phase-1 【異界の世界】
ゼルリース大陸
中央を山で分断された巨大な大陸、魔法が存在し、科学が未発達な世界
大陸に資源があり、農業が確立されているため漁業はさほど盛んではないこの大陸では操船技術はさほど高くない。また世界が丸い等という考えを持つ人間もおらず、地平線は崖になっていると思われていた。
唯一小さな島のいくつかを国土に保有しているカナディル連合国家は他国に比べ操船技術が高く、造船も活発であった。
この世界、いや大陸には5つの国が存在する。
まずは帝国アールフォード
完全完璧軍事国家であり、帝王が君臨
5国内最強の軍事力を誇り、最大の領土を持っている
力こそ全て、30年ほど前にスイル国を属国とし、大量の資源を安値で仕入れているため蓄えも潤沢である巨大国家である。
大陸の北半分近くを領土としているが一部は寒冷地となっており、冬の寒さから独特の服装や家が立ち並ぶ。
過去食糧難で悩まされていたがスイル国を属国としてからその問題は解消されている。
次にスイル国
弱小国家、大国アールフォードの直ぐ南に隣接、帝国の庇護により存在している。第一王女、第二王女ともにアールフォードに嫁いでいる。体のよい人質である。
現国王は優秀であり、外交能力が優れている。
農業が盛んで国民の半分以上は農業で生計を立てているが帝国に吸収されている。
軍事は5国内最低である、帝国アールフォードに吸収されなかったのは秀でた外交能力と敵対しているカナディル連合国家とコンフェデス連盟への警戒もあったと思われる。属国から30年も経っていることも有り軍事関連はすべて帝国に依存している状態である。
豊かな湖と森、山があり天然の要塞と化している、そのため軍備を強化していなかった。
中立国のような立ち位置でもあり、五国内で2番目に大きい魔術学校カルディナ魔法学院がある。
南にカナディル連合国家がある。
内情不明のリメルカ王国
社会主義国家、独裁国家とも言う。独裁国家に近い帝国アールフォード寄りではあるが、宗教国家でもあり、その部分でアールフォードと完全に相容れているわけではない。
血による統治をしており、国王と親族が頭に座し、それ以外は並列とする。
外交がほぼ無く、独自の魔術形式と幻像種と言われる竜を使役していると言われる。
帝国アールフォードの南、スイル国の西に存在、南にはコンフェデルス連盟が存在している。
そしてこの物語の中心カナディル連合国家
海に面した海の国とも言われる。
軍事力は中の上といったところか
特筆すべきは海軍、海軍のみに目を当てれば帝国アールフォードを上回るといわれている。
国王による統治、行政が行われているが、司法、立法は国民から選出される。
コンフェデルスと同じく行政国家
帝国アールフォードとの対抗のためコンフェデルスと同盟中である。
国王の次女がコンフェデルス六家の一つローズ家と結婚している。
いわゆる政略結婚ではなく恋愛結婚である。
南と東は広大な海と小島がいくつもある。
北はスイル国と隣接しており、西に同盟国コンフェデルス連盟が存在している。
現在の同盟国コンフェデルス連盟
商会ギルドによる半民主主義国家
六家と言われる大商家によってまとめられている国。
行政は六家が執り行うが、司法と立法は国民より選抜された人間が行う。
行政国家型のため半民主主義といった形
民主主義の為、独裁国家であるリメルカ王国、アールフォードと敵対している。
帝国アールフォードとの対抗のためカナディル連合国家と同盟中
特異な形状の国土を有しており北はリメルカ王国、東はカナディル連合国家
しかし島を一つ有しており帝国アールフォードのすぐ西に存在している。
なお六家とはそれぞれ産業の発展の為各名家が役割を分担し、特化した商家である。
漁業のローズ
農業のスーリ
製造のアウロラ
林業のレイズ
鉱業のディルス
建築業のベルフェモッド
以上六家である。
深遠暦645年この五国のうち、カナディル連合国家の造船商社フォールス家に一人息子が生まれる。
名はスオウ=フォールス。後に大陸に名を轟かせる男、このときは誰も予想していなかった。