麦の刈り取り
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秋の18日。やはり今年は去年よりも麦の成長が早い気がする。今年はこれで最後の刈り取りになる。必死になって皆が刈り取るんだ。今日は、どんな仕事も止まる。刈り取りが終わるまで仕事が止まるんだよ。どんどんと刈り取って、脱穀して、保管しなければならない。麦が無ければ、パンが食べられないんだから。まあ、かなりの面積を使って、麦を育てているんだけどな。収穫量は、単純に10倍程度になっている。しかも、小麦は最低限に抑えているんだ。アタライ村に納品する分だけを育てて、後はライ麦を育てている。なので、収穫量もそうなんだけど、実質の麦の量は何倍にもなる。小麦とライ麦では、収穫量に差が出てくるからな。10倍で効くかどうかではあるんだが、ライ麦を保管する場所はあるからな。それもたっぷりと保管が出来る。この冬には、食糧庫も作り始めるし、まだまだ保管庫には困らないとは思うぞ。
「今年の収穫は凄いね。ライ麦を中心に育ててしまったけど、収穫量はかなりのものになっている。アーミンが言っていた、移民1500人も、これなら何とかなりそうな気がしてくるね」
「そうですわね。それに、来年からは西の森の方の平地も使えるようになりますから、更に収穫量は多くなることになりますわ。移民が大量に来ても、何とかなるのではないかと思うくらいには麦の収穫量が多いです」
「計算では、それでも余るとは思いますよ。食事には、パンだけではなく、野菜も、果物も、肉も、魚もありますからね。パンだけって事にはならないし、そもそもパンを食べなければならなかった時と比べで、食料には余裕があるんですよ。だから、一気に移民を増やしてしまって、大量の麦を作らせて、食料もそれだけ調達してくれば、何とかなる計算になります。……もっとも、食糧庫をマチラセ村にも作りますし、燻製小屋もそっちにも作ります。ちょっと燻製小屋に関しても、今の所余裕はあるけど、これ以上になってくると、人を入れても燻製にするための場所がないって言われているので、燻製小屋は作らないといけなくなりそうなんですよね。もうちょっと余裕があると思っていたんですけど、余裕が思ったよりもなくなりそうで」
「仕方がないんじゃない? 肉の加工だって立派な仕事だしね。それをやってくれる人が居るから、安全にお肉が食べられている訳だし。色々と作らないといけないのは仕方がないとは思うよ。それに、そろそろスライムゴミ処理所も向こうに作らないといけないだろうしね。こっちに捨てにくるのは面倒だろうとは思うし。必要なものは作っていけば良いとは思う」
「そうね。折角衛生面にも気を付けているのだから、そのくらいはした方が良いわね。出来れば、早い内に作ってあげた方が良いとは思うわ。スライムを集めるのも手間でしょうし。……それに、何故か、人のいる場所では、スライムが増えないって解ったものね。管理が楽で良いわ。これで沢山増えるようなら、定期的に処理をしなければならなかったんでしょうけど、省けていいじゃない」
「それは確かにそう思います。スライムがどれだけ増えるのかが未知数でしたからね。魔物は繁殖しないのか、人のいる場所では増えないのかは解りませんけど、都合の良い事には変わりがないですからね。都合がいいなら、このまま行ってしまえば良いとは思います」
スライムゴミ処理所は、村の中心部に作る予定である。村長の家の近くに作る予定なんだよ。まあ、村長の家の周辺には、沢山の家が建つことになるから、直ぐに中心部が何処なのかが解りにくくなるだろうけどな。後は樵小屋とか、鍛冶屋も作らないといけないし、色々と作らないといけないものがあるんだよ。直ぐには無理かもしれないって思っていたけど、何とかなりそうなので、このまま続けられたらなとは思う。
まあ、なんにしても、食料が安定して手に入る状況になっているのはいい事だな。食料不足が一番に危惧される事だから。塩の不足に関しては、貿易で補うしかないんだけど、食料に関しては、輸入する訳にはいかない。こちらは村なんだ。村から町へと食料が移動するのはいいが、村へと食料が移動するのは不味い。それだけ町の食料が減ることになるからな。それは避けなければならない。
「とりあえずは安定して食料が取れている現状があるので、何とかなるとは思いますが、そうですね……。一応考えているのは、西の森の開拓が終わったら、そっちには養豚場を作ろうと思っているんですよね。肉の確保はした方が良いとは思うので。牛も馬も買いますけど、肉にするなら豚の方が効率がいいですし。豚は子だくさんなので、一気に増えてくれると思うんですよ。しかも、場所が狭くてもいいので、牛よりも食料にするには適していると思うんです」
「うん。いいんじゃないかな。野生の猪を捕まえるのは厳しいだろうしね。それなら買った方が早いと思う。輸送にはそれなりの規模が必要だとは思うけど、その頃には、ビューヘルム準男爵家の当主がオスカー兄さんに決まっているだろうからね。多少の無茶をしてでも入れるべきだとは思うかな。向こうの村には迷惑になるかもしれないけど」
「あら? 漸くと覚悟を決めたのですか? それはいい事ですね。覚悟が決まれば、やるべきことは明確になりますからね。それなら思いっきり敵対してもいいのですよ? こちらの方が戦力は上ですもの。狩人も戦力に数えるのでしょう?」
「当然ですよね。その為の狩人なんですし。兵士とは役割が違いますけど、戦力には変わりないですから。兵士は兵士で必要ですけど、戦力としては、狩人も必要になってきます。なので、狩人を沢山抱えておけば、いざという時にも役に立ちますね」
狩人は、何かあった時には徴兵するかもしれないからな。対魔物と対人では難易度が違うかもしれないが、それは仕方がない事でもあるんだよ。勿論だが、どちらも危険だ。が、怖いのは対人戦だ。人の方が残酷である。魔物はある意味素直なんだよな。工夫がないとも言えるんだけど。だから、怖いのは、対人戦闘。作戦もあるだろうし、守りに特化しすぎてもいけないって感じになってくるんだよな。対人戦闘なんて無い方がいいけどな。戦争って事になるのか、内戦って事になるのかは知らないけど、無い方がいいのは確かである。
ただし、功績が欲しいので、いずれは必要になるとは思うんだけどな。いつかのために、何とかして戦力を整えておきたい所でもある。圧倒的な戦力は必要ないが、ある程度の戦力は必要だしな。まあ、そもそも戦争が無ければ、無用のものでもあるんだけど、これからはどんどんと内政を伸ばしていくんだし、兵力もあった方がいいんだよな。何かがあった時に頼れるから。
「出来れば戦闘なんて無い方がいいんだけどね。こればかりは僕らではどうしようもないからね。ヨナターク子爵家に呼ばれたらいかなければならないし。近くに国があるって事も聞かなければ、内戦の兆しがあるとも聞いてないんだけど。その辺は国王様が何を考えているのかだろうね。僕らでは、その考えを当てることは難しいかな」
「でも、内政だけでも手詰まりになるので、内戦でもあれば、功績が積めるんですけどね。勿論ですが、コンラート兄さんが戦場に行くことは無いんですけども」
行くなら俺だと思うぞ。代理で行くにしても、俺か村長になる訳で。まあ、その時は俺が指揮する事になるんだろうな。……戦争のいろはなんて解らないけどな。とりあえず、全軍突撃はしてはいけないって事くらいは解るけど。




