員に向けて連絡が入る。
通信士『ほ、本部より緊急通達! 作戦行動中の全部隊に撤退命令です! 大至急マザーシップへと帰還せよ、とのこと!』
クレメンティ、自嘲気味にフッと微笑し、
クレメンティ「イレギュラーな事態は、イレギュラーな存在が引き起こす、か……。めったなことは口にするもんじゃないな」
通信士『繰り返します! 総員ただちに撤退! マザーシップへと……』
◯森の中・広場(朝)
インディ、我に返って再び突撃を開始。
インディ&ミミー「テイルを返せー!」
隊長機、インディたちに向かって、テイルをポイッと投げる。
インディ、あわててクロスボウを捨て、テイルをキャッチ。
インディ「うわ!」
ミミー「ホントに返した!」
隊長機、背面スラスターを噴射。うっすらと白んできた空に向かって、飛び立ちながら、
クレメンティ「どうやら潮時らしい。ひとつ忠告しておく。お前らに残された選択肢は三つ。械獣に喰われるか、俺たちに捕まるか、あるいはそのどちらでもないのか。好きな道を選ぶといい。では、またどこかで会おう」
と隊長機、輸送機に向かって飛び去っていく。
ミミーとテイル、去って行く隊長機に向けて拳を振り上げ、
ミミー「うっさい! 二度と来んな、バカー!」
テイル「そうだ! おととい来やがれー!」
インディ「……どっち?」
◯ピコネコ村・海沿いの浜辺(朝)
水平線に朝日が昇り、浜辺に残された檻の残骸を照らす。はるか上空を飛び去っていく複数の輸送機。ピコネコ村の人々が浜辺に立ち、その様子を疲れ切った顔で見つめている。
その群衆の中でミミーの両親、カールとコリーナがつぶやく。
カール「械獣は森に帰り、侵略者は去っていった」
コリーナ「終わったのね。私たち全員、無事に乗り切った!」
と緊張の糸が切れ、側にいたテレーヌとプーシャンが泣き出す。
テレーヌ「う、うわあああん! 怖かったよー!」
プーシャン「うう……ぐす……プーは全然、怖くなかった……」
テレーヌ「うそー! うそつきー! だったらテレだって怖くなかったー!」
ミミー、隣でその様子を見て、クスッとほほえみ、
ミミー「もう。二人とも負けず嫌いなんだから」
コリーナとカール、ミミーたち三姉妹を抱き寄せて、
コリーナ「よしよし。皆よく頑張ったわね」
カール「えらかったぞ。お前たちは父さんと母さんの誇りだ」
ミミー、少し照れくさそうにするも、浜辺で一人座って遠くの海を眺めているテイルの姿に気づく。
ミミー、家族のもとを抜け、テイルの背後に近づき、
ミミー「あれ? インディは?」
テイル、ふり返らずに、
テイル「広場に卵を見に行ってる。ドラゴがちゃんと回収できたのか心配なんだと」
ミミー、テイルの隣に座り、
ミミー「律儀だねぇ、インディは。生き物大好きだもんね」
テイル「なあ、ミミー」
ミミー「なに?」
テイル「あのでっかい機械人が言ってた言葉。あれってどういう意味なんだろうな」
ミミー「三つの選択肢の話?」
テイル「械獣に喰われるか、あいつらに捕まるか。それとも……」
レザーの声「おーい! 皆ー!」
テイルとミミー、座ったまま振り返る。
レザー、遠くの方から浜辺にいる人たちに向けて、手をふりながら大声で、
レザー「村長が呼んでるぞ! 広場に集まれって!」
◯ピコネコ村・広場(朝)
村人たち、広場に集まって座っている。村の中はめちゃくちゃで、周りの建物が崩れかかっている。テイルたち三人は、群衆の最前列に座っている。
テイルたちの後ろにいる村人AとBが話をしている。
村人A「見ろよ。村じゅうがめちゃくちゃだ」
村人B「侵略者に混じって、械獣も襲ってきたからな。踏んだり蹴ったりだぜ」
テイルたち、無言で冷や汗をダラダラ垂らす。
ミミー、テイルを肘で小突き、ヒソヒソとささやく。
ミミー「余計なこと言わないようにね」
テイル「わかってるって」
とテイル、インディに話しかけ、
テイル「なあ、卵はどうだった?」
インディ「お腹にしまってある」
テイル「マジかよ! あいつら持って帰らなかったのか!」
ミミー、口に人差し指をあて、
ミミー「しー!」
テイル、今度は注意してヒソヒソと、
テイル「しょうがない。証拠隠滅だ。あとで焼いて食べようぜ」
インディ「やだよ。かわいそう」
テイル「えー。じゃあ、どうすんだよ」
村長の声「オッホン!(せき払い)」
ネモイ村長と相棒のステイル、群衆の前に立っている。
