移民が落ち着く
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夏の88日。移民たちも大分慣れてきた感じがある。一番変わったのは、狩りの効率だ。約倍になったんだから、効率も約倍である。
それでも、肉の消費量が上がったおかげで、燻製づくりはそれ程苦労はしていない。そこまで残らないのだ。移民たちは基本的にパンよりも肉を食べて貰っているからだな。パンよりも肉の方が余っているんだ。そっちを優先的に消費してもらうんだよ。
後は、移民たちに塩を分け与えた。この間余分に買っておいた分である。本当は燻製づくりに使う予定ではあったんだけど、そんな事を言っていられないからな。塩は必需品。必ず必要になるものなんだよ。だからそれも配った。
ただ、想定外だったのは、移民たちはかなり勤勉に働いてくれると言う事だ。働かないことに慣れてしまっているから、怠惰なのかもしれないとは思ったんだが、そんな事はない。皆が皆、自分の仕事を一生懸命にやってくれている。こっちとしても有難い事ではある。移民たちの労働意欲が一番の問題だったからな。働かざるもの食うべからず。この村はそういう方針だから。働かないと食べられない。勿論だけど、子育てをしている母親は除くんだけど。
それでも、5人の母親が居れば、2人で5人の面倒を見て、残りの3人は働いているんだけどな。そうしないと仕事が回らないってのがある。割とギリギリの人数で仕事を回していたからな。これでは普通に考えれば、ブラック企業だ。ギリギリの人員で、ギリギリの仕事を回す。余裕なんてない。そんな労働環境では駄目だろうとは思うが、これも仕方がない。何とかホワイト化していきたい所ではあるんだけど、中々に難しい。
移民が入ってきて、農作業は比較的に楽になった。後の仕事はそう変わらないんだけどな。でも、農作業にしても、水やりが終われば、ベリーやオリーブ、他の果物を採取する仕事がある。……まあ、つまみ食いは許そう。皆やっていることだからな。狩人も皆やっているよ。偶には甘いものが欲しくなるんだよ。それは仕方がない。
「何とか安定してきたかな。食事も肉中心になっているけど、しっかりと食べられているし、木も次々に倒されて行くしね。少しだけ広場が出来つつあるから、そこで野菜を育てて貰えば良いかな。そうしたら皆で野菜を食べられると思うしね。秋野菜をそろそろ植えないといけない頃だから、丁度いいとは思うけど」
「ですわね。それにしても、労働意欲が素晴らしいですわ。今まで働いていなかったので、どうなることかとは思いましたが、杞憂でしたわね。皆が皆、ちゃんと仕事があることで、心に余裕があるのかもしれませんわね。働いている内は食べられる。そう思っているのかもしれませんが」
「それは間違いでは無いからね。無償で食べさせている訳ではないし。ちゃんと労働力を提供してもらって、それの対価に食事を与えているってだけなんだから。まあ、僕らもちゃんと働かないとね。彼らを養っていく義務があるんだから。貴族なんだ。それが義務ってものなんだよ」
「仕事をしない人には出て行ってもらうって予定でしたけど、そうならなくて良かったですね。1人2人は居るんじゃないかって思っていたんですけど、皆が頑張っているので、何とかなっている感じです。特に木材の供給が有難いですね。ちょっと建設ラッシュで木材を使い過ぎていましたから。使えるのは半年は後でしょうけど、その頃には、次の仕事が待っているでしょうし、問題にはならないんじゃないですかね?」
「そうだね。まずは木の伐採からだから。住む場所を作らないといけないからね。それに畑も必要になってくるし、どうしても開墾は必要かな。その辺にあるベリーや果物の木に関しては、移植する方向で考えているけど」
「ですわね。食べられるものは極力集めましょう。無意味に伐採する必要はありませんもの。食べられるものは優先的に保護しましょう。そして、余裕があれば、ジャムを作って売ってしまえばいいのです。余裕が無ければ食べればいいですし、果物を捨てるなんてあり得ませんわね」
それはそう。食べられるものは確保しておいた方がいい。少しでも食事量が増えた方が良いからな。太ることは考えない。まずはちゃんと食べられることを考えるんだよ。というか、仕事をしていれば、太る余裕なんて無いからな。それでも太るのであれば、それはもはや才能だから。消費するカロリーが少ないんだろう。そういう才能もあるんだよな。
普通であれば、アスリート並みにカロリーを摂取しても、やせ型を維持できるくらいの仕事量なんだから。全員が健康的に丸くなれれば良いな。多少は肉付きが良い方が健康的である。過度に痩せていたり、太っていたりはよろしくない。皆が普通になっていけばいいんだよ。
それと、木材の確保はマジで大きい。どんどんと伐採を続けて貰わないといけない。木材はどれだけあっても足りないからな。後々家を建てるんだから、木材はどれだけあってもいいんだよ。最終的に自分たちが住む場所を作って貰う事になるんだからな。色々とあるかもしれないけど、全員分の住宅は作るから。
「とりあえず、そんな所かな? ちょっと、思ったよりも移民が来るのが早かったけど、何とか対処できて良かったよ。予想以上に移民が来てしまったけどね。来てしまったのはもう仕方が無いからさ。出来る限りの事はしてあげないと」
「ですわね。住民になったのですから、贔屓は無しですわ。ちゃんと働いてもらっていたら、その分の還元はしなければなりませんから」
「そうですね。でも、今回からは、塩の確保はきちんとしましょう。とりあえず、次の商人が来るのは秋の60日頃ですよね? その時には塩を多めに買い込んでおきましょう。足りないなんてことになっては駄目ですから。住民の数もきちんと数え直しましたし、その辺はきっちりとやっていかないといけないですね」
「そうだね。その辺はきちんと整理しておかないといけないかな。とりあえず、移民については落ち着いたって事でいいと思う。後は住居さえ出来てくれれば良いかなって感じだね」
そうだな。後はちゃんと住む場所が確保できれば大丈夫だろう。移民もちゃんと働いてくれているし、問題行動を起こす移民は居なかった。少しくらいは居ると思ったんだけどな。容赦なく叩きだしていたとは思うけど。そんな事で村を荒らされたら堪らない。そういう思想の持ち主は徹底的に排除してしまう方がいい。暴れるくらいなら、移民として来なければいいんだよ。
追い出された後の事は知らない。勝手に死んでくれても結構である。こっちが気にする事は、村の平穏だからな。村が村として平穏に過ごせれば問題ない。後は貧乏は敵だ。貧乏はいけない。何とかしてでも貧乏からは脱出しないといけない。そのくらいは解ってくれるとは思うけどな。極貧生活は辛いんだよ。なんでそんな生活をしなければならないのかって思う。食うに困るような事では問題なんだ。普通に生活して、普通に暮らしていきたい。
でも、今回の移民の移動で、アタライ村とフォーク村には移民の存在がバレたんだよな。それだけの発展をしているって事がバレたはずだ。無計画に移民を受け入れたって思われるのが一番いいんだが、そういう解釈をしてくれれば楽なんだよなあ。大体は面倒な方向に認識が歪むんだよ。そういう奴ほど面倒なのだ。
まあ、何をしているのかがバレなければ問題ないんだけどな。村を大きくしているって事がバレなければ問題ないんだよ。