和紙がとりあえず完成
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冬の50日。やっと納得が出来る紙が出来上がった。最初は本当に酷かった。紙の形にはなったが、ボロボロと崩れていくのだ。それが普通だ。恐らくだがそれでは麦の量が足りなかったか多すぎたのだ。その辺の塩梅は任せていたから解らない。丁度いい所を探すまでに時間がある程度は必要だったと言う事なのだ。それが、漸く完成した。
ただし、それでも結構ごわごわとしている。凹凸は最小限になっているとは言っても、まだ厚みに斑がある。それでも、最低限の基準は満たしたと言ってもいい。これで何とか紙として使えるだけのものになってくれたとは思うんだ。
当然だが、ここからどんどんと修練していってもらい、品質の安定した紙を目指してもらう。内政で使うのは勿論だが、外へと輸出する事も考えないといけない。最低限の品質だけでは問題なのだ。使えるところまで来たんだ。ここからは品質を気にしていく事になる。
そもそもだが、どうやって作っているのかなんて解らないだろう。だから、真似のしようがない。真似できるとすれば、ここでどうやって作っているのかを見て貰うしかないだろう。まあ、見ても作れるかどうかは未知数なんだが。ただ、原始的な作り方をしているために、真似をしようと思えば、何とか出来るとは思う。……真似するだけの価値が認められれば、と言う事にはなるんだがな。
「そんな訳で、今日はコンラート兄さんに1日使ってもらったと思いますけど、どうでした? 流石にまだまだ品質が安定しているとは言いにくいですけど、紙にはなっていたと思うんですよね。こっちにはまだ回ってきている訳ではないので、感想を聞かせてくれると嬉しいです」
「そうだね。紙としては十分だと思うよ。使えないことはないかな。問題があるとすれば、どうしても皮紙よりは弱くなることだよね。簡単に破ることが出来るし。その分、秘密にしたいことをメモするときには役に立つんじゃないかな。そんなときがあるのかどうかは解らないけどね。けど、これからも品質を上げていけば、普通に使える紙になると思うよ。それは何処まで努力してもらうのかにかかっているとは思うけど。このままで良いのかと言われると、まだ駄目だよね。最終的に売り物にしていこうって考えているんだとしたら、まだまだ品質を上げないといけない。紙としての品質を高める必要があると思う。そうじゃないと、皮紙に取り変わることは難しいかな」
「そうですか……。そうですよね。そこまでの品質にはならないでしょうね。まだまだ時間はあるので、これからも頑張ってくれるとは思いますけど。それでも、何とか紙としては使えるようにはなったと思いますので、皮紙の代わりに使えるところは使ってください」
「そうするよ。そうじゃないと、皮紙だとどうしても保管がね。嵩張るから。今回作った紙の方が薄いからね。丈夫さでは皮紙の方が勝つけど、そこまで重要じゃない資料に関しては、今回の紙で良いと思うよ。けど、皮紙も紙だし、何か名前が欲しいかな。同じ紙を差すなら、どっちを持ってきてもらえばいいのかが解らなくなるし、かといって材料が解りやすい名前を付けると、真似される可能性があるでしょ? 何か名前の候補は無いかな?」
「それなら、和紙と言っても良いですか? なんとなくそんな感じで呼んでいたんですけど」
「和紙ね。良いんじゃないかな。木から作っているなんて思わないだろうし、良いと思う。これからはカタリーナ姉さんにも使ってもらおうかな。仕事は沢山あるんだし、カタリーナ姉さんにも手伝ってもらう事は多くあるしね」
「和紙の性能を確かめればいいのよね? それで仕事もある程度熟せって事になるのかしら? まあ、問題にはならないとは思うけど。私が手伝える範囲の仕事になるわよ? これまでやってきた仕事と殆ど変わらないとは思うけど、良いのかしら?」
「良いと思うよ。というか、これも色んなところで使えると思うんだよね。量産が出来れば良いんだけど、難しいんだよね?」
「量産は難しいですね。何よりも木材を使うので、今の時期だと難しいとは思います。まずは薪に使いたいですし、必然的に紙に使うだけの木材が無いって事にもなりますから。まあ、要らない部分を使えば良いので、ある程度の数は用意できるとは思いますけど。でも、和紙を作るにしても、工程が面倒なので、暫くは数が増えないとは思いますよ? 職人が慣れてくれば、かなりのペースで作ることも可能にはなると思いますが」
「そうだね。そこまで期待は出来ないのかな。暫くは皮紙と和紙の併用で行っていかないといけないって事になるんだね。そうなると、保存したいものについては、まだ皮紙の方がいいのかな?」
「だと思いますね。今後の事も考えたら、保存用は皮紙で、ある程度の資料については和紙でと言う事になると思います。それは今後も変わらないとは思いますね。丈夫さでは絶対に皮紙には勝てないですから。なので、使い分けていくしかないとは思います。まあ、職人の腕次第って所もあるので、その内丈夫な和紙も出来てくるとは思いますけど。皮紙も品質が安定しているとは言えないですしね。どうしても外から買った方が丈夫というか、綺麗というか。こっちで作る皮紙は、まだまだ改善の余地がありますから」
「それもあるね。色々と試行錯誤を繰り返してもらわないといけないかな。なんにしても、1年でここまでになったんだから、ある程度の評価はしてもらえると思うんだ。父さんもこの状況を見たら、発展したと思ってくれるんじゃないかな」
「……それはどうかしら。言っても魔族が増えただけだものね。父さんがどう思っているのかは知らないけど、魔族を1つの村に押し込んでいる状態なのよね。それで、本当に魔族を人として見ているのかは疑問が残るわ。これも評価してくれない可能性は十分にあるとは思うの。もしかしたら、人口としてみなしていない可能性もあるわね」
「カタリーナ姉さんもそう思いますか? 俺も父さんはここまでしても評価してくれないんじゃないかって思っているんですよね。もしもの場合は、ヨナターク子爵家にでも、陳情というか、色々と話をして、そうできるように持っていかないといけないと思っているんですよ。今じゃないですよ? まだ先の話ですけど、そうやってしないといけないんじゃないかなって思っているんですが、どう思いますか?」
「独立させてくれっていうのね? それは賛成。現状はそれくらいしか出来ないもの。コンラートがここまで頑張っているのに、評価してくれない可能性は十分にあるわ。それに、自由にさせていないって評価になるかもしれないしね。領主の権限を強くし過ぎているから、それは駄目だと言われる可能性もあるわ。その辺も考えておかないとね」
ああ、やっぱりその辺の弊害も出てくる可能性が高いのか。悪く言えば社会主義に偏っていると言っても良いからな。よく言えば、会社経営状態になっているって感じなんだけど、そもそも手を出し過ぎているからな。会社経営と言えば聞こえがいいかもしれないが、そんな状態ではないって
解る人には解ってしまう。その辺のリスクをどうするのかなんだよな。
父さんの評価がどうなるのかが解らない。解らないからって放置できる問題でも無いんだよな。そうしなければ、発展は無かったわけなんだし。自由主義で発展できるのは、挑戦が出来るからなんだ。それが出来ないのに、自由主義では伸びていくことは難しいんだよ。