村長、せき払いで皆が静かになったのを見て、
村長「うむ。まずは皆。無事で何よりじゃった」
ステイル「一人も犠牲者がでなかったのは幸いだ。さらわれた者もいない。皆よく耐えて頑張った」
村人C、手を上げて、
村人C「村長。あの連中は、いったい何者だったんですか?」
村長「さあのう。わしにもわからん。じゃが、人さらいを行う蛮族の噂は聞いたことがある。おそらく、その類じゃろう。もはやこの村も安全な場所ではなくなった、ということじゃ」
ザワつく村人たち。
村人たち「そんな……じゃあ、ピコネコ村はどうなるんだ?」
村人たち「私たち、これからどうすればいいの?」
ステイル「落ち着け、皆の者」
とステイル、広場の端っこで仰向けに寝転がり、ゼイゼイとあえぐブッチを指差して、
ステイル「実はさきほどブッチに頼んで、他の村の様子を見に行ってもらった」
村人たち「それで、あいつバテてんのか」
村人A、手を上げ、
村人A「他の村はどうなってました?」
村長「どこも似たような状態だったそうじゃ。蛮族に襲われ、村は壊滅。連れ去られた者が何名もおった。しかし大半は無事だという話じゃ」
村人AとB、納得した顔で、
村人A「じゃあ、うちの村は運がいいほうだったのか」
村人B「全員無事だったしな。逆に械獣が引っかき回してくれてよかったのかも」
テイルたち、前列で「うんうん」と激しくうなずく。
村長「ブッチの報告を受け、わしとステイルはひとつの計画を立てた。これから他の村の者たちと合流する。残った者たちを集めて、ひとつの大きな村を作ろうと思うのじゃ」
ステイル「蛮族がまた襲ってきた時に備えて、守りを固めようというわけだ」
レザー「おっと、村長。そいつはマズいんじゃないのかい?」
とレザー、地面で伸びているブッチに向けて、大きな団扇を仰ぎながら、
レザー「人が一ヶ所に大勢集まれば、その気配を嗅ぎつけて、危険な械獣が寄ってくる。だからあたいらは、小さな村に分かれて、バラバラに生活してるわけだろ?」
再びザワつく村人たち。
村人たち「確かにそうだ。大きな村なんて作れば、俺たちは械獣に喰われちまうぞ」
村長「その通り。だからこそ皆の意見を聞きたいのじゃ」
と村長、右手でピースサインを作り、
村長「わしらに残された道はふたつ。械獣に喰われるリスクを負って、蛮族と戦うか。それとも蛮族に捕まるリスクを負って、またどこかで小さな村を再建するのか。皆で話し合って決めようではないか」
テイルたち、驚いて顔を見合わせ
テイル「なあ、これって……」
インディ「あの機械人が言ってた話に似てる! 三つの選択肢だ!」
ミミー「……」
とミミー、一人考え事をし、
ミミー(械獣に喰われるか、あいつらに捕まるか。だけど、もしそれ以外の道があるとしたら……あとひとつは何?)
とミミー、ハッとして立ち上がる。
ミミー「わかった! 夢だ!」
村長、ビックリして、
村長「急にどうしたんじゃ? ミミー」
ミミー「村長! 夢だよ! 夢なんだよ!」
ステイル「ミミー。混乱するのもわかるが、落ち着け。これは夢じゃない。現実なんだ」
ミミー「だから、そうじゃないって! 私たちにはもうひとつの道がある! 思い出して。村長、ステイルさん。二十年前、あなたたちはどんな夢を見て、どこを目指していたのか」
村長「夢……」
とミミー、皆の前に飛び出して、両手を広げて演説。
ミミー「機神界を超えた先に待つ、安寧の地! 機神の聖域! 私たちが目指すべき場所はそこなんだ! 大械獣の加護を受けた場所。あそこなら械獣たちも手は出せない。蛮族も襲ってこれない。そうでしょ? 村長」
レザー「あのなぁ、ミミー」
とレザー、寝転がるブッチの上であぐらをかいて、
レザー「そんな実在するかもわからない場所を目指して、機神界に飛び込むのか? あそこは凶暴な械獣がうごめく魔境だぞ。簡単に越えられるわけがない。実際越えた奴もいないしな」
ブッチ(お、重い……)
レザー、うつむき震えている村長を指差し、
レザー「それに見ろ。村長だって震えてるじゃないか。子供や老人を抱えて、あの難所に挑むのは無理があるぜ。悪いが今回は諦めな」
村長「フォォォー!」
と村長、突然雄叫びを上げて、
村長「そ、その手があったかー! ナイスじゃ、ミミー! ナイスアイデアじゃー!」
と嬉しそうにガッツポーズ。
村人たち(震えって……ただの武者震いかよ!)
