第2次移民計画
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春の39日。内政は順調に進んでいる。カカオの木も随分と準備が出来たし、チョコレート作りも順調に進んでいる。問題が出てきているのは箱の方だ。いくつもいくつも同じ箱を作って貰っているからな。木材がどんどんと消費されるんだ。まあ、そこまで拘りの箱を作らないといけない訳じゃないからな。適当でいいんだけど、それでも価格がどうなるのか解らない状態なんだよ。
チョコレートは、木の箱に、和紙を敷いてを入れてある。なので、和紙にも木材が使われているんだよな。……まさか紙として輸出する前に、包装として使う事になるとは思わなかったが。便利に使えるんだから使ってしまえばいいんだけど、チョコレートのせいで、和紙の値段が上がらないかだけが心配だ。どちらかと言えば、消耗品として使ってもらいたいものではあるからな。
そんな状況なので、どんどんと木材が欲しい訳だ。樵には頑張って貰いたい訳なんだよ。それでも、今後は木材がどんどんと足りなくなってくる。そんな事を危惧している訳なんだけど、木材の不足を解消するために、策を1つ、持って来た。それの確認のための視察である。
「おう、ちんまいの。どうした? まだ橋はかかってねえぞ?」
「それなんですけど、とりあえず渡れるまでにどのくらいの時間がかかりますかね?」
「とりあえず渡るだけならか……。そうだな、あと25日もすれば渡れるとは思う。食糧庫を遅らせても良いってんなら、15日くらいには短縮できるとは思うが?」
「それなら橋を優先してください。食糧庫は、遅くても春には終わりますよね?」
「まあ、そりゃあな? 終わる予定では居るが、なんだ? 何を考えているんだ?」
「新しく移民を呼ぶんですよ。今度は全部で600人くらいになるまでは呼びたいですね。なので、前回の倍、200人程度の移民を募集する事になるとは思います」
「お? また呼ぶのか? 呼ぶのは良いが、食料は足りるのか? それが一番の問題だろう?」
「食料は問題ないですね。肉も魚も余っています。麦に関しては、今回はライ麦を多めに作っているので、夏の収穫が出来れば、量は問題ありませんね。なので、早い内に呼んでしまおうかと思ってまして。そうしないと木材が足りなくなるじゃないですか」
「……まあ、言いたいことは解る。最近になって、木材の消費がどんどんと増えているからな。だが、移民で一時的に解消しても、住宅の建築が遅れることになるぞ? それは良いのか?」
「良くないですけど、現状は移民を受け入れた方がいいんですよ。どちらにしても移民を受け入れる事には変わりがないので、最終的に問題が出てくるのであれば、早い方がまだ解決できますからね。どの道、建築に使う木材については、足りなくなるんですよ。まあ、その度に移民を受け入れていくんですが」
「お前なあ……。単純に労働力だけを呼び寄せるのとは違うんだぞ? その辺は解っているのか?」
「勿論ですよ。最終的には何処の仕事をさせるのかも決まっていますしね。最後まで面倒は見れるようにはしています」
「そこまで先を見ているならいいけどな? しかしだな。そうなってくると、アタライ村と色々とあるんじゃないのか?」
「ああ、そっちは完全に無視します。俺の考えるのはアマシエ村の発展であって、他の村の足を引っ張ることとかどうでもいいですし」
「なんだよ、言い切るのか? それなら問題ねえな。……つっても、600人だろ? 完全に移民の方が多くなるな。それに、橋の向こうに600人いきなりは無理だぞ? 精々が300人って所だ」
「でしょうね。なので、初めから600人押し込むことはしません。300人の若い人たちにはこっちの西の森に入って貰いますけど、残りの300人は東の森に入って貰います」
「……まあ、それなら何とかなるか。向こうは既に開けているからな。でも、向こうの移民との確執は大丈夫なのか? 何かあったら済まねえぞ?」
「そこは問題にはしていませんね。確執を起こした住民には、この村から追放しますので。追放するにしても、初めの移民を残します。そうすれば、馬鹿な事をした移民に関しては、元通りの生活に戻って貰うだけですので」
当然である。問題を起こした場合は出て行ってもらう。解消できるのであれば、問題ないが、どうしても納得がいかないのであれば、出て行ってもらうしかない。それが無理だって言うなら、公開処刑をするしかないとは思っている。幸いにして、河川は結構な早さで流れている。死体を放置しても、下流まで流れてくれるだろう。
本当はそんな事なんてしたくはないんだけどな。でも、やらないといけない状況になれば、やらざるを得ない。綺麗事では、理想の村は作れない。
コンラートがどうするのかにも寄るが、俺ならそうする。追放で済ますのであれば、それはコンラートの判断だ。それは尊重するし、指示には従うつもりだ。まあ、俺なりにもそのくらいの覚悟があるって事なんだよ。しっかりと覚悟を決めておかないと、内政なんて出来ないからな。
「そこまで覚悟が決まっているなら、俺が言う事じゃねえな。まあ、移民については選別してくれって頼んでおいてくれよな。働かない奴を連れて来て貰っても困るんだからよ」
「勿論ですよ。最低でも農業が出来るくらいの労働力でないと、受け入れる価値がないですからね。労働意欲がある人を選別してもらいますよ。まあ、大半がまずは樵になるんで、指導はお願いしたいですけどね。東の森は移民同士で教え合えば良いとは思いますけど、西の森の指導はお願いします」
「まあ、それは構わねえけどな。樵の数は本当に大丈夫なんだろうな? 木材が不足してくるって言っても、樵の数が多すぎても問題なんだぞ?」
「大丈夫だと思いますよ。最終的には調整しますし。それに、木材が余るような事になったら、新しい村を作ればいいだけなので。その時にはまた橋を掛けて貰ったり、色々とするとは思いますが」
「簡単に村を作れるならいいんだけどよ。……まあ、そんな心配はしても無駄か。移民候補は沢山居るだろうしな」
「正直、どれだけの移民が居るのかは解らないんですけど、そんなに多いですか?」
「まあ、多いな。基本的には、スラムに入っちまうと、隣の領地に移動は出来ねえ。なんでか解るか?」
「土地に柵はない訳ですよね? なら移動できないなんて事にはならないんじゃないですか?」
「そう思うかもしれないが、隣の町がどんな状況かも解らねえからな。同じ状況ならまだいい。酷い状況ならって考えると、現状の方がマシなんじゃねえかって思っちまうのよ」
「ああ、なるほど。情報が無いから動きようがないんですか」
「そういうこったな。どっちの土地がまともなのか、情報が全くないんだ。何とか食料を調達して、移動しても、その先が酷すぎれば、今度は出る事も出来なくなる。そうなりゃ終わりだからな。移動しようってのも、リスクがあるんだよ。情報があれば、そんな事も無いんだろうがな」
なるほどな。確かにリスクが大きい様に感じるな。今のまま生きながらえるか、それとももっと酷い地獄に行くのか。もしかしたらいい場所にいけるかもしれない。けど、それは望み薄だと。それでも、何とか子孫は残そうとするんだろうな。生物的な生存本能がそうさせるんだろう。スラムに理性なんて無いんだろうし。
そうなってくると、色々とあって、移動が出来なくなるし、その地にスラム民が増えていく事になると。住民からスラムに落ちる人も居るんだろうし、増えていく一方なのか。まあ、その方が移民を募集するには都合がいいけどな。




