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神を導きし救世主!  作者: 河童王子
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三蔵羽ばたく時!降魔の剣が唸る!そして四大太陽神降臨??


三蔵の復活!東京タワーからの転落?


三蔵は主人公として活躍出来るのか?



ぐぉおおおおおおお!



俺は三蔵だぁー!



い…今、ちょっと…



東京タワーから落下中なんだぁーーー!!



でも、何故にこうなった?


俺は記憶を辿っていく…


俺は確かカミシニ連中にカミシニの血を投与されて?身体中から血を噴き出してぶっ倒れて…



それから、えっと?夢だったか?夢の中で消えかけていた不動明王を引き戻して…それから?それから?


確か見知らぬ神の助けで不動明王と再び戦う事を誓った事までは…


曖昧には覚えている?



が、何故?


俺は今、落下してるんだぁーー!?



うぎゃあああああああ!



俺はすかさず真言を唱えたのだ!



三蔵「ナウマク・サマンダーバサラ…ダン!カン!」


俺の身体が不動明王の業火にて燃え上がっていく。




…で、どうする?


この後はどうすんだぁよぉー!!



火の玉の如く地上へと落下していく俺!


意味解らず落下していく俺は…このままどうなっちまうんだよ~??




再び場面は東京タワーの頂上へと変わる。そこにはアライヴの攻撃を躱しつつ、ヤマトタケルが空中の心臓の方角に向かって駆け上がっていたのだ。



ヤマトタケル(どうする?このままだと間に合わない!何をしているんだ!アイツ達は?)



ヤマトタケルは何かを待っていたのだ。



アライヴ「どうやら、あの心臓が気になって逆に戦いに専念出来なくなってしまったようですね?」



ヤマトタケル「………」



ヤマトタケルには何か考えがあると言うのか?



アライヴ「では仕方ありませんね…少し早いですが赤い雨を降らせて差し上げましょう!貴方の始末はその後にしましょうか?」



ヤマトタケル「何をするつもりだ!」



するとアライヴの持つ槍が真っ赤に輝き始めたのである。



アライヴ「赤い雨よ!今こそ東京の地を赤く染めるのだぁー!」



アライヴは己の槍を空中に浮かぶ心臓目掛けて投げつけたのである!



ヤマトタケル「!!」



瞬間、ヤマトタケルが目の前から消えて…



アライヴ「馬鹿な事を…」


アライヴの投げた槍の前に現れたのである。


槍はヤマトタケルの心臓を貫き止まった。



アライヴ「馬鹿な…」



すると目の前のヤマトタケルの姿が、貫かれた心臓から消え始めたのだ。


ヤマトタケルの消滅?


だが、アライヴには手応えがなかったのである。



ヤマトタケル『ふふふ…どうやら仮初めの身体ではお前を止められなかったようだな…』



アライヴ「君は一体?これが救世主の最期?」



するとヤマトタケルはアライヴに対して笑みを見せて答えたのだ。



ヤマトタケル『先程、お前は私を神を導く救世主と言ったが…


本当の…救世主は…』





その言葉を最後にヤマトタケルの姿は消えていったのであった。彼の姿がすべて消える瞬間、その口元に笑みを見せて?




『ぐおおおおおおお!』



その時だ!



アライヴの視界にヤマトタケルが消えたと同時に、その真後ろから炎の翼を羽ばたかせた何者かが空中の心臓目掛けて飛んで行ったのだ!


一体、何者??




『天まで、届けぇー!』




それは三蔵…


それは三蔵!


それは三蔵だぁー!




それは炎の翼を羽ばたかせた俺!三蔵だったのだ!



アライヴ「ナッ!あの人間は一体何だ?いや?あの人間は確か…」



月読に頼まれ、最期の晩餐余興と自分のカミシニの血を分け与えて…その血に耐えきれずに命尽きた人間?だったはず?



俺は急上昇しながら東京タワーを越えて羽ばたいていく!




そうなのだ…


俺が東京タワーから落下している最中、再び俺の夢の中に現れた神の声を聞いたのである。



『三蔵!私の真言を唱えよ!私の真言は…』



俺は破れかぶれとカルラの真言を唱え叫んだのだ?



『オン・ギャロダヤ・ソワカァー!』



その直後!俺の目の前に翼を羽ばたかせた神が現れたのである。



『我が名は…』


『カルラ王・ガルーダ!』



三蔵「カルラ王?」



カルラ『不動明王よ!我が炎を…我が翼をお前に託そう!』



その時…


落下する俺の手に炎の羽が握られたのである。



三蔵『力が?力が漲ってきやがる…うう…ウオオオオオオオ!オン・ギャロダヤ・ソワカァー!』




俺が再びカルラ王の真言を唱えた時!俺の背中から炎の翼が出現したのである!


