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ベリーベリーベリー  作者: ルケア


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刈り取りが始まる

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 夏の6日。現在、麦の収穫中である。新しい村も、今年は刈り取りである。名前はコンラートが絶賛考え中である。素晴らしい名前を考えてくれるさ。知らんけど。呼びやすければ何でもいいんだけどな。変に壮大な名前にしなければ。同系統の名前を付けるべきだとは思う。ここまで来て、何とかブルクとか、何とかスタンとか、そんな名前を付けられても困る。無難なのでいいんだよ。まあ、無難って人によって違うからな。一概にどうとは言えないんだけど。


 まあ、各村ごとに特色が出ればいいんだ。特に名前なんて気にしなくてもいいのである。考えすぎて、命名が適当になるくらいなら、初めから適当でいいんだよ。そうだな、4文字だから、4文字で揃えるってのはどうだろうか? そのくらいの名前でいいんだよ。変に難しく考える必要は無いんだ。まあ、考えてもいいんだけどな。無茶苦茶な名前じゃなければ、俺だって駄目だとは言わないから。ちょっと語呂が悪い方向で頼む。語呂が良すぎてもこれじゃない感があるからな。


 そんな訳で、貿易が無い時は、村のあちこちを見て回っている俺だけど、今は村人がかなり決まっているからな。必死になって作業をしているので見て回ることは出来ない。今が一番忙しい時だからな。全員が農民になって、一生懸命に刈り取りを行っている。とにかく終わらせないと、商人が来てしまうからな。……今年はちょっと早いんだよなあ。なんでなんだろうか。何かが影響しているんだろうかね? 去年は10日くらいじゃなかったかとは思うんだけど。


 それでも何とか、日中は刈り取りと脱穀を行い、どんどんと袋に入れられていく。慣れていないはずの移民たちも頑張っている。良き良き。こういう一体感を感じる様なイベントがあれば、住民同士の仲も良くなっていくだろうとは思うんだよね。そして、喧嘩無く、平和に過ごしてもらいたい。覚悟はしているが、そんな事はさせないで欲しいんだよな。出来るだけでいいんだけど。


 村だからな。近所付き合いがあるのは仕方がない。町でも多少はあるんだから。村なら村人全員が知り合いって事も普通にあり得る。だから、仲間外れにされないように、団体行動を心がける必要があるんだよな。……まあ、団体行動は苦手な人は、とことん苦手だからな。こういうイベントで、慣れていってもらいたいものである。


 刈って刈ってまた刈って。忙しいのは解るんだけど、こっちは何もしようがない。戦力外だ。去年は落ち穂拾いをしていたんだけど、今年は人数が多くなったからな。危ないからって戦力外なんだよ。だからって遊びにいく訳にはいかないし、無念である。部屋で大人しくしているのがいいんだよ。仕方がないだろう? この時期は毎年こんな感じなんだから。去年までは人手が足りなかったから出て行って手伝ったけど、今年はもう、1600人もいるんだ。3倍である。人手は足りているんだよな。何が足りていないって、商人が来るまでの時間が足りない。もう少し遅く来てくれればいいんだがな。そんな事は言ってはいけない約束だからな。向こうの都合なんだから。そもそも来て貰えるだけ有難いと思わなければならない。本来であれば、馬車を用意して、売りに行かなければいけない立場なんだから。買い付けに来てくれるだけ有難いと思わないといけない。


 しかも、碌な儲けが出ない商売である。行く意味なんて無いんだよな。ヨナターク子爵家が出資してくれているから、赤字分を補填してくれているのであって、利益があって来ている訳ではないんだ。その点は考えないといけないんだよな。全部こっちの都合で決まっていることではあるんだ。こっちが余裕が無いから、仕方がなく、ヨナターク子爵家が商人を向かわせてくれているのである。これに依存しないようにして、産業を興さなければならなかったんだろうに、誰も産業を起こせなかったんだからな。こんなに森に資源が沢山あるにも関わらずである。普通に産業は興せた筈なんだよな。こんなに余裕がある生活が出来ているんだ。他の村もやろうと思えば出来るんだよ。


 まあ、多少のアドバンテージがあるのは、仕方がない事ではあるんだけどな。魔族がいる分、こっちの方が有利である。色々と能力に特化しているのが魔族だ。平均的な人間とは、色々と運用できる幅が違ってくる。特色にあった仕事を任せれば、かなりいい線行くというのが魔族なんだよ。なんで魔族って一括りにされているのかが解らないけどな。あんまりいい呼び名じゃないのかもしれない。差別的な何かを含んでいるのかもしれないよな。


 それでも魔族とは言うんだけど。だって、見ただけでは種族が解らない人も居るからな。一括りにした方が楽なのは確かなんだよ。エルフやドワーフはまだいい。見た目で何とか解るから。ゴブリンやオーガもまだ判別できる。特徴的な身体をしているからな。水生系の魔族とか、少々意味が解らないからな。そもそも呼び名が解らない種族が多い。マーマンで良いのか、それとも別の名前があるのか。解っていないことが多すぎるんだよな。それをその人に聞くだろ? 自分の種族が何か知らないって帰ってくる人もいるんだ。それもどうなんだとは思うが、正式名称を言われなさすぎて、親が教えなかったってパターンだよな。……そもそも親が健在だったかどうかも解らないって感じの人も結構いるんだけど。特に長寿種なんかはそうだな。親の記憶なんてもう無いって人が多くいる。悲しいけど、それが現実なんだよな。俺が気にする事でも無いんだろうけど。


 今が良ければ、それでいいんじゃないのかね? 自分の種族名が解らなくても、生きていれば、それでいいんじゃないか。俺はそう思う。その種族が何が得意なのかは、大体自分で解っているみたいだし、それでいいじゃないか。自分の得意な事を仕事に出来るんだ。それでいいじゃないか。人間なんて得意な事は何もないぞ。他の種族よりも増えやすいって特徴はあるのかもしれないが。……いや、増えるだけならゴブリン種が一番早いんだけどな? 5歳くらいで成人するし、双子、三つ子が普通に生まれるし。増えるだけなら早いんだけど、相手を見つけるのがそもそも難しいらしい。気の合う人じゃないと駄目なんだそうだ。


 種族的な何かが引っかかると、駄目なんだと。よく解らないらしいが、本能的に駄目な相手が解るんだそうだ。……多分だけど、近親者なんだろうな。近すぎれば駄目なんだろう。だから、定期的に移民たちに頼る必要があるんじゃないかなとは思う。寿命は長いので、それは救いらしいが。ゴブリンも300年くらい生きるらしいんだよな。というか、人間が60年程度しか持たないって言った方がいいのかもしれない。


 人間の寿命が短すぎるんだ。その分増えるんだけどな。近親だろうが関係なく増えていけるのは、人間の強みでもある。数だけ多くてもいけないんだけどな。得意な事がある方が優れているとは思うんだが。なんにしても、数だけで天下は取れないって事なんだよ。……でも、この国は人間の国なんだよな。魔族が差別されているくらいには、人間の国だ。


 やっぱり数が正義なんだろうか。そんな訳ないとは思うんだがな。長く生きれば、貴族なんて嫌気が差してくるのかもしれない。面倒な事が多いのは確かだしな。こんなこともしなければならないんだし。コンラートも大変だよな。俺はお気楽にやらせてもらえればそれでいいんだけど、コンラートは真面目にビューヘルム準男爵を狙っているし。無理だとは思うんだよな。

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