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漢詩

白銀京

作者: 鱈井 元衡

我小學生時、歸道看下雪盈地。似落英繽紛、心在長望麗容。今去斯時久、恐情不復至。因作詩、料不忘往時。


●●●○●

降雪蓋全鎮

●○○●◎

屋車蒙白淸

○○○●●

神虚私想絕

●●●○◎

寂漠立銀京


【押韻】

五言絶句、仄起式、下平8庚(淸、京)。


【訓読】

我小学生たりし時、帰道に雪下りて地に盈つるを看る。落英の繽紛たるに似て、心は長く麗しき(かたち)を望むに在り。今斯の時を去ること久しく、恐らくは情復た至らざらん。因りて詩を作り、往時を忘れざらんと(はか)る。


降雪 全鎮を(おほ)

屋車(おくしゃ) 白を(かうむ)りて清し

神 虚にして 私想絶え

寂漠 銀京に立つ


【訳】

僕が小学生だったころ、帰り道で雪が降り地面を覆っているのを見た。舞い落ちる花のようにあざやかで、しばらくそれに見とれていた。今となってはこの時をあまりに離れてしまい、この時の気持ちはもうやって来ないだろう。そこで忘れないようにこの詩を作るのである。


降る雪は街中をおおい、

家も車も白さをかぶって清らかである。

精神は空虚でほとんど雑念もなく、

こうして静かに白銀の都に立っている。

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