そして、地面に落下する直前に旋回して、再び上空へと舞い上がったのだ。



さらに…


『ナウマク・サマンダ・バザラ・ダン・カン!』



俺は不動明王真言を唱えたのだ。俺の身体は炎に包まれて燃え盛り、身体が真っ赤に染まっていく?


そして髪は炎の如く逆立ち始めたのだ!



『ぐおおおおおおおお!』



俺の今の姿は…


炎の翼を羽ばたかせた不動明王の姿へと変化していたのだ!



俺は空を見据えた。そして東京タワー上空に浮かぶ心臓に向かって行ったのだ。


そして、ヤマトタケルが消える瞬間!俺はその背後を通り過ぎて行ったのだ。



三蔵「ぐおおおお!」




東京タワー上中には東京ドーム四つ分くらいの心臓が魔法陣に守られ浮かんでいたのだ!



三蔵「どうやらあのバカデカイ物体が赤い雨の元凶らしいな!塵も残さず…焼き消してやるぜぇ!」



『うおりゃあああああ!』


俺の両掌から放たれた凄まじい業火が宙に浮かぶ巨大な心臓を覆った…が、俺の炎は心臓を覆うカミシニの結解に打ち消されたのだ。


三蔵「クッソ!」



その時、俺は全身を廻る異様な力を感じた。これは不動明王ともカルラの力とも違う?これはまさか?


俺は宙に浮かぶ心臓がカミシニの力で俺の神の炎が打ち消されたのだと解った。

そこで俺は自分の身に潜む忌まわしい力を使う事にしたのだ。



確か…カミシニを倒すにはカミシニの力だったな?


俺は指先を噛んで傷を付けると、流れる血が硬直し変化していく。



そう!俺の中には奴等の穢れたカミシニの血が流れているんだ…奴等に射たれた血が俺の中で神転血し、それが俺を熱くさせていたのだ!



三蔵「俺の中のカミシニの力よ!俺が都合良く使わせて貰うぜぇー!!さぁ?この三蔵様に従えー!!」



俺の指から流れる血がカミシニの剣と化したのだ!


更に俺は不動明王真言を唱える。



『ナウマク・サマンダ・バザラ・ダン・カン!』



すると俺の不動明王の炎がカミシニの剣と融合し、神炎を纏う剣と化したのだ!

俺はその炎の剣を構えると眼前に翳し命名した。



三蔵「不動明王の神の炎にカミシニの神を滅する力をも兼ね備えた傲慢かつ最強無敵の覇王の剣!俺は命名する!この剣の真名は…」


『降魔の剣だぁーー!!』



俺は燃え盛る降魔の剣を振り上げると炎が上空へと伸びていき、空中に浮かぶ巨大な心臓目掛けて降り下ろしたのだった!炎の刃はカミシニ達の作った魔法陣事、巨大化した心臓をも一刀両断にしたのだ!



上空の心臓は炎に包まれ燃え盛っていく…



が、異変が起きたのだ?



その状況を見て驚いていたのは雨を降らす計画を任されていたカミシニ博士の二人。クローリー博士とシュタイン博士であった。



クローリー「何て事だ?人間の…いや?神か?カミシニの結解をも破り心臓を斬り裂くなんて~これは驚きですね~!」


シュタイン「だが、既に手遅れ!血の雨は降る!」



肥大化した心臓の隙間より噴き出したカミシニの血が、地上へと雨の如く降り出してしまったのだ!



三蔵「ナッ!」


『一粒足りとも…地上には落としてたまるかぁー!!』




その時…



その時、俺は無意識に新たな真言を唱えた。



『オン・バザラ・ダド・バン!』



その真言を唱えた時、俺の中から不動明王が巨大化しながら飛び出したのだ!同時に俺の姿は一度人の身に戻り、巨大化した不動明王と再び合神し新たな別の神へと変わっていった!



その姿は太陽の如く輝き凄まじい光を放つ!密教における絶対的な神!


太陽神・大日如来の姿であった!



大日如来へと変わった俺の輝きが、地上に降り出したしまった赤い雨を浄化し消し去っていく!



さらに俺の太陽光は東京タワーに張り付けにされていたアマテラスの魂を照らした時、その魂が僅かに揺れ動いたのだ。



上空に突如現れた巨大な神の存在に気付いたのは、代々木で戦っていた者達も同じであった。



転生「あの神は何者?一体何が起きてるというのでしょう!」


その時!


輪廻「きゃああああ!」


転生「輪廻!」


輪廻が蛇塚の放った赤い蛇のオーラの渦に飲み込まれたのである!



