食糧庫の増設案
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
秋の51日。見回りは大事。何か無くても見回りはしないといけない。特に今は何かをやることは少ない。基本的に、麦を育てることが終わったら、活動できることが少なくなるんだ。それは仕方がない事である。が、まあ、今は果物の採取という仕事があるからな。必死になって果物を採取して、ジャムなどに加工する仕事がある。それに何時ジャムが作れなくなるのかが解らないんだ。今のうちに採取をしておいて、どんどんと加工をする必要が出てくる。採取してから暫くであれば、置いておくことが出来るからな。商人が来て、空瓶が手に入れば、一気にジャムの生産に取り掛かるんだ。その後も船便で何度かは酒を持ってきてもらうし、空瓶はどんどんとストックできるはずだ。酒があれば、あるだけ飲むっていうんだから、飲んでもらおう。
それとは別に、オリーブも大量に収穫しておいてもらわないといけない。石鹸作りには油が必要不可欠なんだから。食べる以上に採取をしてもらわないと困るのだ。オリーブなんてそうそう腐ることはない。暑ければ別だが、今からは寒くなっていくのだ。腐ることを心配する事はまず無い。だから、石鹸作りの要である油の確保は必須なのだ。オリーブも大量に用意しておいてもらわないといけない。まあ、多少痛んでいても、油が取れれば問題ないんだけどな。油が痛んでいなければ、問題なしだ。別に食べる訳ではないんだからさ。
でも、高級品を作るという観点では、なるべく新鮮な方がいいのも確かなんだよな。石鹸は高く売れる。だからと言って、品質を下げて良いものなのかと言われれば、そうではない。品質が下がれば、値段が下がる。それは当たり前の事だし、品質が悪いと売れ行きも悪くなる。それは避けないといけない。ブランドイメージというものもあるんだ。レイミール商会が扱っている石鹸は、高級品であり、品質もいいという事にしておいてもらわなければ困るんだよ。そうじゃないと価格を維持できないし、何処かの独占している商会とも張り合えない。
商品とはそういうものなんだよ。低品質のものが紛れ込んでしまうと、どうしても後から品質を良くしても、無駄になってしまう事がある。だが、商売としては、遅れることなく新商品を出し続けないといけない。その辺が難しいのだ。完成度が高い商品を売り込む前には、前の商品を駆逐しないといけない訳で。その為にはまずは撒き餌が必要になってくる。撒き餌はした。俺が手作りしていた石鹸が撒き餌だ。そこから一気に工業化した石鹸を送り出す。それで品質が上がった商品で、今までの商品を駆逐するのだ。勿論だが、値段もそれなりにしておかなければならない。そうしなければ、向こうの商会との価格競争になり、下手をすれば価格破壊が起きるからだな。価格破壊までして、売り込みたいとは思わないのだよ。利益が無いのに、商品を売る訳にはいかないからな。
「だから、どんどんと収穫をして欲しい訳ですよ。大量に必要になるので。今後も大量にしゅうかくしてくれればなとは思います」
「任せておきなよ。畑仕事がなくなったんだから、この位は出来るさ」
「そうそう。おばちゃんに任せておきなさい」
「石鹸、使わせてもらっているわよ。あれは良いものね」
「石鹸は普段から使ってくださいね? 特に外から帰ってきたら、石鹸で手を洗ってください。そうすれば、風邪なんかの病気の予防にも繋がりますから」
「旦那と子供に使わせるのが難しいのよね。知らない内に帰って来てたりすると、そう言う事もしないから」
「うちもそうね。特に子供が嫌がるのよ。面倒だってね。旦那には強制できるけど……」
「何処も同じじゃないかしら? でも、うちの子供は狩りをしているじゃない? 流石に血まみれのままで居るのは嫌なのね。しっかりと石鹸で洗うようにはなっているわ」
「あら? そうなの? いいわねえ。うちなんか言う事を聞かないのよ? 面倒だっていって。旦那もそうなのよ。洗った形跡が無いのに、洗ったって言い張って」
「そういう時は食事の前に洗わせるようにするといいですよ。食事の時に汚れているのが一番不味いですからね。食事をするときには、流石に手を洗うじゃないですか。その時に石鹸を使ってもらってください。それだけでもかなり病気の可能性を減らせますからね」
「食事の前はいいわね。うちもそうしようかしら?」
「石鹸を使わせる口実にはいいのではないかしら? うちも試してみるわね」
「でも、本当にこんなに簡単に使っても良いものなのかしら? 高級品なんでしょう?」
「高級品ですけど、材料はオリーブと木材ですからね。知ってしまえば安く作れるんですよ。知らないと、高く買わないといけないですけどね。まあ、水と油を混ぜるので、結構面倒なんですよ。それも簡単にしてしまったんですけどね。なので、どんどんと使ってやってください。足りなければ貰いに行ってくださいね。その為にも、オリーブは沢山収穫しておいてもらわないといけないんです。頑張って収穫をお願いします。出来れば、冬の間も作り続けたいと思っているので、沢山必要になるんですよ」
「あらあらそうなの? それじゃあ頑張らないといけないわね」
「ベリーは日持ちしないけど、オリーブは日持ちするものね。沢山収穫しておくわね」
「でも、何処に保管しておけば良いのかしら? それなりの場所が必要になるわよ?」
「麦と一緒に食糧庫に閉まっておけばいいんじゃないかしら? 籠や壷に入れておけば問題ないとは思うわ。小動物も入れない様になっているんだし」
「それもそうね。食糧庫の中に入れてしまいましょうか。最近は食糧庫も空きが少なくなってきているのよね。大丈夫かしら?」
「まだまだ入るでしょう? 多分大丈夫よ」
「あれ? 食糧庫ってそんなに厳しいんですか?」
「そこまででは無いはずよ? でも、オリーブも入れると、手狭になるわね」
「そうね。なんだかんだと麦の置く量も増えたから。小麦が出て行ってくれれば、容量は空くと思うわよ? 小麦もそろそろ出て行くんでしょう?」
「そうですね。そろそろ商人が来るはずなので、食糧庫は空くんですが、来年の事も考えれば、食糧庫は増設した方がいいかもしれないですね。来年は今移民の人たちが頑張って開拓してくれているので、そっちでも畑を作ろうと思っているんですよ」
「あら? そうなの? それなら食糧庫はもう少し大きくした方がいいわね」
「前までは個人の場所を決めて置いていたから、ある程度の広さが必要だったのよ。だから広いのは広いんだけど、畑が増えるなら、食糧庫も増やした方がいいわね」
「そうね。なんだかんだと食糧庫には多く入れるものがあるものね。燻製も置く様になったし、手狭になるんだから、この際増設したらいいのね。でも、来年の夏の収穫には間に合うのかしら?」
「間に合うように作って貰わないといけないですね。それも頼みにいかないといけないので、これで失礼しますね。早速行ってきます」
食糧庫の増設か。しなければならないよな。そんな事は忘れていた。今までよりも畑が増えるんだから、食糧庫も大きくしないといけない。まあ、専用の食糧庫を新しく作るのでもいいんだけどな。どうにかしないといけないのはその通りなんだ。何とかして、食料を保管しないといけないんだから食糧庫の増設は必至。となると、西側に作る橋が遅れることになるな。それは仕方が無いか。移民を受け入れるのだってどうせ遅れるんだから。それよりも食糧庫だ。そっちを何とかしないといけないとは思う。