村長「二十年ぶりの再挑戦キタコレ! 村の危機に乗じて、老いらくの夢叶えようとすんのたまんねぇ~! ウヒョヒョーイ!」
ステイル「ネモイよ。本音がダダ漏れだぞォ」
村長、ノリノリで腰に手を当て、もう片方の手で天を指差し、
村長「そうと決まれば、善は急げじゃ! 各自、使えそうな物をかき集めて、旅支度をせよ! 機神界がわしらを呼んでおるぞー!」
村人たち、しらーっとしている。
レザー、呆れ顔で、
レザー「……皆で話し合って決めるんじゃなかったのか?」
村長「え? 嫌なの? 行きたいの、わしだけ?」
◯ピコネコ村・広場
正午、空に太陽が昇っている。広場には、荷物を持った村人たちが再び集合している。
テイルたち、大きなリュックを背負っている。
テイル、大きく伸びをして、
テイル「飯食って、昼寝もしたし、準備よし!」
インディ「結局、村長の熱意に押し切られちゃったね」
テイル「ミミーが火を点けたからなー」
ミミー、申し訳無さそうに、
ミミー「ごめん。つい熱くなっちゃって」
テイル「でも念願叶って、遠くの世界へ大冒険だぜ。今のお気持ちは?」
ミミー「皆には悪いけど……」
とミミー、目を輝かせ、
ミミー「正直すっごいワクワクしてる! これから先が楽しみ!」
インディ「だろーねー」
とテイル、インディの方を向き、
テイル「あっ。そういや卵はどうすんだ?」
インディ「責任持って育てることにしました」
とインディ、大事そうにお腹をさする。お腹のコックピットには械獣の卵が入っている。
テイル「マジかよ。相変わらず、物好きなヤツ」
ミミー、クスッと笑い、
ミミー「無事に孵るといいね」
と村長、ステイルに肩車された状態で登場。
村長「皆、集まったようじゃのう」
と片手に持った杖を掲げ、
村長「それでは、皆の者。我らピコネコ村一同、新たな新天地を目指して……出発じゃー!」
村人たち「おー!」
と全員、拳を天に突き出す。
◯崖の上
ピコネコ村を出発するテイル一行。彼らの様子を、遠くの崖の上から見守る一人の影。人間の女性、ナナイ博士(28)である。
ナナイ博士、二足歩行型の乗用ロボ『メカ助』にまたがり、双眼鏡越しにテイルたちの様子を観察している。
メカ助「博士~」
博士「んー?」
メカ助「どうして助けてあげなかったんですか? 昨晩の襲撃。下手したら全員、誘拐されてたかもしれないんですよ?」
博士「わかってないねぇ~。メカ吉は」
メカ助「ぼく、メカ助ですけど……」
博士、双眼鏡を下ろして、
博士「いいかい、メカ太郎」
メカ助「メカ助です」
博士「誰かを助けるのは簡単だ。しかし人は困難にぶつかってこそ成長する。何でもかんでも手を差し伸べてたら、育つものも育たないのさ」
博士、遠い目で、
博士「二百年間、待ち続けたんだ。あの子たちには、もっともっと成長してもらわないとね。じゃなきゃ、この先は越えられないよ。そうだろう? メカ左衛門」
メカ助「ああ、はい……ソウデスネ……(メカ助なのになぁ)」
◯森の中
遠くの空を飛び回るメカドラゴ。森の中を徘徊する械獣たち。
N『械獣が地上を覆う世界。世はまさに大械獣時代!』
テイルたち、村人たちを先導し、森の中へと進んでいく。
ミミー、拳を突き上げ、やる気満々。テイルは呆れ顔。
ミミー「行くぞ! いざ聖域へ!」
テイル「やれやれ。どうなることやら」
インディ「フフッ……ドラゴの卵……」
とインディ、うれしそうにお腹をなでている。
N『テイルたちの冒険が始まる!』