鍛冶屋でもお願い
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樵にはお願いしてきた。次は鍛冶屋だ。まあ、何でも屋な感じでもあるんだけどな。鍛冶もすれば、石工もするし、魔道具も作る。本当に何でも屋って感じなんだよ。そもそも鉄を輸入に頼っている分、問題は多くあるんだけどな。木材と石材で完結する訳でもないんだから。鉄は必要。必需品と言ってもいいくらいだ。まあ、金が無いんだけどな。
「すみません。お邪魔します」
「おーう。お? なんだ貴族のちんまいのじゃねえか。何かあったのか?」
「あのですね。矢の製作はどうなっているのかの確認に来ました」
「ああ、矢な。あれなら皆で作ってるぞ。矢羽根が無いのがちょっと問題だとは思うが、出来る限りの事はしているつもりだ。まあ、俺たちは石を加工してくっ付けるだけの仕事だけどな。矢羽根が手に入れば、それもくっ付ける仕事になるんだろうが」
「まあ、でしょうね。そこまではまだですし。動物もまだ猪だけしか狩れてないですからね。ここに鳥が加われば、矢羽根も手に入る様になるんですが……」
「そもそも矢を作らねえと、鳥の確保は無理だろ。当たるのかは知らねえけどな」
「その辺は弓を扱う人の技量になってきますからね。練習はしっかりとしてもらいます」
弓が当たらないって事は十分にあり得るからな。矢羽根がついてもそれは同じ。真っ直ぐ飛びやすくなるが、そもそもの技量が無ければ当たらない。弓って割と繊細なんだよな。弓道部の友達が、思ったよりも右に飛ぶだとか言っていたっけ。矢を放つときの癖がどうとか言っていたな。
鍛冶工房とは名ばかりの何でも屋な訳なんだけど、こっちも足並みを揃えておいた方が良いからな。一応樵の所で伝えたことは伝えておかないといけない。燻製小屋を作る時には、石工の準備も必要になってくるからな。
「そんな訳でして、樵の所でも言ったんですが、燻製小屋を作ることになりました。つきましては、それに関わる石材についても色々とですね。お願いしないといけないことがありまして」
「まあ、そうだわな。基礎からして石材は使う訳だし、煙を送り込むにも、燃やす場所が必要になってくると。そうしたらまあ、石材は必要になってくるわな。解った。準備はしておく」
「お願いします。石材は弓矢の試射の時に集めて貰うので、それを使ってもらえればとは思います。オーガやリザードマンの方が力は強いですからね。そっちはその人たちにお願いしようかなって思っているんですよ」
「そうだな。俺らがやるよりも良いだろうな。出来るんなら、水車小屋の所の石を取って欲しいが。水車を回すにも水深が必要だからな。大きな水車だろ? あれも作る時に大きく作り過ぎてな。大きいと水深の管理が大変なんだよ。だから、ついでにそこの石を多めに取ってくれるとありがてえな」
「あ、やっぱりあの水車小屋って大きいんですね」
「まあな。ここに俺らの村を作るってんで、気合を入れて作ったんだよ。まあ、デカすぎたんだが。無駄にデカいと管理が大変なんだよ。その分力は強いけどな。まあ、今じゃあ無駄に大きく作り過ぎたなとは思うが。どうせ麦を挽く時にしか使わないんだし」
「ああ、無駄にデカく作り過ぎたんですか……。でも、その頃から生きているんですね?」
「まあ、ドワーフだしな。俺が若い頃に来たからってのもあるんだろうが、これでもまだ200歳くらいだぞ? ドワーフは500年は生きるからな。俺もまだまだ死ぬつもりはねえ」
当初メンバーなのか。確か今で5代目だから、まあ、そのくらいの年齢なのか。今は6代目を決めている所なんだけど、どうなるのかだよな。結局は長男に継がせるってパターンもあり得るからなあ。その辺は父さんが何をどうやって決めるのかだよ。
その時にならないと解らないけどな。でも、領都……村なんだけど、本家よりも大きくしてしまう方が良いとは思うんだよな。やれるだけの事はやってしまわないといけないとは思っている。猶予が何年あるのかは知らないが、10年も無いとは思うんだよな。それまでに、出来る限りの事はやってしまわないといけないとは思うけど。
「まあ、俺の話はどうでもいいんだよ。準備はしておけば良いんだな?」
「そうです。樵さんから話があるとは思います」
「あいよ。まあ、何とかするわ」
「お願いします」
よし。取りあえず、これでお役目はお終いだな。……今日は兵士の人には背負ってもらっていないから、自分の足で帰らないといけない。6歳にはまだこの村は大きい。もうちょっと成長したらマシになるんじゃないかとは思うんだけど。
成長期にならないと厳しい。もうちょっと身長が欲しいんだよな。歩幅が全然だし。スタミナも無いしな。もうちょっとマシな年齢になってからこう言う事にしてくれれば良かったんだろうが、長男のオスカーが18歳になったら始めるって決まっていたんだろうな。伝統なんだろうし。
でもまあ、出来る限りの事はやっておかないといけない訳で。最悪、この村だけで独立できるくらいにはしておいた方が良いとは思うんだよな。まだまだ未発展な場所だけど、ポテンシャルはあると思うんだよ。良い場所になってくれるとは思うんだよな。とりあえずは、だけど。
後は何をしないといけないんだろうか。……水車だけ近くで見ておくか。大きいから何処にあるのかが解りやすくていい。何かしら手を加える可能性があるからな。水車だろ? しかも大きいんだろ? やり様はあるよな。まあ、それをするにしても、色々と必要になる訳なんだけど。作るなら作れるって状態にしておいた方が良いだろうしな。
そんな訳で、水車小屋まで歩いてきた。……時間はかかるなあ。だけど、もう一度見ておく必要があるとは思ったんだ。……この規模なら、いい感じの動力になってくれるとは思う。何に使うのかはまだ未知数なんだけど。でも、動力としては素晴らしいものだと思う。これで、あれを取り付けることが出来れば、かなり化けると思うんだよな。
まあ、それを取り付けたところで、何をしたいのかまでは解っていないんだけど。何かしらは出来るとは思うけど、何が出来るんだろうな。ちょっと解らない。けど、その動力には使えるんだよな。回るんだから、ある程度の動力にはなる。出力を考えれば、あれもこれもってなってくるが、そもそもあれが見つかるかどうかって所もあるし。
やっぱり回るってのは良い事だよな。動力に使おうと思うと、そのくらいのものは必要になってくるし。大きいのは利点だ。小さいよりは大きい方が良い。今は小麦を挽くためだけに使っているんだろうが、今後はこれの使い方も考えないといけないだろうな。
よし、それじゃあ家に帰るか。今日の報告会で何が出てくるのかだよな。向こうは何か成果があったんだろうか。無いとは思わない。何かしらの成果があるとは思う。全部食べられるものだったら良いんだろうけど、そう上手くいくかどうかだな。よく解らないものもあるかもしれない。そもそも知っているものの可能性もあるんだからな。エルフとかは長生きだし。
知っているものがあったのであれば大きいんだよな。一応はゴブリン種で確認をしているってだけなんだろうけど。知っている果物があれば、色々と出来ることがある。森が森なんだから、育てるって方法もあるんだよな。
少なくとも、食卓は豊かになるよな。色んな食べ物があれば。……黒パンとスープだけでは辛いんだよな。食べ盛りだからさ。そもそも1日2食なのも厳しい。3食食べたい。食料事情は改善しないといけないよな。




