狩りの人員を増やした
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春の65日。色々と聞き取りをして、意見を纏め上げた。そして、現状は労働力が余っているので、子供たちには冒険者の真似事をさせた方が良いだろうと言う事で、積極的に狩りに行ってもらう事になった。コンラートもその辺は自由にさせてみようって言っていたしな。
それで、武器は木の武器、鉄のナイフを持たせ、剣や斧の形をした木の武器と、弓矢を装備した子供たち15班が出来上がった。なお、子供たちと言っても、大体は俺よりも年上なんだけどな。魔族の子供たちに関しては、俺よりも歳が下だったりするが。
訓練も終わって、いざ森の中へと行ってしまった訳なんだけど、最初から成果が出る様な班は少なかった。良くてドードー鳥が10羽くらいで帰ってくるという感じになってしまっていた。……狩りに適性がある人たちばかりでは無いだろうからな。その辺は仕方がないとは思う。まあ、商人が来たら、その護衛の冒険者に色々と教えてもらう事が出来るとは思うから、それまでは我慢した方が良いとは思う。採取も出来る様になれば、色々と変わってくるだろうからな。
護衛の冒険者が知らなかった場合は、薬草のサンプルを買わせてもらえば良いんだよ。知らない可能性も十分にあるし。討伐や護衛で食っていけるような冒険者なら、薬草なんて知らなくても生きていくのには困らないだろうからな。生きていくために困るから薬草の採取をしている連中だって居るとは思う。が、そんな連中は護衛には選ばれないだろうからなあ。
そんな訳で、合計20班で討伐というか、狩りを行っている。……4倍に増えたんだから、成果もそれなりに上がってくるようにはなっている。特に果物だよな。ベリー系統が大量に集まる様になってきている。今はドライフルーツにして保管をしている所なんだ。もう空瓶が残っていないので、少しでも保存が利く様に、乾燥させている次第だ。
「燻製小屋も完成間近だし、もう少しで安定した燻製が作れるようにはなると思う。冒険者の真似事をさせている人を増やしたからね。それなりの成果は出ている訳だし、燻製もどうにかして作っていかないといけないからね。大規模にやるには、それなりの苦労がある訳だ。もう暫くはかかるんじゃないかなって思うよ」
「畑仕事が思ったよりも仕事がないと言う事に驚きましたが。子供たちには申し訳ないけれど、何とか労働力として役に立ってくれるといいわね。将来的に村を出て行くことになるかもしれないけれど、それでも町で食べていけるようには訓練しないといけないでしょうし」
「俺もそう言う事は考えたことが無かったけど、村を出て行く人も居るって事なんだよね。そうなってくると、どうしても町で食べていかないといけない。職業訓練が出来るなら、しておく方が良いんだろうね。聞いてみるまで解らなかったけど」
「聞いてみないと解らないことだってあるさ。僕らの言う事が必ず正しいって訳でもないからね。皆の知恵を借りながら、領地を良くしていかないといけないんだ。この村に残ってくれるのであれば歓迎するけど、自分の意思は尊重するからね。出て行きたい人を引き止めることはしない。町でやっていきたいと思っている人を引き止めることはしないかな」
「出来ないでしょうし。そもそも村に産業があれば、出て行かなくても良いのですが、それだけで繋ぎとめるのも難しいですからね。出来れば、村に残って貢献して欲しいのですが、そんな訳にもいかないでしょうし」
「産業はこれから作るんだもんね……。まだ産業と言えるだけのものは出来てないし、色々と準備もあるだろうしね。出来ることはしていくとは言っても、町に比べればまだまだなんだし」
そもそもお隣であるアラゴンの人口は約2万人と言われている。そっちの方が仕事は沢山あるだろうさ。冒険者の仕事も沢山あるとは思うぞ。こっちだと、冒険者の真似事しか出来ないからな。依頼を片付けてお金を得ることが出来ないんだし。どうしても真似事の域を出ないんだ。そんな事は俺たちがよく解っている。あくまでも真似事なんだよ。
まあ、出来るなら、村に残って貰いたい。そんな気持ちはある訳なんだけど、町というものを知って貰いたいって気持ちもあるんだよな。それでこっちに戻ってくる気があるのであれば、戻って来てくれても構わないとは思う。町よりも村の方が良いと思ってくれるのであれば、是非とも戻って来てくれとは思うんだよな。
「まあ、町に比べたら小さな村だし、仕方がない部分もあるとは思う。けど、後1年もすれば、向こうにだって負けない様な村を作ってみせるって気概はある。産業も作れると思うし、村の仕事も出来ると思う。そうなってからが本当の勝負って所かな」
「ですわね。まずは地盤を固めてしまいましょう。それから村の発展を考えましょう。1年で結果を出せとは言わないでしょうし、数年は様子を見るのではないかしら?」
「普通は数年でも、結果なんて出ないんでしょうけどね。出るだけの土壌があったので、出せそうではありますけど」
「そうだね。……普通に考えたら、数年で村を発展させるなんて不可能だろうし。それでも伝統だから、こんなことをしている訳だしね。本当であればオスカー兄さんが後を継ぐんだろうし。僕らは何もなく、この地を去るだけだったかもしれないからね」
「普通はそうなのでしょう。私も町に出たいとは思っていますが、貴族の女性が町に行くのであれば、婚姻などを使わなければ難しいですからね。男性であれば、冒険者という手段も取れないことは無いとは思うのですが」
「冒険者って言っても、難しいとは思いますよ? だって、俺なんか力もない訳ですし。……流石に18歳までは面倒を見て貰えるとは思いますけど」
18歳にならないと大人とみなされないんだから、18歳までは育ててくれるよな? そこから心配しないといけない訳なんだけど。これで後数年で結果が出たとして、俺はどうするのが良いんだろうな? 冒険者として出て行かないといけないのか。それとも、コンラートのご意見番として残る方が良いのか。その辺はコンラート次第ではあるんだよな。俺が残るかどうかはコンラート次第。残って良いよと言われたら、残るだろうけど。
そうなった場合は、使用人として生きることになるんだろうとは思う。そう言う事だろう? コンラートの下で働き続けるって事なんだから。それくらいは出来るとは思うけどな。出来ないとは思わない。ある程度の事であれば出来るとは思う。まあ、それもコンラート次第ではあるんだけどさ。
ただ、カタリーナはどうにかしてお嫁に出したいよな。本人もそれを望んでいるんだし。出来れば、アラゴンの町の領主に連なる家に嫁入りできれば一番良いとは思うんだよな。そっち方面に繋がりが出来る方がこの村としては良い事だから。婚姻で利益を引っ張ってくるような事もしなければならない。そのくらいは出来ないといけない。貴族ってそういうものだからな。コンラートも解っているとは思うけど。
子供たちの進路はどうなるのかだよな。俺たちも含めての話になるけど。このまま村を発展させていけば、良い感じになってくれるのかどうかだよ。村は発展させる。それは良いとしても、そのまま発展させるだけの利益が出るかどうかなんだよな。
俺たちにとっての利益というよりは、ビューヘルム準男爵家の利益だよ。そこまで大きな利益が出るのかどうか。そもそも父さんがこれを評価してくれるのかどうかも怪しいんだけどな。




