ジャムの在庫が尽きる
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冬の57日。貿易では、どんどんとジャムが出て行き、遂に在庫が尽きた。色んなジャムがあったんだけど、それも全部売り切ってしまった。今度からは、肉を大量に輸出しないといけなくなる。それだけの肉は用意できるが、それでも苦肉の策としてでしか売れない。向こうも肉は不足していると言っても、船を出してまで輸入する物なのかという所が出てくるからな。
石鹸は良い。まだ作れるからな。オリーブを何とか大量に用意できたのは救いだ。それが出来ていなければ、船便を止める必要があっただろう。来年に向けての課題が積み上がっていく。まだまだ改善の余地は残されている。出来ることを出来るだけやっていくまでだ。何とかしていかないといけないのは変わりがないんだよ。
そんな訳で、貿易関係の仕事をしている俺にとっては、かなり頭の悩ましい事になっている。加工品を扱うとしても、肉ではな。そこまでの価値にはならないんだ。これをどうにか高く売る方法が無いか。それを模索しなければならないんだろうけど、肉は肉だからな。生鮮食品としての肉は、流石に売れない。やはり、燻製として加工するしか無いと思う。そうじゃないと日持ちがしないしな。日持ちさせるためには、どうしても燻製にする必要がある。生肉を向こうに持っていかせる訳にはいかない。ただし、燻製にしても、腸詰や枝肉はまだ良いんだが、細々とした肉の燻製に関しては持っていけない。袋が必要になってくるし、運ぶのも面倒だからな。
「何かしら考えないといけないのか。でも、これ以上の選択肢は無いと思うんだよな……。所詮は肉でしかない。肉を燻製にして、日持ちするようには出来るけど、それ以外で方法が無いんだよな……。何かいい方法があればいいんだろうけど、冷凍なんで出来る訳がないんだし。そもそもこのグロドツギの森では、マイナスの温度になることは無いんだ。冬と言っても、そこまで寒い訳じゃない。そんな状態なのに、生の肉は保存できないんだよな。普通に燻製にするしかないよな……」
出来ない事を考えても仕方がないのは事実である。出来ることをやるしかない。だが、出来ることは限られている。この状況下で、何が出来るというのか。そもそも、色々と考えないといけないことが多いというのに、肉の使い道の開拓なんてやってられないからな。普通に今の状況を維持する事が最善だと思う。なんでもかんでも出来ると思うなって話なんだよな。出来ない事は出来ないと認めないといけない。無理なものは無理なんだ。肉は今のまま活用するしかない。
そうなってくると、別の貿易品を探した方が良いんだろうが、特段そんなものは見つからない。薬草類も採取は出来ているんだけど、そこまで嵩張るものではないしな。船に積むにしても、そこまでの体積を用意できるわけではない。
だからと言って、売らないのは論外なんだけど、それなら薬として売った方がいい様な気がしているんだ。が、それは向こうの薬師でも良い訳で。商品にするにしては、薬というのは安直が過ぎるんだよな。もうちょっと捻りたい所ではあるんだが。
まあ、見つからないのが普通だとは思う。ここまで出来ているだけでも儲けものと考えないといけないんだろうとは思う。普通はここまでやるには、もっと時間がかかってもおかしくなかったんだ。水車小屋の改造にしても、船着き場にしても。もっと時間がかかってもおかしくなかった。それを樵たちの努力で何とかしてもらっている。肉にしても、狩人たちの努力の賜物なんだ。それを無碍には出来ない訳で。
「でも、冬の間の貿易を何とか成功させたい所ではあるんだよな。……やっぱり来年は温室を作らないといけないだろうな。だけど、それだけの材料が揃うかどうか。和紙は問題ないとは思うんだけど、蜜蝋がそこまで集まるのかどうかだよな。薄ーく塗れば、何とかなるんだろうか。そもそも和紙が光を通すかどうかも解らないんだよな……。最悪は、中で魔道具を使って明かりを付けないといけないかもしれない。それくらいなら、何とか魔石は足りるとは思うんだけどな……」
出来ることをやらないといけない。出来るとこは何でもしなければならない。この村を発展させるためには、色々とやらないといけないんだ。こんなに発展したんだから良いじゃないかとは言えないんだよ。まだまだこれからなんだから。人口を増やして、準男爵領に相応しいだけの村を作る。それが出来て、初めて評価されると思っているからな。これだけの人口を維持できるんですよって、証明しないといけない。父さんの評価ってよりも、もっと対外的な評価だな。まだまだ出来るって所を、ヨナターク子爵家に見せないといけない。
そうしたら、初めて交渉の席に付けると思うんだ。コンラートを準男爵に上げてくれって交渉が。それで十分ではある。それくらいの事は出来ないといけない。そして、最終的には、このグロドツギの森で繁栄を迎えないといけない訳だ。出来ることを出来るように、なるべく発展させないといけないんだよな。それをするには、色々と足りないものが多い。一番足りないのは人口なんだけどな。人口が無いと、どうしても色々と出来なくなる。人手が足りないのが一番の問題だ。
「その辺りはコンラートもよく解っているはずだし、何とか橋も用意して、次の村を作らないといけないって状況には持っていけると思うんだよな。出来ないことはない。やれるだけやるべきだ。色々と見て回って貰って、父さんの評価を得られるようにするのか、初めから独立を考えるのか。俺的には初めから独立を考えた方が良いと思うんだよな。まだコンラートは父さんが平等に評価するって思っているみたいだけど、俺とカタリーナについては、出来レースだと思っている。その辺りの認識の差があるんだよな。だけど、独立するにしても、まずはヨナターク子爵家に認められないといけない訳だ。実績は作っておくに限る」
なんだけど、その実績をどうやって作るのかだよな。最低でも人口は1000人必要になってくると思うし、村の数も複数は欲しくなってくる。今の移民たちの所が村になってくれれば、かなりのアドバンテージになるとは思うんだがな……。それには後少なくても3年はかかる。そのくらいの時間は必要になってくる。時間は有限だ。後3年も待ってくれるとは思わない。だから、何かしらの手を打つ必要がある訳で。
その手段が中々見つからないって感じなんだよな。石鹸だけで、独立させてもらえるのかって所なんだよな。石鹸は強力な武器になるとは思う。だが、それまでなんだよな。石鹸だけでは厳しいだろうとは思っているんだ。他に何か用意出来ればなとは思うんだが、それが思い付けば苦労はしない訳で。思い付いているのであれば、既に行動に移しているって事なんだよ。
カタリーナも巻き込むことになるんだろうけど、それを望んでいる節があるからな。政略結婚でも良いから、ヨナターク子爵家に取り入れって事なんだろうけど。それでも良いさと割り切れているだけあって、女性は強いなとは思うけどな。
強かに動くしかない。俺が出来ることは限られている。限られた中で、何とかするしかないんだよ。何とかするしかないんだが、何が出来る? 何が可能なんだというのか。出来ることを出来るだけするしかない。それは解っているつもりなんだが、何かしらをやろうと思っても、その材料が無いんだよな。材料さえあれば、何とかしてみせるつもりではあるんだが。




