登場人物紹介(一章)
劉備
161年生まれ。幽州の涿郡涿県楼桑村に住む少年。中山靖王劉勝の子孫で漢の皇族。夢は「立派な英雄になる」こと。勉強嫌いだが、武勇と優しさに溢れる。困っている人を放っておけない性格。張飛との出会いをきっかけに塾へ真面目に通うようになり慮植の教えを四年間受ける。今は家業を継ぐことを念頭に置いている。
劉冀
163年生まれ。劉備の二歳年下の従弟。女と見紛うほどの美男子。穏やかな性格でやんちゃな劉備に付き従い、度々ストッパーや保護者として機能する。兄に振り回され、その度に苦言を呈するがその一方で兄のことを心から慕う。近隣の町の役場に勤めようと考える。父は劉完。
劉完
138年生まれ。字は玄起。劉備の叔父。劉備の父が死んでから劉一家の大黒柱となる。劉備に対して厳しく接するが、将来に期待しており、劉備の母の反対を押し切って劉備の受講費を払う。
公孫瓚
158年生まれ。子幹学園の優等生であり、劉備の兄貴分。劉備の剣術稽古によく付き合う。物腰柔らかで丁寧な性格。しかし、少しナルシスト気質なところがあり、言動が空回りすることもしばしばある。燕城で役人になることを決めた。
簡雍
161年生まれ。劉備と同日に生まれた親友。子幹学園に通う。おっとりした性格。ユーモアに溢れており、その場を和ませることが得意。しかし、どこか間抜けなところがある。旅に出て世の中の見識を見て回ることになる。
張飛
163年生まれ。賊数人を一思いに吹き飛ばせるほどの力を持つ豪傑。矛先の畝った「蛇矛」の使い手。頭を使うことは苦手。子供っぽい純粋で無邪気な性格で見ていると面白い。家は肉屋をしており、家業を継ぐことを決めている。庭には大きな桃畑があり、度々商人が買い取り要求をしてくるらしい。
盧植
122年生まれ。字は子幹。中央で政敵に陥れられて地方までやってきた。今は子幹学園と呼ばれる塾を経営している。物の本質を見極める眼力に優れる。中央からの召集によって幽州を旅立つことになる。その際残した言葉は劉備に大きな影響を与えることになる(?)。