用語解説
三国志のなかで重要となってくる用語について解説します。本編で用語が出てくる度に少しずつ更新していきたいと考えています。もし、ここで紹介している以外に本編で不明な用語があればその時はコメントでも入れていただけると助かります。
字
中国において元服をした時につけるもう一つの名前。当時、名前は「諱(忌み名)」と呼ばれ同僚以下の者が呼ぶのは禁じられていた。同僚がその人を呼ぶに当たって使われたのがこの字である。
例:姓=諸葛、諱=亮、字=孔明
外戚
皇帝の妃の同族の人々。霊帝の皇后、何皇后の兄の何進や、献帝の皇后、伏皇后の父の伏完などが有名。
宦官
生殖能力と引き換えに後宮の管理の権利を持ち、皇帝に近づくことのできる官職にある人々。中でも十常侍の力が強い。
黄巾の乱
184年に起こった張角を指導者とした「太平道」による大規模な宗教反乱。全国に渡って大規模な被害を与えた。この乱が乱世の幕開けとなる。スローガンは「蒼天已死黄天当立年在甲子天下大吉」。
後漢
紀元一世紀頃、前漢の皇族の末裔である劉秀によって建てられた王朝。物語の初期に中華を統一していた。
三国志
三国時代の後、西晋の頃に陳寿によって書かれた歴史書。通称「正史」。
三国志演義
明の初期に正史をもとに羅貫中によって作られた三国時代が舞台の歴史ファンタジー。現在我々が手に取る三国志の原点はここにある。通称「演義」。
十四州
三国時代に置かれた中国の行政区分。首都、洛陽のある司州を中心に十四の州が置かれる。