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ベリーベリーベリー  作者: ルケア


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チョコレートが出来た

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 春の13日。遂に、遂に完成した。チョコレートが。発酵も色々と工夫をした。大体5日も発酵させれば大丈夫だと言う事になったんだけど、これが早いのか遅いのかが解らない。まあ、発酵したんだから大丈夫なんだよ。そこから乾燥させて、焙煎して、すりつぶしてドロドロにしていくと。


「甘いわ! 素晴らしいわ!」


「本当だね……。なんでこんなに美味しくなるんだろう?」


「チョコレートは良いものですからね。まあ、食べ過ぎれば太るんですが」


「それはとんでもないわ。ジャムも太るし、蜂蜜も太るだなんて……。体型を維持するのに、どれだけ苦労していると思っているのかしら? でも、これは暴力的な美味しさなのよ。これが太るだなんて考えたくないわね」


 太る。これがまあ劇的に太るんだよ。砂糖と油のコンボだからな。太らない訳がない。なので、食べすぎ注意である。それは作っている奥様方にも言ってきたことだ。つまみ食いはだいじょうぶだけど、食べ過ぎるとあっという間に体重が増えると言う事は警告しておいた。美味し過ぎるのが問題なんだよな。これは暴力的だ。黒砂糖で本当に良いのかなんて考える余地も無かった。普通に美味しい。なんでこんなに美味しいのか。それは解らない。チョコレートって不思議なんだよな。カカオの状態で食べても、そこまで美味しくはないんだよ。というか、種を加工するからな。種は食べないんだよ。実の部分を食べるんだけど、それがまた、美味しくないんだ。なんでなのかは知らないけど。


 それと、少し出てきたんだけど、蜂蜜も収穫した。結構獲れたよ。瓶にして150瓶くらいは取れた。1つの巣から瓶3つ分って感じだそうだ。そこから秋になる前に、もう1回回収して、冬に備えて頑張って貰うって形らしい。そして、蜜蝋も取れた。こっちは瓶250個分くらい。秋になったら、同じだけ採れると思うから、500個くらいの蜜蝋で、温室を作らなければならない訳だ。何とか作れるように頑張るつもりである。紙漉きの仕事が大変になるとは思うが、頑張ってほしいとは思う。まあ、大丈夫だとは思うぞ。風の強い日って無いんだし。


 そして、チョコレートなんだけど、レイミール商会に売ることになる。……まあ、まずはサンプルを送って、値段を決めて貰う事になるんだけどな。とりあえず、砂糖50瓶と、チョコレートを小さく固めて50箱。今回きた貿易船に載せて持っていってもらった。今は向こうで値段が付けられている筈なんだ。まあ、法外な値段になりそうな気がする。だって、香油入りの石鹸が、法外な値段になったんだもの。


 香油入りの石鹸の金額は、1個白金板3枚である。こっちの売値がそれだ。つまりは、それ以上の価格で売っている筈である。利益を取らないなんてことはあり得ないからな。商人が利益を取らない時、それ以外で取られているって考えても良いとは思うぞ。商人にとって、利益よりも大事なものがあるのかと言われると、あるんだよ。利権って言う美味しい美味しいものが。利益を度外視で何かをしてくれる時には、その利権が絡んでいることが多い。まあ、利権は莫大な利益を齎してくれるからな。多少の損失と引き換えに手に入れてもおかしくはないんだよ。それだけ、利権というものは美味しいんだ。それが解っている商人は、何としてでも利権を取りに来る。


 まあ、今回はその利権を取ったうえでの価格である。眩暈がするだろう? 石鹸1つだぞ? それにこれだけの値段を出す奴が居るって事なんだよ。普通に考えてあり得ないだろう? 何を考えているんだか知らないが、なんでこんなに値上がったんだ? 普通の石鹸は、1つで白金貨2枚である。……まあ、この金額も大概バグっているとは思うんだけど、それの15倍だ。利益は確実に出る。だけど、それで良いのかとは思うんだよ。本当に大丈夫なのかと。


 税金が石鹸に消えていると知ったら、領民は何と思うんだろうな。因みに、普通の石鹸は、この村で普通に使われている。大切に使うものでもないんだもの。清潔に保つためには必要な処置だ。どんどんと使ってくれれば良いんだよ。普通に考えたら、平民でも使えるようにしておくべきことなんだよな。特別なものでも何でも無いんだし。


 まあ、商売ってそんなものなんだけどな。安く買い、高く売る。それが商売の基本だ。自分の利益の最大化を狙うのが商人である。……まあ、嫌われる人ではあるわな。買い叩いて高値で売るんだから。でも、その場所から別の場所に持っていくリスクなんかも考えると、妥当だと言う事になるのが殆どなんだけどな。悪徳な商人も居るには居るが。


 利益にならないことはしない。まあ、それが普通の事ではある。後は、今回の商品が一体いくらになるのかだよな。蜂蜜、黒砂糖、チョコレート。さて、何処まで法外な値段で売られているのか。ちょっとワクワクしてくるな。予想のしようが無いんだけど。でも、砂糖が何処まで高いのかって、よく出しても金貨5枚程度なんじゃないだろうか。クイーンベリーのジャムが金貨1枚なんだし、そのくらいで収まるんじゃないかなって思うんだけど。


 ただ、それは甘いって感じで金額を叩きつけられることになるんだろうけどな。世の中の物価は解らないんだ。この森で生活していると、外の事は何にも解らないからな。ぼったくられていても知らないことになるんだよ。法外な安さで買われていても、こっちとしては解らないんだよな。まあ、それなりには払ってもらえるって解っているのはそうなんだけど。専売にするんだから、ある程度の値段で買ってくれているのは解っているんだ。競争が発生しない程度で値段を設定しているのは間違いない。こっちとの取引が出来るのは、レイミール商会だけって決めてあるんだからな。


 競合が現れた時に、どうするのかって判断では遅いからな。普通ならそれくらいのリスクはケアしてくるだろう。まあ、あくまでも善意を信じるしかないんだけどな。こちら側が不利な事は変わりない。圧倒的に不利だぞ? だから交渉で勝とうなんてしない方がいい。勝負したら負けるのが当たり前なんだから。少なくとも、大規模な商会が2つ3つ狙っているって状況なら、交渉の余地があるんだけどな。こんな場所に投資する商人なんてまあ、居る訳がない。


 その点に関しては、ヨナターク子爵家に感謝をしないといけないよな。慈善活動のように、塩を販売してくれているんだから。寄親だからって、そこまでしないといけないのかって話になってくるからな。レイミール商会の様な大きな商会を動かすんだから、それなりの経費はかかっていると思う。でも、支援を止めないって事は、それだけ気を使ってもらっているって事だしな。


 その善意に縋りついて、何とか繋いできた領地である。ここら辺で羽ばたく方が良いんだろうなとは思う訳なんだけど、まあ、無理だろうな。暫くはこのままだろう。コンラートが準男爵に成れれば、話は変わってくるのかもしれないが、まあ、それでも無理がある。こっちにあって、向こうに無いものが多すぎるんだ。そもそもだが、俺としては村の間に距離を作ったことがまず不思議でならないんだよな。なんで繋げなかったんだ。そう思う訳だ。その点から不思議ではあったんだよな。繋げておけば、色々と支援がやりやすいはずなのに。わざわざ数時間の場所に新しく村を作った理由を知りたいんだよな。当時を知る人は、既に平民しか居ない訳で。何を考えてこんな村の配置にしたのか。当時の声が聞きたいよな。

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