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森の妖精との不思議な日々

作者:水谷一志
 新卒社会人の、麻倉健人(あさくらけんと)は、健人が中学の時に他界した祖母の影響で、とある福祉事務所で働いていたが、その事務所は、いわゆる「ブラック」な職場であった。 
そして健人は、その過酷な勤務に耐えかね、突発的に近所のホームセンターでロープを買い、その事務所が見渡せる小高い山で、自殺をしようとする。…しかし、健人は最後の最後で、その勇気が出ない。
 そうこうしているうちに、健人の目の前に、「森の妖精」と名乗る女の子が、現れる。最初はそれを信じなかった健人であったが、森の妖精の瞬間移動を見るなどして、健人はその存在を信じるようになる。
 また、森の妖精は、自分のことを、「もっちゃん」と呼んで欲しい、と健人に伝える。そして健人ともっちゃんは、仲良くなっていき―。

 〈15年前〉
 両親の離婚・再婚の影響で健人の通う小学校に転校して来た元木萌花(もときもえか)は、クラスメイトの男子に離婚・再婚の件がばれ、いじめを受けていた。そんな中、初めて会った萌花に恋をした健人は、男子たちのいじめから萌花を守る。また、その影響で、萌花は自分のランドセルに、(健人のことを好きな他の女子から)「もえか。しね。」と落書きをされてしまう。それを見た健人は、自分のランドセルと、萌花のランドセルを交換するように、萌花に一方的に提案し、健人のランドセルを押し付けて帰ってしまう。そして、そんな健人の優しさに触れた萌花は、健人に恋をするようになる。
 また、ランドセルの件で麻倉家と元木家は仲良くなり、萌花の新しい父の連れ子で萌花・健人より3つ上の姉、鈴(すず)を含めた3人は、一緒に遊ぶようになる。そうして1年が経つうちに、萌花たちの父は転勤をすることになり、元木家は引っ越しをすることになる―。

 ブラックな職場で苦しむ主人公と、それを取り巻く人たちとを描いた、優しく温かい物語。

※2018年 集英社ノベル大賞 1次選考通過作品 
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