蛇塚「よそ見してるんじゃねぇー!」



蛇塚は放たれたもう一匹の赤い蛇のオーラの軌道を変えて、今度は転生に向ける。



転生「輪廻!…よくも!この下等な人間種がぁ!」



冷静な印象を持つ転生が怒りの感情が表に出た時、その瞳が銀色に変わりその身体から黒い血蒸気が噴き出したのだ!!



転生「我が高貴な血の前に下等種は全て消え失せるがよい!」



転生の口調が高貴口調へと変わり、その禍々しい力が膨れ上がっていく!彼を中心に足元から草や土が枯れ腐り始めたのだ!



蛇塚「この化け物がぁ!例えこの身がどうなっても!世を乱す魔は必ず滅っしてやるぜぇ!」



蛇塚の操る赤い蛇のオーラが暴れ回る。暴走にも等しいくらいに!だが蛇塚は強引に暴れ狂う蛇のオーラの軌道を転生へと向けたのだ!


蛇塚『蛇眼手流インパクトォーーー!!』



お互いの力が再び激突し凄まじい衝撃と閃光が放たれる!



東京タワーの頂上にいたアライヴは、その有り得ない状況に戸惑いを感じていた。


赤い雨は神を導く救世主を呼び出すための手段であった。自分の前に現れたヤマトタケルは自分の槍によって消えた…


だが、救世主であるヤマトタケルが消える際に残した台詞は…



『本当の…救世主は…』



アライヴ「…あの者は何と言おうとしたのだ?」



アライヴが、見上げた先には太陽の如き輝き翼のある…人間?



アライヴ「結局、この地を救ったのは?ま…まさか…!?」



人でもなく神でもない者?


神であり人でもある者?



アライヴ「あの人間が!あいつが本当の神を導く救世主とでも言うのか?」



アライヴが空に浮かぶ三蔵に隙をみせた瞬間?背後に現れた者に身体を抑えつけられたのである!



アライヴ「ナッ?」



それは完全なる隙であった。その者は…



「どうやら、隙をつけたみたいね!」



デッドマンにより惨殺されたはずのアマテラスであったのだ!確かにアマテラスは一度は死んだ…


だが、三蔵の出現させた大日如来の太陽光により、同じ太陽神であるアマテラスの魂が再び目覚める事が出来たのである。



そう…魂のみが?



アライヴ「貴様!放せ!」


アマテラス「放したりしないわ!私だって…もう時間は残ってはいないのだから!私の魂が尽きるその前に私達神の奥の手を発動させるわ!」


アライヴ「…奥の手?」


アマテラス「うおおおおお!」



アマテラスが雄叫びをあげると強烈な太陽光が放たれたのだ!それは地上に倒れていたスサノオも気付いた。



スサノオ「姉貴?姉貴なのか!姉貴は何をしようとしているんだ!」



アライヴがアマテラスの放つ凄まじい閃光の中へと消えていく。



アマテラス「ぐぅ…力が足りない…もっと太陽の力を集めないと…」



アマテラスとアライヴの姿はクシナダにも見えていた。



クシナダ「アマテラスさん!何を?」



その時、クシナダに光の主ことヤマトタケルの声が聞こえたのだ?


『クシナダ!眼を空に向けよ!』


クシナダ「エッ?」



ヤマトタケルに言われるがままクシナダが空を見上げた瞬間、クシナダの身体にヤマトタケルの魂が憑依したのである。同時にその瞳が黄金に光り輝き強烈な閃光を放ったのだ!



『太陽の魔眼!』



ヤマトタケルに憑依されたクシナダの瞳から放たれた閃光は更なる神を呼び出したのである!


太陽より何かが降りてくる?それは炎の馬車?馬車に乗りし端整な顔の若者が乗っていた。



ヤマトタケル「力を借ります!」


『太陽神・アポロ!』






更に、一羽…


東京タワーの展望台より空へと羽ばたく小鳥が?


それは強烈な光りを放ったかと思うと巨大化し、新たな太陽神として出現したのだ!!



巨大な神鳥が大空を羽ばたき空を真っ赤に染める!



ヤマトタケル「羽ばたけ!太陽神・ラー!」



太陽神・大日如来!


太陽神・アマテラス!


太陽神・アポロ!


太陽神・ラー!






今、ここに…


異なる文化の太陽神達がこの小さき島国に現れたのだ!


次回予告


三蔵「いよいよヤオヨローズとカミシニとの戦争終結!!


俺の活躍に惚れ直せよ?


どんな結末が待っているのか?要チェックだぜ!


ナウマク・サマンダ・バザラ・ダン・カン!


俺の過去編の集大成だぜ!」

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