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ベリーベリーベリー  作者: ルケア


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冬の魔物の動向

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 冬の31日。段々と寒くなってきている。雪はまだ降っていないが、そろそろ降って来てもおかしくないとは思うぞ。そこまで降り積もるような事は無いとは思うが、それでも降るくらいはするだろう。段々と外にいる村人も少なくなってきている。本当は引きこもりたいんだろうけど、冬野菜を育てないといけないからな。作業をしなければならないのはそうなんだけど。


 冬にも仕事をしなければならない人は居る。1つは狩人だな。彼らは年中無休だ。休みたい時には休んで構わないとは言ってあるんだがな。怪我をされても困るから、出来る限りで頑張ってくれとは伝えてあるんだよ。今は35班動いているからな。1日に3組4組休んでもどうとでもなる。というか、燻製にするだけの作業の方が大変なくらいなんだ。腸詰にするのだって楽ではないんだ。ミンチにする作業でも、かなりの労力になる。美味しいので、何とも言えないんだけど、肉の加工だって立派な仕事だ。それを疎かには出来ないし、蔑ろにする気もない。ちゃんと仕事をしてもらっているんだからな。そのくらいは面倒を見るさ。


 基本的には休みは自由に取る様にとは言ってあるんだ。定期的に休んでくれと。休みを決めてしまうと、調子が悪い時に休めないんじゃないかってなりがちなので、休みは自由に取ってくれて構わないんだよ。それで仕事が回っていけば、それで良いんだ。強制的に休めとも言えないし、休むなとも言えない訳だ。……働くことが生きがいになっている人も居るんだよ。休むと調子が悪くなる人も居るんだ。そういう人は、休みなく働いてもらった方がいいのである。だからその判断は自分にまかされているんだ。自分の体調と相談して休んでもらえば良いんだよ。


 因みに俺は、休むのが嫌いなタイプだ。休みの日に何もやらないのが嫌いなタイプだ。仕事が無いから休んだはいいが、やることが無くて、仕事を探すタイプである。こんな村で、趣味なんて出来ないからな。趣味があれば、幾らでも休めるんだが、休んでやることも無いのに、何をするために休むんだよって話である。ゴロゴロするのが苦手なタイプなのだ。それなら働いている方がマシなんだよ。精神的にな。


 だからと言って、ハードワークが好きかと言われると、そうでもないんだけどな。1日24時間何時だって働けますって訳でもない。どんなに頑張っても、8時間は寝させろとは思う。どれだけ忙しくても、睡眠時間は確保させろと思う方である。所謂めんどくさい系なのだ。仕事が無くても怒るし、あり過ぎても怒るのだ。丁度いい塩梅がいいのである。


 まあ、面倒な俺は置いておくとして、冬の狩りだ。どうにも熊は活動を停止しているらしく、姿を見ないらしい。その代わり、猪が多く居るとの事だ。……猪も冬眠するんじゃないのか? 熊が冬眠するのは解るんだけど、猪は? 鹿はしないのは知っている。奈良公園の鹿が冬になったら居なくなるって事も無いんだし、冬眠はしないと思う。鶏もしない。目覚まし時計は年中無休である。ドードー鳥は知らない。そもそも冬眠をする鳥類が居るのかどうかも知らない訳なんだけどな。ドードー鳥も冬眠はしないんじゃないか? まあ、毎日卵が食べられるので良い事ではあるんだけど。


 なので、最近は猪や鹿が多い。特に鹿はいいぞ。腸も扱いやすいから、腸詰にはぴったりだし。猪の腸は、ちょっとな。癖が強いんだよ。不味くは無いんだけど、鹿に比べると落ちる。ただ、中に入れる分には問題ないので、猪でも鹿でも入れてくれれば良いんだが。まあ、枝肉にする関係で、鹿の肉よりも、猪の肉を腸詰にする事が多いんだけどな。どちらの肉も、美味しいので、問題は無いんだけど。ただ、焼いて食べるのであれば、猪の方が好きではある。豚肉に近いしな。というか、豚は猪の家畜化に成功しただけで、元々は猪だったと聞いた事がある。本当なのかは知らないが、味が似ているのも当然といえばそうなのかもしれない。


 魔物に関しても、報告が上がってきているが、魔物に関してはゴブリンやコボルトが増えていて、植物系の魔物が減っているらしい。冬だからなのかは知らないが、多分そうなんだろうな。冬に姿を見せないってどういう事なんだよとは思わなくも無いんだけど。年中居てくれるんじゃないんだな。そこはなんでなのかは解らない。けど、そういう傾向にあるってだけなんだ。……魔石を回収する事を思えば、植物系の方が楽ではあるので、その分、ちょっと手間が増えるらしいけどな。まあ、それもちょっとの話で済むらしいが。


「そんな訳で、魔物の分布が多少変化しているようですね。特に気にする事は無いとは思いますけど、警備だけはしっかりとしておいた方が良いかなって思います」


「そうだね。ゴブリンやコボルトが増えるのは厄介だからね。動かない植物系の魔物が増えてくれる分には困らないんだけど……。そういう訳にもいかないって事なのかな」


「過去の例で、冬場にゴブリンやコボルトに襲われたって記録は無いんですか?」


「無かったと思うよ。もしかしたら、兵士たちの遭遇率が上がっているかもしれないけどね。そっちの報告は特に受けたことが無いから、解らないけど。基本的には問題なしで上がってくるからね。これからは何をどれだけ討伐したのかも報告してもらった方がいいのかもしれない。……また仕事が増えることになるんだけどね」


「仕方がないのではないかしら? 魔物の動向は把握しておくべきでしょうし。特に橋の向こうの移民たちの居るエリアが心配にはなりますね。魔物が多くなりそうなのは向こうですから」


「そうだね。狩人たちに巡回をしてもらった方が良さそうだ。冬の間は、夜の活動を増やしてもらった方がいいのかもしれないね」


「そうですね。肉よりも安全の方が大切ですし」


 夜の見張りは大変だとは思うが、やって貰った方が良いとは思う。こっちの橋の内側に関してはそこまで問題にはならないとは思うんだけど、どうしても向こう側は警戒しないといけないだろうからな。河川で囲まれたこの地域に関しては、動物も魔物も狩り尽くしているくらいなので、心配はそこまでないんだよな。寧ろ動物を狩り過ぎているんじゃないかって警戒をしないといけないくらいにはなっている。まあ、魔物が多く出現していても、そこまで困るものではないはずだ。


 そして、何より、家の存在が大きい。家があるのとないのでは、安全に雲泥の差があるからな。家がない向こうは、警戒しなければならない。そんな感じがする。魔物が何に引き寄せられるとかは聞いた事が無いけど、人の気配に引き寄せられるとかだと、面倒だからな。出来れば、夜の見張りをお願いしたい所である。まあ、そこまで気張って貰う必要は無いとは思うけどな。言ってもゴブリンやコボルトなんだ。楽勝に倒せる相手である。普段戦闘をしている人たちにとっては、脅威でも何でもないはずだ。


 ただ、安全の方が重要だってだけなんだよな。たとえゴブリンやコボルトだったとしても、普通の人にとっては脅威である。勝てるかもしれないが、怪我をするだろう。それでは仕事に支障が出てくる。それでは問題なんだよ。だから、しっかりと夜番を決めておかないとな。


 襲われないに越したことはない。だが、襲われてから焦っても仕方がないんだ。狩りの効率よりも、安全の方が大切なんだよ。安全に過ごせるって事は、仕事もやりやすいって事に繋がるからな。出来る限りの安全を確保した方がいいのは確かなんだよ。

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