貿易の管理を任されます
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夏の70日。香油の増産体制に入った。まあ、場所は一般家庭で作ることになったんだけどな。匂いが心配だけど、場所はまだ出来ていないんだ。予定の場所は水車小屋の横になるからな。そこに石鹸を作る場所を作るから、そこで香油も作業してもらう事になる。
正直、どの香油が良いのかなんてのは解らないから、そこはカタリーナに丸投げした。薔薇以外の花は、カタリーナが選定してくれるだろう。後は石鹸への配合なんだけど、多すぎても問題があるから、大体5%程度でいいと思うんだよな。それだけ香りが強い訳なんだし。
そんな感じでここ最近はカタリーナが外出気味である。前に外出が多かったのは、ジャム関連ではあったが、最近は少なかったからな。香油で話が盛り上がっていることだろう。まあ、いいんじゃないだろうか。そういう話も大事だと思うし。そういう話から、新しい商品が出てくるかもしれないしな。……作れるとすれば、香水だろうか。酒造りも解禁されたんだから、香水も有りだとは思うんだけど。
けど、霧吹きみたいなものが無いのか。どうやって使うんだろうな? 酒100%というか、アルコール100%と香油で香水は造れるわけだ。そこまでの香りの強さにはならないとは思うが、手軽に楽しめるものにはなると思う。……純度100%のアルコールを作るには、何度も何度も蒸留しないといけないんだけどな。非常に手間がかかるけど。
けど、何かしらの商品アイディアが生まれるかもしれないし、カタリーナに任せておけば良いだろう。いい感じにやってくれるだろうさ。俺は俺でやらないといけない事をやらないとな。そう、石鹸作りである。まだ、水車小屋は出来ていないからな。
水車小屋が早くできてくれるといいんだが、もう少しかかると言われている。今は歯車の調整中らしい。何でも出力が強すぎて、木製の歯車では駄目だったらしい。なので、鉄で作って貰っている。まあ、暫くは時間がかかるんじゃないかな。秋の初め頃には出来るとは言っていたけど。
石鹸を作る際の灰汁についても、色々と研究を重ねた結果、特定の木材の灰が一番具合が良いって事が解っている。ナトリウムかカルシウムで変わってくるからな。その辺の差なんだろうとは思う。灰汁もちゃんとつくってもらわないといけないので、結構な重労働にはなると思うんだよな。石鹸作りって。
それで水と油を無理やり混ぜるんだから、力も必要って話なんだよ。それは水車小屋で何とかするんだけどさ。そのくらいは楽をさせてくれても良いとは思う。まあ、水車小屋が完成したら、俺の役目も終わりなんだけどな。
次に何をやるのかを考えておかないといけない。色々とあると思うけど、何が出来るんだろうか。とりあえず、相談がてら、コンラートに話を聞いてもらいに来たんだけどな。
「コンラート兄さん、何か出来ることはありませんか?」
「珍しいね。アーミンがそんな事を言って来るなんて」
「もう少ししたら、水車小屋も完成するじゃないですか。そうしたら俺が石鹸を作る事もなくなりますからね。そうしたら他に何か出来ることは無いかと思いまして」
「うーん。アーミンじゃないと出来ない事って特に無いよね。けど、何もしないのも暇なのかな?」
「そうですね。暇になると思います。そうなると、村の見回りくらいしかやることがなくなりますから。何か出来ることは無いかと思いまして」
「村の見回りも大切な事なんだけどね。色々と不満もあるだろうから、それを聞き取ってくれるのも有難いんだけど……。そう言う事じゃ無いんだよね?」
「それは勿論大切な仕事だとは思うんですけど、直接的に何かやることは無いのかと思いまして」
「うーん。基本的には、なんだけど。領主って何かするものではないんだよね。緊急事態に備えて、普段は書類仕事をするのが領主の仕事なんだよ。だから、僕が書類仕事をするのはいいとしてだけど、アーミンがやることか……」
「なんでもいいので仕事が欲しいんですよ。何もやることが無いのはちょっと……」
「そうだね。ない訳ではないんだけど、……そうだ。それならやって貰いたいことがあるかな」
「何でも言ってください。何とかしてみせますから」
「うん。それじゃあ貿易の管理を行ってもらおうかな」
「貿易の管理ですか?」
「そう。商人にどれをどれだけ売ったのかって記録を付けるんだよ。ジャムを200瓶売ったとか、5000グルカの利益があったとか。そういうのをやって欲しいかな」
「あ、なるほど。それなら出来そうです」
なるほどな。販売個数の管理と会計か。それなら出来ると思う。まあ、やり方はこっちに任されていると思っていいんだろうけど、何とかしてみせようとは思う。貿易の管理は結構大変な仕事だとは思うけど、……領主が直接やる仕事でも無いからな。本来であれば、村長に投げる仕事だったのかもしれない。
まあ、何とかなるとは思うけどな。お金の管理は何とかなる。まずは単価を決めない事には何ともならない気がするが。何をどれだけの値段で売るのか。それがどれだけ継続できるのか。在庫の管理なんかもしっかりとやらないといけない気がする。
特に売れ筋の商品なら、それを中心的に作って貰うとか、そう言う事も指示しないといけないんだろうな。やることに対して、やらないといけないことが多いとは思う。まあ、何とかしてみせよう。
「何とかしてみせるので、紙をどの位かくれませんか? 色々と書いておきたいこともあるので」
「いいよ。記録を付けて行ってくれると助かるよ」
「任せてください。ちゃんとしてみせます」
「うん。任せたよ」
紙に色々と書いておいて、というか、書式を作っておかないといけないだろうな。何をどれだけ売ったのか。それの記録を付けなければならない。出て行くものもそうだが、入ってくるものもちゃんと確認しないといけないな。特に酒が大量に入ってくるはずだから、それの管理も必須になるとは思う。まあ、飲んだら直ぐにジャムが詰められるとは思うけどな。
となると、……今後は紙が大量に必要になるって事じゃないのか? 紙は今は少ししかない。皮紙を使っているからだな。そもそもそこまでの数が用意できない。それでは無駄に使う事も出来ないんだよな。……これは紙を作る所から始めないといけないのか?
紙を作るには、色々とあるんだけど、水車小屋が出来れば、案外簡単に紙は出来る。ミキサーに木材を突っ込んで、ひたすら混ぜるって事をすればいいんだよ。真っ白な紙は出来ないけど、それなりの紙は出来るからな。紙の量産も考えた方がいいのかもしれない。
まあ、それは移民が来てからでも問題ないかな。ある程度の事をしないといけないだろうから、ちょっと大変になるかな。……接着剤代わりに、炊いたライ麦を入れるか? 本来であれば、何かの植物の組織液か何かを使うんだろうけど。
くっ付けばいいなら、何とかなるんじゃないかな。そうじゃないとボロボロの紙が出来るだけだろうし。色々と工夫をする事があるかもしれない。それはまた今度考えよう。何かしら繋ぎになるものが必要になってくるとは思うんだよな。そんな都合よく植物が見つかるとは思えないし。
紙作りも考えないといけないだろうな。どうやったら出来るのかなんかも考えないといけないだろう。積極的に動くしかないか。木材が余っているのかと言われたら、微妙なんだけど、移民がくれば、木材も余ってくるだろう。枝の部分でいいんだし。まあ、燃料と競合するんだろうけど、何とかなるとは思うからな。




