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ベリーベリーベリー  作者: ルケア


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農民から樵へ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 冬の64日。本格的に何もする事がなくなってきた。農民の仕事は殆どないし、現在は樵に転職中である。いち早く森を開拓したいからな。一部の農民にも樵をやって貰っているんだ。そうしないと木材の供給という面でも問題が出てくるかもしれないからな。まあ、コンラートがやり始めた事ではあるんだけど。


 最初は、冬の間くらいは休んでもらっても良いんじゃないか。そう思っていたんだが、段々とやれることは無いのかという問い合わせが増えてきて、最終的には樵の仕事をやって貰おうと言う事になったんだ。


 特に一番最初に言い始めたのは移民組。つまりは、今まで暇になったことが無かった組である。こっちに来てから労働続きだったからな。それにまだ家が出来ていないんだ。ゆっくりも出来ないのである。1日外で火に当たりながら過ごすよりも、樵をしていた方が良いんじゃないかって事でこうなった。……まあ、気持ちは解らないでもないんだけどな。俺も仕事が無いと不安になってくるし。


 そう言う事でどんどんと木を伐って貰う事になったんだ。どうせなら、必要な仕事をしてもらった方が良いからな。木は絶対に必要になってくる。それを自分たちで集めてくれれば、こんなに良い事はない。だから、必死になって木を伐って貰っている。


 まあ、慣れた樵から、色々とアドバイスを貰いながらにはなるんだけどな。そうした方が効率が良いってのもあるんだが、安全だからな。安全確認は必須だ。樵もある意味危険な仕事である。そんな仕事を任せられるのは、慣れたものたちだけなんだ。素人に簡単にさせていい仕事ではないんだよ。そんな事は解っているとは思うんだけど、それ以上に暇が勝ってしまったんだろう。何かやることは無いのかって言い出すって事は、余程労働意欲があるんだろうな。良い事ではあるんだが。


 まあ、農民ももう少ししたら忙しくなってくるんだけどな。冬の80日くらいからは大忙しになってくる。それまでは疲労を貯めない程度に労働に勤しんで欲しいと思う。大開拓時代に入ってきたのは良い事なんだけどな。畑の面積が増えることになるんだから。畑の面積が増えれば、麦の収穫量が増える事になる。そうなってくると、食料の安定供給が出来るようになってくるからな。今のままだと、ちょっとライ麦が足りないんだ。この春に一気にライ麦畑の面積を増やす計画である。


 小麦でも良いんだが、栄養があるのはライ麦の方なんだ。収穫量も圧倒的に多い。値段的には安いんだが、自分たちで食べるんだから問題は無いのだよ。種麦が無いと困るので、今はどちらかと言えば、肉中心の食生活をしてもらっているが、来年からは……。いや、来年からも肉中心になるか。また移民を受け入れたいとは思っているからな。最低でも2000人までは増やし続けたいと思う訳なんだよ。そのくらいの大きな村が必要になってくると思っている。それにはある程度の広さを確保した土地が必要になってくるので、移民を受け入れて、樵になって貰うしかない。


 それで何とかして準男爵に認められるようになれば、領地の事は気にしなくても良くなるんだよ。端から独立狙いで動いていればいいんだ。独立しなければならない状況になってから、慌てても遅いからな。今のうちから独立の準備を進めていく。来年のこの頃には、既にビューヘルム準男爵が決まっているんだろうし、その後から行動しては遅いのだ。


 行動は早い方が良い。早ければ早いほど良いんだよ。こういうのは準備はしておくべきなんだ。まあ、グロドツギの森に2つの貴族家が出来ることになるんだけど、それは仕方がない。そういう状況になるのは仕方がないんだよ。こっちの村だけを独立させるんだから。まあ、もっと大きくなって、父さんを見返してやるくらいの気概が必要になってくるんだけどな。コンラートには頑張って貰わないといけない。貴族としての威厳をもっと持ってもらわないといけない。


 後付けでも出来るんだが、まあ、何とかしてくれるとは思う。コンラートも準男爵になるのには反対していないからな。自分がビューヘルム準男爵になることをまだ諦めては居ないみたいではあるんだけど、その内、現実を叩きつけられるからな。その時に、独立しますと宣言してもらわないと困る訳だ。まあ、先にヨナターク子爵家に相談に行っても良いんだが、面倒な事になるかもしれないので、今は止めておいた方が良いとは思う。どっちにしても、頼ることにはなるんだけど。


「そんな訳で、木材の確保は十分に出来ていると思います。樵にしても、仕事を取られると危惧している訳でもなく、しっかりと教えてくれているので、来年からもこうやって開拓に精を出してくれた方がいいのかもしれないですね。家が出来てくれば違うのかもしれないですが、家が出来るまでは、外で身体を動かしていた方がいいのかもしれません」


「うん。そうだね。多分だけど、焦っているってのもあるんじゃないかな。今までの生活を思いだしてきたってのもあるんだろうと思う。何もなかった時を思いだしてしまったんじゃないかな。だから、積極的に何かをやろうとしていたんじゃないかなって。気持ちは解らなくもないんだ。だから、必要な仕事を割り振っただけだよ。これで終わりって訳じゃなくて、毎年、冬になったら、農民には樵の仕事を手伝ってもらおうと思っている。そうした方が良いんだろうしね」


「それはそうだと思いますわ。少しでも早く、自分たちが住む家が欲しいでしょうからね。まずは食うための畑が必要になります。ですから、先にそちらを作ってしまわないといけないのは確かだとは思いますわ。家は、皆が持てるようになるまでには、5年は必要になるとは思います。それまでの辛抱なのでしょうが、家がないとどうしても焦ってしまうのでしょうね。気持ちが解らない訳ではないので、今はしっかりと働いてもらいましょう」


「まあ、皆が家を持っても、何かとやって貰うけどね。その方が良いんだろうし、開拓にもなるからね。準備はこっちでしておけば良いんだから。後はやるだけって状況にしてあげれば良いんじゃないかな。多分だけど」


「でも、来年は、冬でもベリーなんかの収穫があるかもしれないので、ある程度の人手は貰いますよ? 樵に従事してもらう人たちだけじゃないって思っておいてもらえれば良いとは思います。温室を作ってみて、年中ベリーの収穫が出来るようにしてしまえればと思っているので」


「ああ、そう言う事も言っていたね。実験をするって。成功すれば、ベリーの収穫が出来るようになるんだし、積極的にやっていこうとは思っているけど、失敗しても良いんだからね? 初めから全部出来るとは思っていないんだから」


「それは勿論です。成功するのかどうかは解らないんですし、気楽に構えていてくれればなとは思います。それに、来年で材料が足りるのかどうかが怪しいですしね。出来れば良いとは思いますけど、失敗の可能性も十分にあるので、もしも成功したらって思っておいてもらえたらなとは思います」


 失敗前提なのは仕方がない。そもそも気温で何とかなるのかが未知数だからな。この今の環境が狂っているんだから、気温でどうにかなるかどうかは解らないんだよ。季節なんて関係ないって感じの場所だからな。まずは実験をしてみない事には始まらない。


 何とか出来ると良いなと思うが、本当に出来るのかが解らない。まあ、実験として気楽にやって貰うしかないとは思うんだよな。失敗しても、仕方がないって事で諦めて貰えれば。

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