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ベリーベリーベリー  作者: ルケア


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畑を耕す

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 冬の80日。サトウキビの発見によって、畑の一角がサトウキビに占拠された。それはもう当然の話である。砂糖の価値が解らない奴は居ないからだ。砂糖は高い。それもとんでもなく高い。まあ、白砂糖が高いんであって、黒砂糖がどうなのかは知らないんだけど。でも、砂糖であることには変わりがない。超高級品である。確保しない訳がない。なので、農民を使って、必死になって畑を耕した。そして、挿し木でどんどんとサトウキビを増やしていったんだ。


 そうして、現在に至ると言う事なんだよ。サトウキビは5mくらいまで成長している。すくすくと育っている。これを絞れば完全に砂糖が手に入る。まあ、液体を煮る必要があるんだけどな。そんなのは火があれば問題ない。だから、砂糖を作ることは簡単なんだよ。問題はサトウキビが見つかるかどうかだったんだから。見つかったのであれば、この森では、異常なまでに成長してくれる。そうだ。1mくらいの挿し木だったのに、10日もしない内に5mまで成長しているんだからな。これで砂糖が無限に作れる。……まあ、詳しい事は解らないので、絞ってみてからの話にはなるんだけど。


 なんで絞らないのか。機械が無いからである。今は冬の80日。つまりは、冬のタイムリミットが来てしまったんだ。今日からは畑を全力で耕す必要がある。樵も狩人も、皆が畑を耕すのだ。そして、麦を植えるのである。これをしなければ、麦を輸入しなければならなくなる。流石に、それは勿体ない。折角畑があるんだから、麦くらいは自給したい所である。


 でも、鍛冶師は別だ。鍛冶師には鍬の手入れなんかをやって貰わないといけない。だから、鍛冶師だけは通常勤務である。と言う事は? サトウキビを絞る何かしらを作って貰える可能性がある訳で。そう言う事なので、絞り機を作って貰った。魔道具で。流石に水車を使うのは難しい。ちょっと危険すぎるんだよ。だから、魔道具で作って貰った。幸いなことに、魔石は余っているからな。ちょっと使うくらいは問題ない。


「まあ、良いけどよ。本当にこれで砂糖が出来るのか? にわかには信じられないんだが」


「ああ、出来る。これで出来る。これをこうやって絞り機にかければ、潰されて汁だけが下に出てくる。完璧だ。完璧な仕事だよ。この汁を煮詰めれば、砂糖が出てくるんだ。……まあ、本当は色々と入れて、ちゃんとした方が甘くなるんだろうけど、そんな事は面倒なので却下である。多少は不純物が入っていても関係ない。ミネラルって事にしておけば良いんだ。だから、これで良いんだよ」


「……煮詰めるのか? て事は、また大きな鍋が必要になるんじゃねえのか? 小さい鍋じゃあ、面倒なだけだろ? ジャムの時と同じだ。ある程度大きな鍋が必要になるんじゃねえのか?」


「なる。だから鉄で作って貰いたい。大きめの鍋が必要になってくるから。後は冷まして結晶化させて、濾過させて、乾かしたら砂糖になる。これで完璧だな。砂糖が作れれば、色々と捗る事になる。貿易でも確実に黒字になるんだ」


「まあ、本当に砂糖が出来たらの話にはなるんだろうけどな。面倒な事にはするんじゃねえぞ? 暴走しても止められる奴が居ないんだからな? まあ、売り物に困らなくなるのは良い事だが、農民は忙しくなるんじゃねえのか?」


「忙しくなるだろうな。とても忙しくなるだろうな。サトウキビは冬にも育つって事が解っているんだから、まあ、忙しくはなる。冬の間にサトウキビを生産して、大量の砂糖を作ることになるからな。樵の手伝いをしている場合じゃない。まあ、家が無い人たちは樵の手伝いをしても構わないが、まずは砂糖だ。こっちの方が貿易では重要になってくるからな。そうして、砂糖が入手できるのであれば、色々と作れるよな? 今まで作れなかったものが作れるのかと言われると、微妙な所はある訳なんだけど……。でも、食生活が変わることは間違いない。砂糖を使えるのであれば、料理が変わってくるからな。今までは殆ど塩だけで味付けをしていたんだし」


「料理に使えるってのは解るな。母ちゃんも喜びそうだ。だが、それくらいなんじゃないのか? そこまで劇的に変わるものでもないだろう?」


「……まあ、それはそうなんだけどな。砂糖を使った料理が増える程度になるとは思う。後は輸出用になる。それでも、輸出側としては、かなりの利益を見込めるからな。これが出て来てくれただけでも、恩恵は大きい。まあ、色々と見つかってくれると、本当に色んなものが作れるよな。砂糖が作れれば、後は香辛料なんかが見つかってくれると嬉しいんだが。流石に無いか? いやいや、サトウキビが出てきたんだから、他にも香辛料なんかが見つかってもおかしくはないよな」


 コショウなんかが見つかってくれると良いんだが。見つからないかな? 毒味で弾かれるかもしれないけど。そのままでは美味しくないからな。けど、美味しくないから食べられないってのとは少し違うんだよ。そのままでは流石に厳しいだろうが、加工すれば食べられるってものもあるんだ。何か別のものが見つかるかもしれない。見逃していただけで、何とかすれば、食べられるものがあるかもしれない。そうしたら、加工貿易が捗るんじゃないか。そう思うんだよな。


「まあ、夢を見るのは良いが、まずは畑をどうにかしないといけない方が先だからな? まずはそっちを何とかしなきゃならねえ。麦が育たなきゃ、俺たちがパンを食べられねえんだからよ。その方が優先だからな? 解っているよな?」


「それは解っているつもりだ。麦の方が優先なのはその通りだ。そっちを優先してくれて構わない。けど、まだまだこの森には色々とあるんじゃないかって思えるだけ良いと思うんだよ。何かしら見つかれば、加工して貿易に使えるんだから。色々と試行錯誤をしないといけないかもしれないけど、何とかなるんじゃないかって思うんだよな。こうやってサトウキビが見つかったんだから、他の何かしらも見つかるかもしれない。見つかるものによっては、色々と出来る。貿易が捗る。金が稼げる。貿易を管理している身としては、手札が多いに越したことはないからな。石鹸だけだと、どうしても弱かったんだよな」


「気持ちは解るが、落ち着けよ? どうせ春の5日くらいまではこのままなんだからな。今年は畑も向こう側にも作るんだからよ。ある程度の人員は必要になってくる。だから、暫くは我慢しろ。それが無理なら、家で大人しくしていろ。流石に今の農民に迷惑をかけるんじゃねえぞ? 1年に4度ある本気で仕事をしないといけない時なんだからな?」


 それは解っているつもりだ。今は邪魔をする事はしない。今はな。見つかったもの次第では、色々と出来る可能性があるんだから。それの妄想をするくらいはさせてもらいたい。それの結果、食生活ががらりと変わる可能性もあるんだから。希望を持つなという方が無理なんだよ。どうしても期待をしてしまう。


 何が見つかるんだろうか。何かは見つかって欲しい。欲を言えば、コショウが欲しいな。肉に合わせるのであれば、コショウほど適当なものは無いと思うんだよ。どうしても必要って訳ではないけど、あったら嬉しいものではある。


 まあ、暫くは畑仕事になるんだろうけどな。それで良いんだよ。まずは麦からだ。麦を育てない事には話にならない。麦の成長が遅くなるなんてことはないけど、何時環境が変わるのかなんて解らないからな。細心の注意を払うべきだとは思う訳で。

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