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グロドツギの森での活動

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「まあ、いいが。儂らは何をすればいいんだ?」


「まずは状況の確認からだな。そもそも鉄は余っているか?」


「余ってないな。各家庭にある調理器具が殆どだ。余っているものはない」


「そうか……。アーミン、どうする?」


「そうですね。そうなってくると、鏃には石を使うしかないですね。石の加工は出来ますか?」


「馬鹿にするな。そのくらいは出来る。鏃って事は、弓矢を使うんだな?」


「そうです。作れますよね?」


「そういうのは基本樵の仕事だ。どうなんだ?」


「まあ、作れないことはないぞ。精度は知らんが」


「まあ、そうでしょうね……。とりあえずあるだけでもいいので、作ってください」


「誰が使うんだ?」


「エルフとハーフリングの皆さんですね」


「つうと、引くのは軽い方がいいか。解った。何とかしてみる」


「お願いします」


「それとオーガとリザードマンの方々だね。近接戦闘をお願いしたい」


「……力には自信があるが、武器なんて使ったことがないぞ?」


「こちらも同じだ。力には自信がある。だが、剣などは使ったことがない」


「近接戦闘をしてもらう人たちには、まずは棍棒で慣れて貰います。棍棒なら、簡単に扱えるでしょう?」


「……まあ、振り回せばいいだけだからな」


「うむ。簡単ではあるな。それで魔物が倒せるのか?」


「兵士から聞き取った限りでは、この辺の魔物であれば、棍棒でも何とかなると聞いてます。なので、近接3人、弓矢3人の合計5組で森の中に入って貰います」


「棍棒は直ぐにでも作れますよね?」


「持ち手だけでいいんだろう? それなら簡単だ。今日にでも作ってやる」


「それなら、今日中に作って貰って、明日から探索をしましょう」


「ちょっと待て。弓矢に関しては時間がかかるぞ?」


「弓矢は後でもいいです。エルフとハーフリングの人には、他にもやって貰いたいことがあるんです」


「そうだね。出来れば採取もお願いしたいんだ。食べられそうな木の実や果物、それらを採取してほしい」


「毒の有無はどう確認しますか?」


「毒に関しては、……食べて確認するしか無いでしょうね。何かいい方法はありますか?」


「ゴブリン種に食べて貰えばいいでしょう。彼らは毒に耐性がありますから。体調を崩すかもしれないですが、非常に頑丈です。……今までもまずは毒味と言うときには食べて貰っていましたから」


「まあ、それしかないよね。ゴブリン種の人たちなら、余程の毒じゃない限りは生き残るだろうし」


「それは少し、可哀そうな気がしますが、お願いしておいてくれますか? 定期的に食料として果物や木の実が手に入るのは大きいので」


「それじゃあここで組み分けをしてしまいましょう。各方面を担当してもらいます。誤射が怖いので、出来る限り違う方向に探索に行ってもらいます。いいですか?」


「まあ、仕方ねえよな。それが上の方針なんだからよ」


「肉の優先権は貰えるのか?」


「肉の優先権は、手に入れた家族が最優先。それで余ったら他の村人にも食べて貰いましょう。村長宅に持ってくるかどうかは、そちらの判断に任せます」


「……良いのか? こっちの裁量で?」


「ええ、狩りの特権だと思ってください。ただ、魔石に関しては、鍛冶師に一任してください」


「解った。そうしよう」


「それと、狩りが終わったら報告してもらってもいいですか? どんな魔物が居たのかや、動物が居たのかを共有したいので」


「……魔物の名前は解らねえぞ?」


「特徴だけでいいので。後は冒険者に聞きますから」


「まあ、それくらいなら、いいか」


「うむ。各方面で報告が必要であれば、そうしようではないか」


「それじゃあ、弓矢が出来たら、また集まって貰ってもいいですか? 練習なんかもしないといけないとは思いますので」


「そうだな。弓矢が出来たら集まる。それまでは思い思いに仕事をすればいいんだな?」


「そうですね。それでお願いできますか?」


 そんな訳で解散だ。明日から何とかしてくれることを祈ろう。これが上手くいけば、かなりの効率化が図れるはずだ。効率を優先してもらって、食卓に肉が上ることを祈って。後は魔石だな。集めて魔道具を作って貰える方がいいんだよな。それなりに出来るとは思うんだが。


 基本的にはコンラートに喋って貰ったが、所々には口を出した。大方針は固めて貰っていたけど、小方針については、俺が言った方がいい事もあるからな。まあ、適材適所である。まずは色々と採取をしてもらわないといけない。近くに食べられるものがあるのであれば、非常に有難いからな。


 その後、夕食を食べてまた夜に集まっていた。まあこれが通常運転になるかなって感じである。これからもこうやって夜に集まって会議をしていくことになるんだろうな。


「ふー。緊張したよ。やっぱり大勢の前で話をするのは疲れるね。しかも大きな方針転換をしたんだから、本当に疲れたよ」


「お疲れ様。でも良かったわよ?」


「そうです。かなり良かったと思います」


「そうかな? 上手くできた感じは無かったんだけどね」


 いや、十分だろう。皆に方針を話すときには堂々としていたし、これからここを仕切っていくぞって感じがしっかりとあったと思う。……まあ、威厳はまだ難しいだろうが。そこは年季が必要な所だからな。これからって感じだろうとは思う。


 しかし、聞いていた以上に魔族の数が多いと感じだな。本来であれば、もう少し人間が多いんじゃないかとも思っていた。2割の人間とは言っても、かなり少なく感じたからな。それだけ色んな種族をここに押し込んだんだろう。なんで魔族を嫌っているのかがよく解らないんだが。


「でも、なんで魔族の人たちを一纏めにしているんですかね? こっちとしては有難いですけど、普通はもう少し平等に配置するんじゃないんですか?」


「あー、アーミンは何も思わないんだね。まあ、僕もそこまで思わないんだけど、貴族には、人間以外は人じゃないって思う人も居るんだよ。魔族を受け入れていてるのは、実際は王国の半分くらいの貴族しか居ないって聞いた事はあるね」


「そうね。見た目が魔物に近い事もあるから。特にゴブリンという種族は、ね。魔物にもゴブリンって居るし。魔物としては有名どころでもあるから」


「実際は全く違う種なんだけど、それでも魔物のゴブリンと魔族のゴブリンを一緒に考える人たちもいるらしいからね。この森でも、ゴブリンは偶に出るよ。殆どが植物系の魔物なんだけど」


「魔物も見た事ないですし、どんな種類が居るのかも解らないですからね……。早くに冒険者から聞き取りをしたいです」


 冒険者を招くことは無理だが、商人が連れてきた冒険者に話を聞くくらいは出来ると思う。この近辺にいる魔物について、詳しいのはその冒険者って事になるだろうからな。……植物系の魔物は殆どの種類が動かないらしいし、そこまで危険では無いそうだ。


 トレントも考えられたんだけど、トレントは結構な上位種に当たるらしく、そもそもこんな所には出ないだろうと言われている。出たら、冒険者に依頼をして討伐してもらわないといけないかもしれない。ただ、魔法触媒としてはかなり優秀らしいので、お金が欲しいのであれば、自分たちで倒した方がいいんだろうな。危険なのには変わりがないとは思うけど。


 そんな事で今日はお開き。明日からも色々と改革していかないといけないことがあるとは思う。けど、まずは準備段階だ。今はとにかくこれでいいんだ。効率よく内政を行う事が目的だからな。効率化は必須だ。そうしないと村が大きくなっていかないんだよ。大きくしないと未来が無いからな。

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