疎水完成
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冬の25日。疎水が完成した。今は村の中に水路が走っている状態になる。これで色々と困ることはなくなった。堤防が出来ると、川の水を利用するのが難しくなるからな。これで一気に利便性が増しただろう。……まあ、綺麗なのかどうかは疑問ではあるんだけどな。川の水だし。それは今までと変わりないので、別に良いんだけど。
「疎水が完成したので、今度は西側の堤防に取り掛かって貰っています。春の中頃には終わるとは聞いていますけど、工事なのでどうなるのかは解りません。けど、そこまで酷い事にはならないとは思います。これまでもそこまで酷いことにはなっていませんし」
「そうだけど、一応は警戒しておかないとね。何があるのかは解らないんだから。この辺で雨が降らなくても、上流で雨が降ったら大変なことになりかねないからね。警戒するのはタダなんだし、し過ぎて悪いものでもないから。順当に終わってくれればそれで良いんだけどね」
「ですわね。警戒してもしなくても、洪水が起きれば被害が出ます。それであれば、初めから警戒しておけばいいだけの話ですわ。ですが、そこまで天気が崩れることも無いとは思いますけどね。この辺で洪水があったのは、過去に例が無いのですし」
「入植時代に遡っても、堤防が必要になった事って無いらしいからね。大丈夫だとは思うけど、警戒はしておくに越したことはないし、作っておいても無駄にはならないからね。何かあってからでは遅いんだ。対策は早めにしておくに限るんだよ」
それはその通りだな。警戒するだけならタダなんだから。何か起きる前に対処しておかないといけない。何か起きてからでは遅いのだ。だから、早めに対処する事は、悪い事ではない。問題があるとすれば、資源が使われるって事にはなるんだけど、こればかりは仕方がないからな。無駄に資源を抱え込んでも、洪水で全て駄目にされることもあるんだし。それなら防御に使ってしまった方がいいのは確かなんだよな。短期的には損かもしれないが、長期的に見れば得になるかもしれないんだから。
まあ、もっと上流で溢れられた場合は、もうどうしようもないので、諦めるしかないんだよな。堤防も無制限に作れるわけではない。ある程度の限度というものがある。それの限界点まで作っても、被害にあう時はあうんだよ。
まあ、急いでやらないといけない事なのかと言われたら、微妙としか言いようが無いんだけど、何かあった時に困るのは嫌なんだ。先に対処できることは、しておいた方が良い。生活に困るような事ではないのかもしれないが、洪水が起きたら生活がどうのこうのって話でもなくなるんだよな。
「それと、紙漉き所なんですが、予定よりも早まるらしいです。時期までは解らないですが、5日ほど早く完成しそうだって言ってました。なので、紙もそれくらい早くに作れるのではないかとは考えています。冬の仕事が無い時期にも、仕事が出来るようになるので、有難い事ではあるんですけどね」
「そうだね。冬の間は、色々な仕事が止まるからね。冬の間でも出来る仕事があるって事は良い事ではあるよ。今まではそんな事は無かったからね。冬は耐えるだけの時間だった。冬野菜を育てて、それで凌ぐのが普通だったわけだ。それが変わるんだから、良い事だと思うよ。それに、紙に関しては僕らも恩恵を受けるかもしれないからね。期待はしている所だよ。書類が軽くなるのは良い事だから。本当に重くてさ。村長なんか、書類の束を持ってくるんだよ? 一度に大量に持ってこられると、大変なんだよね。少しずつ持ってきてくれればいいのに」
「どちらにしても、やるべきことは変わりませんわ。目に見えて多いのか、次々に重ねられていくのか。それのどちらが好みなのかを聞かれているだけですわよ?」
「それは解っているんだけどね。けど、なくなりそうな時に、ドカッと増えるのは堪えるんだよ。ああ、せっかくここまで終わらせたのに、ってね。まあ、書類に関してはなくならないんだけどさ。冬になってからは大分書類も増えたしね。今のうちに整理をしておかないといけないことが増えたから」
「それは仕方がないのではないですか? 多分ですが、鍛冶師からも樵からも要望が届いていると思いますし。今じゃないと彼らも仕事がありますからね。冬場はまだ仕事が少ないでしょうし、書くとなると今の時期になるんじゃないんですか?」
「それは解っているんだけどね。それでも、終わりそうな時に、終わらないって思わせるだけでも、ダメージは大きいんだよ? これがちょっとずつ増えるならまだいいんだけど……」
まあ、気持ちは解らないでもない。書類とは戦いだからな。終わりが見えてくると、希望が出てくる。それを毎回潰されるんだから、堪ったものではない。まあ、それはちょっとずつ送られてきても、最終的にはそうなるんだけどな。処理速度が同じくらいだと、そういう風になるのである。それだけコンラートが優秀って事でもあるんだよな。村長の仕事についていけているんだから。次期準男爵はコンラートにするべきなんだろうとは思うけど、父さんが何を考えているのかだよなあ。どの選択肢を採るのかで、一気にがらりと変わると思うんだよ。まだ、次男のクルトになるなら良いんだけど、オスカーではなあ。仕事が出来るのか不安だし。
まあ、そんな心配はしなくても大丈夫だとは思うけど。最終的には、手がない訳ではない。寄親として、頼りにしているんだからな。期待には応えてくれると思う。これも希望的観測ではあるんだけど、レイミール商会を見ていると、希望を持っても良さそうなんだよな。何とか頼りに出来るとは思う。まあ、そうならないのが一番いいんだけどな。けど、高確率でそうなる気がするんだよ。なんでなのかは解らないけどな。
村が大きくなればなるほどに、仕事は増えていく。コンラートには、それに慣れておいてもらわないと困る。最終的には文官を雇えるだけの資金力と、領地への影響力は出てくるだろうとは思うがね。何でも出来るようにしておかないと。まあ、そこまで怯える様な事ではない。上が動けば、下のものは逆らえないからな。それが貴族社会だ。順当にコンラートが選ばれるのが一番いいんだが、そんな事にはならないと、俺の勘が告げている。
こういう時の勘って頼りになったりするから困るんだよな。悪い方の勘ほど、当たる気がするのはなんでなんだろうな。それに関してはよく解らない。良い事を予想すれば外れ、悪い事を予想すれば当たる。そういう経験をしている人は多いんじゃないだろうか。悪い事ばかりが印象に残るだけとも言えるんだけどな。そんな事は偶然でしかない訳で。それでも、なんだかそういう気分になってくるから不思議なんだけどな。
さて、結果はどうなるのか。そもそも1年で結果を出せとは言わないだろう。次の春で、結果が出てないからと言って、オスカーに継がせるなんてことは無いはずだ。最低でも2年は様子を見るだろうと思う。俺なら3年は最低でも待つが。3年でも早いとは思うけどな。具体的な政策を打ち始めて、3年で芽が出れば早い方だ。
だからと言って、父さんも3年や5年待ってくれるというのは楽観視しすぎというものである。急いでいるなら、この春にでも結果を問われるんだろうが、流石にそこまで早くは無いだろうとは思う訳で。もうちょっと時間の猶予はあるとは思う。その時までに、何処まで発展させることが出来るのか。それが勝負になるんだよ。




