表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神を導きし救世主!  作者: 河童王子
85/200

三蔵の魔眼覚醒と妲己からの贈り物?


妲己と名乗る少女によって、三蔵の力が覚醒する!



俺は三蔵だぁ!



俺は妲乙の術により俺が本来持っていた(?)『魔眼』の力を発動させる。



俺の瞳が金色に輝き俺の中の力が膨れ上がっていく?


これが、俺の力なのか?


俺は憎むべきクロウリーを降魔の剣で一刀両断に斬り裂いたのだった。



が・・・手応えがない!?



妲乙「上じゃよ!」



あぁ・・・解っている!


真っ二つに斬り裂かれたクロウリーの姿が変わり、『愚者のアルカナ』へと変わっていき消える?



三蔵「あれは身代わりのアルカナだったな!」



俺は直ぐさま飛び上がり上空へと逃げたクロウリーを追う!



クロウリー(これは驚き・・・これ程とは!)


クロウリー「ならば私も少しばかり本気を出させて戴きますよ~?」



クロウリーは三枚のカードを手にして念を籠める。


カードの名前は?


『太陽』『月』『星』



そのカードは他のカードとは違い魔神が現れる訳ではなくクロウリーに力を与える武器と化すのである!



『太陽の剣!』

『星屑の剣!』

『月光の盾!』



クロウリー「先ずはこれですよ!」



クロウリーは左手に持った星屑の剣を振り上げると上空に無数の光が出現し、クロウリーの合図で俺に向かって降って来たのだ!



三蔵「クッ!まるで流星群だ!」



俺は下で倒れている蛇塚を見ると、妲乙が妖気の壁を造り守ってくれていた。



ありがとうよ!これで戦いに集中出来るぜぇ!



俺は降って来た光の刃を躱し斬り裂きながら突っ込んでいく!


さらにクロウリーは右手に持つ太陽の剣に力を籠めていた。


太陽の剣に凄まじい光熱が集まり、小型の太陽を作り出したのである。



クロウリー「太陽の高熱で消滅燃えちゃいなさい?」


それを俺に向けて放り投げて来たのだ!



躱しきれねぇ!


俺は・・・



無意識に叫んだのである。


『太陽の魔眼!』



俺の瞳から強烈な光が放たれ、俺の目の前まで迫って来ていたクロウリーの太陽を飲み込み、逆に消滅させたのだ!!




クロウリーは驚愕していた。



クロウリー「なっ!馬鹿な?私の造り出した太陽を消し去るとは!?」



油断したクロウリーに俺は突進し、降魔の剣で斬り掛かる!



クロウリー「クッ!月光の盾!」



クロウリーの盾に俺の降魔の剣が触れた瞬間、


目の前からクロウリーが消えたのだ?


すると、俺の背後からクロウリーが現れて太陽の剣で斬り掛かる。



クロウリー「この月光の盾に攻撃が触れると、持ち手を安全な場所に移動させてくれる能力があるのです!」



チッ!!


また、ややこしい能力を・・・


だが、俺は無意識に新たな魔眼の名を叫ぶ!


『先読の魔眼!』


クロウリーの振り下ろした太陽の剣にカウンターを合わせるように、俺は降魔の剣を突き付けたのだ!


クロウリーは再び月光の盾で受け安全な場所へと移動する・・・



クロウリー「ふふふ!残念ですが、貴方の攻撃は私には当たりませんよ!」



そこに?


妲乙『お主の負けじゃよ!カミシニの者よ!』


クロウリー「ヘッ?」



クロウリーの背後に先に移動し現れた俺の剣がクロウリーの心臓を捕らえたのだ!


先読の魔眼!


つまり相手の動きを先読みする能力みたいだ?未来予知に近いとも言える。


俺はクロウリーが攻撃して来る直後に見えた未来の映像を知り、先手を取ったのである。戦いの最中に相手の動きを知る事は、戦いに先手を取れるだけでなく、相手の特殊な能力からも回避出来るのだ!


俺はクロウリーの消えた後の位置へと先に移動し、



クロウリー「馬鹿な?私が・・・こんな場所で死ぬなんて?ありえない・・・ありえない・・・うがぁあああ!」



クローリーの身体が業火に焼かれ断末魔の中、今度こそ俺の降魔の剣が強敵クロウリーを消滅させたのだった。



俺は着地すると同時に力が抜けたように、その場に倒れたのだった。



次第に不動明王の姿が解けていく。



力が抜ける!?


これは?



妲乙『どうやら魔眼の副作用のようじゃな?しばらくは立つ事も出来ぬだろうよ!』



なっ!何!?



