表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ベリーベリーベリー  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/58

船着き場完成

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 秋の18日。船着き場が完成した。とは言っても2隻くらいしか止められないんだけど。1隻でも十分なんだけどね。そこまで船が来るわけでもないし。購入した船は1隻なんだから。これで何時でも交易を始められる。とりあえず、初めは酒とジャムの交換と、石鹸を売り込めば大丈夫なんだよ。そのくらいは出来る。それでも積み荷が余るようなら、他のものを載せて行けばいい。肉でも何でも載せられるんだ。向こうで売れるのであれば、それで良いんだよ。


「とは言っても、漸く完成してくれたのか。これで荷物をどんどんと輸出できる。外貨を獲得できる。今までは碌に稼げなかったからなあ。漸く稼げるものが出てくるようになったし、商人も行き来できるようになった。これはいい事だよな」


「まあ、これでも頑張った方だがな。港ってなると、ここまで小さいのは問題だが、そんな大規模なものにするつもりは無かったしな。これ以上下流にはいけねえ。そんな代物でしかないが、何とかはなるんじゃねえのか? 詳しい事は解らないが」


「何とかはなると思う。これで贅沢が出来る様になるとまでは言わないけど、ある程度の事なら出来る様になるとは思う。漁の道具も手に入れば、池に水を流し込んで養殖も出来る様になるし、出来ることは増える。魚も結構いるみたいだし、問題にはならないとは思うんだよね」


「贅沢なあ。まあ、多少は出来るんじゃねえのか? 俺たちは酒があればいいんだが。酒が定期的に入ってくるようになれば、こっちとしては問題ねえ。その為に作った様なものだしな。酒が無いのはやっぱり寂しい。酒がある方が色々と捗るってものなんだよ」


「まあ、その辺は程々にね。酒を飲みながら仕事をされても困るけど。好きに飲んでくれていいし、皆で集まって宴会をするのもいいかもしれないね。久しぶりのお酒なんだし、楽しんでくれると嬉しいかな。まあ、残さない様にはしてもらわないといけないんだけど」


「残る訳がねえだろ? まあ、その辺は母ちゃんと話をしないといけないからな。それでも飲み干すんだがな。……それよりもだ。移民の方が問題なんじゃねえのか? 木材を大量に入手しているのはいいが、流石に家を建てるにはまだまだ足りない。広さも足りなければ、技術も足りないからな。そっちの方は何か考えているのか?」


「うーん。移民に関しては、今のままで行くしかないんだよね。とにかく家を作るための木材を何とか集めないといけないから、それには暫く時間がかかるしね。家に関してはお任せするしかないんだけど、何とかしてくれるんだよね?」


「まあ、木材があればな。その辺は考えてくれているのであれば、何とかなるのは何とかなる。後は食料問題だな。そっちは何とかなるのか?」


「食料に関しては何とかなるよ。肉も多くあるし、ベリー系の果物も沢山ある。それを中心に食べて貰えれば良いかなって思っているんだ。漁が出来る様になれば、魚も増えるし、そこまで心配する事ではないかなって思っているよ。コンラート兄さんもそこは同じ意見だったしね。冬に備えて色々としないといけないだろうけど、そこは何とかする感じ」


 移民については、今のまま行くしかない。家を建てられるのは、1年後くらいになるだろう。そのくらいは待たないといけない。木材が無いからな。それを5年くらいかけて準備をしていくことになる。家を建てるのは基本中の基本なんだから。家が無いって状態にするのは不味い。何時までもこのままって訳にはいかないのは確かなんだよ。


 でも、時間はどうしても必要になってくる。時間が無いとは言っても、何とかしないといけない訳ではない。今はまだ無理って状況なだけなんだ。必要になってくれば、その内、全員の家は作れる。暫く時間を貰わないといけないんだよ。


 でも、急ぎたいってのも解るんだよな。急いだ方がいいのは確かなんだよ。どんどんと急いだ方がいい。それは解っているんだけど、物事には順序というものがある。それを無視してやる訳にはいかないんだよ。最低でもこの位はという、ギリギリを攻めないといけないとは思う。


「まあ、その辺はコンラート兄さんが何とかするとは思うしね。俺は他の事をしていけば良いかなって。基本的には、何か出来ないのかを探す方向になると思うんだよね。出来る限り何とかしなければならないのはそうなんだけど、それでも俺がやらないといけない事って殆ど終わっているというか。出来ることを出し終えた時点で、殆ど俺の役割って終わっているんだよね。今後の貿易の数量管理とかが俺の仕事になるんだけど、それもそこまで難しい訳ではないし」


「そうなのか? 貿易の数量管理なんて面倒な仕事だと思うが?」


「そこまで面倒では無いよ。入ってきた数と、出て行った数を数えるだけだからね。それでいくら儲かったのかを記録するんだ。それで、船の代金が払えれば、後は住民に配るお金も出てくるって訳だね。再分配をするだけのお金が手に入れば、積極的に分配していかないといけないし」


「あん? 金が貰えるのか? 貰えないものだとばかり思っていたぞ」


「貰えるようになるには、暫く時間がかかるけど、絶対に貰えるようにはするからね。全員が全員、仕事をしてもらっているんだから、こっちからお金を払うのは当然だよ。そうじゃないと出て行く子供に支度金も用意できないでしょ? 流石にそれは問題だからね。最終的にはお金を配って、皆にもお金を使ってもらう様になるとは思うんだよ」


「それは良いが、何を買わせる予定なんだ? 殆どはそっちが買うんだろう?」


「それはこの村がもっと発展してからの話になるかな。入ってくるものは増えるだろうし、買いたいものも増えるんじゃないかなとは思うよ。少なくとも、何も買いたくないって状況にはならない様にしようとは思っているし。村で作られているものに関しては、無償で配布する予定では居るんだけど、町じゃないと手に入らないものなんかも沢山あるだろうしね」


 特に装飾品については、町の方が手に入りやすいとは思う。食料やお酒については分配するけど、服とか飾りになるようなものについては、町の方が手に入れやすいとは思うからさ。出来る限りこっちでも用意するけど、無理なものもあるんだ。そういうものは自分で買ってもらわなければならない。


 まあ、急いで金を使えとは言わないけどな。使いたくなければ貯めておけばいいんだし。お金なんて使わなくても腐ることは無いんだから。……まあ、インフレが起きると、目減りしていくんだけどな。そんな事にはならないとは思うし、そこまでの経済状況になってくるのであれば、石鹸の価値やジャムの価値はもっと上がるはずだ。それらを有効に活用すればいいだけの話である。


 急いでやらなければならない事ではないが、やっておいて損はないし、今後の発展を考えるのであれば、必須の事になってくるんだよ。もっとも、その時には、領地内がどうなっているのかは解らないんだけど。普通に出来ているといいんだけどな。普通では終わらない可能性もあるからさ。


 そんな訳で、色々と急ぐ必要があるんだよ。色々と出来ることがあるのであれば、しておく方がいいんだ。そんなに出来ることは無いとは思うんだけどな。俺的にはこのままの感じで進んでいけばいいのかなとは思っている。そこまで一気にやらないといけないことがある訳でもないし。でも、急がないといけないかもしれないんだよな。領地的な意味で。父さんが何を考えているのかが解らないからな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