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ベリーベリーベリー  作者: ルケア


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西川左岸の堤防が完成

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 春の31日。西側左岸の堤防工事が完了した。これで洪水対策は出来た。まあ、余程の大雨でなければ大丈夫のはずだ。次は東側左岸の工事だ。そっちは移民たちの居るところだから、出来るだけ早くに終わらせてあげないといけない。まあ、出来るだけなんだけどね。出来る事ではあるけど、急いで適当に作る訳にはいかないからさ。心配しないでも、洪水になったら避難は出来るようになっているから。そこはまあ、安心してもいいと思うんだけどね。


「そんな訳なんで、西側の堤防が完成しました。次は食糧庫の増設と、西側に渡る橋の建設になります。食糧庫はもう取り掛かっているんで、夏の刈り取りまでには終わらせてもらうようになっています。後は、それが終われば、酒蔵を作って貰う事になるかなと思いますね。ジャムに出来なかったベリーや、サトウキビの絞り汁をお酒にして、樽で販売できたらなとは思っています。けど、流石にお酒では利益にならないと思うので、村で消費する分が殆どになるかなとは思います。もし、売れないようなら、蒸留してしまって、高濃度のお酒を作る方が良いとは思います」


「建築は順調だね。報告で上がってきている通りになっているけど、ペースは少し早いかな? その辺は理由を聞いているかな?」


「そうですね。特段急いでいる訳ではないそうなんですけど、去年今年と雨が少ないので、工事できる日数が多いんだって言ってます。本当なら、まだ食糧庫に取り掛かったくらいだとは言ってました。天気がいいので、工事が思ったよりも進んでいるそうです」


「と言う事は、逆に考えると、雨が少ないと言う事ですわね。確かに、雨の日は少なかったとは思いますね。ですが、河川は枯れていない所を見ると、上流では降っているのでしょうね。グロドツギの森が雨が少ないだけで」


「去年は、統計的にも雨が少なかったって解っているしね。例年は大体360日のうち、30日から40日雨が降るんだけど、去年は25日しか雨が降っていないらしい。しかも、冬場は1回も雨が降らなかったからね。雪は何度か降ったけど、それだけだし。だから、思った以上に工事が進んでいるのはその所為だね」


「そんな統計も取っているんですね。何に使うんですか?」


「主に災害対策だよ。どういう天気になれば、どんな災害が起こるのか。それを調査する必要があるからね。天気は解りやすい変動要因だから、領主は皆観測ていると思うよ?」


 なるほどな。何気なくやっている訳ではなく、目的がちゃんと解っているなら問題ないな。天候はかなり気を付けないといけない事だからな。特に水の管理は絶対に必要になってくる。雨の量の管理は、結構深刻な問題に繋がる恐れがあるからな。


 まあ、ここら辺で降らなくても、上流で降ったら洪水は起きる可能性があるんだけどさ。その所為で、この辺りは河川が枝分かれが激しいらしいし。でも、なんでこんな場所に村を作ったんだろうね? もうちょっといい場所があったんじゃないかとは思うけど。確かに水には困らないんだろうが、河川沿いってどうしても洪水が付き物だし、住みにくいとは思うんだけどな。


 まあ、そんな事を言っても、場所を移すことなんで出来ないし、この場所に住んでいかなければならないんだけどな。引っ越しは考えていない。そりゃそうだ。引っ越しをするって事は、開拓のし直しって事だからな。そんな面倒な事をやれるかって訳なんだよ。色々とこの辺に作ってしまった訳なんだから、この辺を活用すればいい。


 わざわざ住んでいる場所を出て行かなければならない理由は特に無いからな。追い出された訳でもないんだし。追い出されても、何とか生活できるだけの基盤を整えないといけない訳なんだけど、最低でも5年だな。追い出されるようには持っていかないが。ここにいられるだけの理由をつけてしまえば問題ない。その為には、もう少し利益を出したい所ではあるんだが……。


「とにかく、内政では問題は起きていないし、これからも起きる可能性は少ないかな。懸念事項だった堤防が完成したんだしね」


「油断は禁物ですけどね。もしも、異常なほど雨が降れば、更に上流で溢れることになります。本来であれば、フォーク村やドルト村、アタライ村などと連携して堤防を作れればいいのですが……」


「無理だろうね。そんな事をする余裕も無いだろうし。もしも、僕らのように大改革をしていれば、話は違ってくるんだろうけど、クルト兄さんはちょっと武に寄り過ぎているし、オスカー兄さんとウルリケ姉さんがそんな事を気にするとも思えないんだよね。なら、こっちが工事をしなければならなくなってくるけど、そこまでやるつもりはないかな。それはビューヘルム準男爵になってからでも遅くはないだろうし」


「成れればでしょうけどね。私は成れないと思っているから、別の手段で動くまでです。アーミンも同じでしょう? ビューヘルム準男爵の選定は出来レース。そう思っているからこそ、色々と動いているのでしょう? まだその歳にして、そこまでの考えに至っているのは異常なのかもしれませんが、環境が悪すぎるもの。そうなることもあるでしょうね」


「まあ、そうですね。出来レースであると仮定した方が、後の面倒が少ないので、そう思って準備をしている所ですけど。手札は十分に揃ったとは思いますが、駄目押しが欲しい所ですね」


「二人とも、本当に父さんの信用がないね。まあ、僕も薄々は思っていることだけど、まだ結果が出ていないからね。僕が選ばれる可能性も残っているんだし、もうちょっと続けるつもりだよ」


「それで良いですが、私をちゃんと政略結婚に使いなさいよ? その点はまだコンラートは覚悟が決まっているようには思えませんもの。しっかりと覚悟は決めておくように」


「解っているよ。どっちに転んでも、姉さんは外に出すしかない、でしょ?」


「解っているならいいのよ。でも、そうなると、アーミンをどうするのかよね。どうしても構わないとは思うけど、どうするの?」


「アーミンの事は決めかねているんだよね……。姉さんの事以上に決めかねているんだよ。出来れば、領地に残っていて欲しいけど、ヨナターク子爵家に出すことも出来るからね」


「文官として仕える形にしようって事かしら? でも、アーミンの能力なら、領主としてもやっていけると思うわよ? 一文官で終わらせていい才能ではないと思うのだけれど?」


「だから問題なんでしょ? こっちで村を新しく開拓する旗頭に使ってもいいんだから。何処まででも使えると思うんだ。だから、どうしようか真剣に迷っているんだよね」


「あの、俺自身はこの領地から出て行くつもりは無いんですけど……」


「あら? アーミンは外に出て行きたいのだとばかり思っていたわ」


「僕もだよ。何処まで出せるのかって悩んでいたからね……」


 そんな事で悩まれていたのか。俺はグロドツギの森を手放すつもりは無いんだけどな。こんな恵まれた領地、中々無いと思うんだよ。基本的に自由に出来る土地が余っている状態なんだから。こんな発展のさせ甲斐のある領地はここ以外に無いだろう。


 そして、自分の住みやすいように変えていくのだ。村を大きくして、町と言える規模まで成長させても良いとは思う。だから、出て行くつもりは端からない訳だ。ここに思い入れがあるからとかではない。ここで上手くやれそうだからだ。将来性がない訳ではないんだから。無いなら外に出たいと思ったかもしれないが、ここで十分なほどやることはあるんだよな。

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