三蔵「クッ!ダメだ!俺はそこにいる蛇塚を安全な場所に・・・連れて行かねば

!休んでいる場合じゃねんだ!」


だが、俺は指一本動かせられないほど疲労していたのである。



妲乙『ふふふ・・・お主は小角に似ておるのぉ~・・・熱い魂じゃ・・・儂の心を揺さぶるほどにな?』



妲乙は倒れている俺の前にひざまづき、俺の頬を触ったのである。


そして?



妲乙『お主の力・・・もう少し借りさせて貰うぞ?』



エッ?



妲乙の掌から暖かい光が集まり俺の中に何かが注ぎ込まれていく?


見ると妲乙の顔が弱々しくなり、息を切らし始めたのだ?



お前・・・何を??


すると俺に再び力が蘇って来たのだ?



これは?



欲情した少女に俺の男が反応したというのか??



俺は妲乙に殴られた後、



妲乙『儂の生命力じゃよ・・・今、オヌシに儂の生命力を注ぎ込んでおるのじゃ』


なっ!


何だと!?



三蔵「止めろ!そんな事をしたら、お前が!?」



その時、


俺は見たのだ!



妲乙の目から再び涙がこぼれ落ちるのを!



だが、今度は・・・


妲乙は優しく笑顔を見せていたのである。



妲乙『儂は・・・満足なんじゃよ・・・小角には会えなんらが、小角があれだけ会いたがっていた・・・三蔵に会えた。小角が三蔵に巡り会えた事を知る事が出来た・・・ずっと心残りだった。嬉しくて・・・嬉しくて、仕方ないのじゃ』



だ・・・妲乙・・・お前?



妲乙『それに・・・小角のいないこの世界で生きていても仕方ないからのぉ・・・』



すると妲乙は、


倒れていた蛇塚にも手を翳したのだ。


光に包まれた蛇塚の身体の傷がふさがっていく。



三蔵「蛇塚!」



俺の手足も動くようになり蛇塚を抱き起こす。



三蔵「蛇塚は?」


妲乙『無事じゃよ!危なかったが、息は吹き返しておろう?ただ・・・』



三蔵「ただ?」


妲乙『その者が蛇神と交わしたであろう呪いまでは解く事は出来なんらが・・・』



呪い?


呪いとは何だ?



俺は蛇塚を見た。


コイツ・・・どんな呪いを背負っているんだよ!?



妲乙『・・・これで、思い残す事はない』



エッ?


次第に、妲乙の姿が薄く消え始めたのである。



三蔵「妲乙!お前!」



妲乙『・・・サンゾウ・・・オヌシにもう一つ・・・』



妲乙は俺の手を取り、


自分の胸に置いたのだ。



エッ?


そんな・・・



三蔵「いくら最後だからって、俺に少女の胸を触って喜ぶ趣味は!」



『パコン!』



俺は再び妲乙に頭を殴られた。



妲乙『まったく・・・小角も三蔵も・・・スケベばかりじゃ・・・本当に似た者じゃ・・・じゃが、小角に先に出会ってなかったら惚れてたかものぉ?ふふふ・・・ふふふ・・・』



三蔵「えっ?」



すると妲乙の身体が光り輝き、再び強烈な閃光を放ったのだ!!



『・・・サラバじゃ・・・サンゾウ・・・小角の・・・弟子よ・・・』



妲乙の姿は光に消えていき、


そこには?


俺の目の前には??




三蔵「ま・・・まさか!」




せ・・・


せい・・・めい・・・?





俺の目の前に、


一糸纏わぬ晴明が・・・


光の中から現れたのだ!




妲乙は己の魂を削る事で自らの魂の中に微かに存在していた晴明を呼び起こし、


再び『逆・転生変化の術』を行ったのだ。



自らの消滅と引き換えに・・・



『これが、儂と小角からの・・・最後の贈り物じゃよ・・・』




俺は消えていった妲乙が最後にそう言ったように思えた。



ありがとうよ・・・


妲乙・・・


それに、小角・・・




小角の出会いには必ず意味があるって言葉に、俺は胸を熱くしていた。



俺は再び蘇った晴明を見て、





不覚にも鼻血を流してしまったのだった。


次回予告


三蔵「ついに俺の晴明奪還編が終わったようだな?


だが、物語はまだまだ窮する展開が待っているぜ!


バサラの異常な変化にラスプーチンとの因縁バトル!


見所満載だぜ!


ナウマク・サマンダ・バザラ・ダン・カン!


俺はまだまだイケるぜ!」



※今回の物語に登場した妲己と小角の出会いと別れの物語は、後々語られる転生記神章にて語られますので、しばしお待ちくださいませませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