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プロローグ
人々は王国同士で争い、剣を交え命を奪い合い悲しみが連鎖する。それぞれの国が牽制しあい武力によって均衡が保たれていた。
ある時、魔獣が現れ王国同士の均衡は崩壊の一途を辿った。村が無くなり王都は人で溢れ都市の機能を失っていった。
魔獣が現れ人々が怯えながら過ごしていたある晩、魔獣たちは進軍の合図が出されたかのように一斉に王都に攻めてきた。
月の予言者はこの事態を救う、救世主が現れることを示唆し、城壁が崩れる寸前、救世主は現れた。
救世主が世界の危機を救い安寧が訪れた。
その後、世界にはある変化が現れ始めた。
精霊という存在が見えるようになった。そして、その加護を受けて水を操ったり火球を生成したりといわゆる魔法を使えるようになった。
しかし、生まれつきその能力は女性に多く発現し、男性でその能力を授かることが出来るのは地球上に生命が誕生するくらいの確率である。
これは剣が輝く世界で魔法がもたらされた1000年後の物語。