養蜂と移民と
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春の50日。とりあえず何の変化も無く進んでいる。今からはどんどんと作業を熟してもらう必要があるからな。こっちが指示を出して、どうのこうのするのは終わったんだ。後は頑張ってもらうだけでいい。そして、結果を出してくれれば良いんだよ。
「それで、養蜂なんだけど、蜜蜂からの要求があるみたいでね。出来るだけ仲間を増やしたいみたいなんだよ。何でも、天敵と戦うためには、色んな巣と協力するみたいでね。もっと集めて欲しいって言われているみたいだよ?」
「そもそもそこまでの精度で、蜜蜂と会話が出来るのですね……。ですが、蜜蜂を増やすのは賛成ですわね。こちらもメリットがあることですから」
「ですよね。蜜蜂を見つける必要がある訳ですが、冒険者の真似事をしている人たちにも頑張って貰わないといけないですね。今はどの位の巣があるんでしたっけ?」
「今は15個くらいの巣があったはずだよ。なんだかんだと見つけて来てくれているし。巣箱も大きめに作ってあるから、蜜も沢山貯め込めるはずだからね。その分繁殖もしてくれるとは思うんだけど、どうなるのかは解らないかな。繁殖も指示できるのかは知らないし」
「流石に繁殖に関しては、蜜蜂たちに任せるしか無いのではないかしら? そこまで指示を出せるとは思いませんね」
「俺もそう思います。……というか、15個も巣箱があるんですね」
「なんだかんだと見つけて来ているからね。多い事は良い事だよ。でも、天敵ってなんだろうとは思うんだけど」
「熊ですかね? 熊は甘いものが好きって聞いた事がありますけど……。そもそも熊に襲われたら勝てないとは思うんですが」
「その辺りは聞いてないからね。天敵ってなんだろうとは思うけど、熊じゃないんじゃないかな。熊ならそもそも逃げる以外の選択肢が無いと思うし。皆で何とか勝てるって状況に持っていくんだろうから、他の虫に対してなんじゃないかな」
あー。スズメバチに対抗して熱殺蜂球を作るって聞いた事があるな。それの話なのかもしれない。天敵が何なのかは知らないが、蜜蜂も生存競争を勝たないといけないからな。何かしらの手段があるって事になる。そうなってくると、天敵は、大型の蜂って事になるのかもしれない。
「何か危険な虫が居るんですかね? 居るなら冒険者の真似事をしている人たちにも注意喚起をしないといけないとは思うんですけど」
「うーん。特に聞いた事がないけどね。そんな危険な虫や何かが居れば、絶対に報告が上がってくるとは思うんだけど……。もしかしたら、人間には無害なのかもしれないよね。それか、植物系の魔物の1体の可能性もあるけど」
「あー、そういえばそんなのも居ましたね。でも、倒せないよなあ。蜜蜂でも勝てる様な天敵か・……。何が居るんだろう?」
「まあ、そんな事は良いじゃない。とにかく、数が欲しいって言っているんだし、蜜蜂を集めましょう。来年の春には、蜂蜜を食べられるようにするのよ」
「うん。まあ、そうしようか。今のうちに集めておかないといけないのはその通りだしね」
蜜蜂の回収も冒険者の真似事をしている人たちの仕事だ。狩りも順調だって話を聞いているからな。どれくらいの成果を出しているのかまでは聞いていないけど、ソーセージが出回るくらいには成果を上げている。結構狩りには成功しているらしい。動物が居なくなる心配はしなくても良いけど、狩り過ぎには注意をしないといけないかもね。まあ、加減なんてしていられないとは思うけど。
「狩りについてはどんな感じなんですか? 腸詰が出回ってきている所を考えると、かなりの成果を出していると思うんですけど」
「そうだね。何往復もしているくらいには狩れているって話を聞いているかな。特に鹿が多く狩れているらしいね。1日に十数頭は狩っているって聞いているよ。だから腸詰も結構作れているらしい。もう少ししたら燻製小屋も出来上がるからね。それまでは辛抱かな。結構大規模に出来ると思うし。食肉も余るくらいには狩りが出来ているって事だからね。良い事ではあるよ」
「ですが、もう少し人材が欲しいですわね。外部からの流入を考えたい所ですが、難しいでしょうか? 出来れば、移民という形で増やしていきたいとは思うのですが」
「移民かあ。難しいとは思うけど、次の春には募集してみようかなって思っているところだね。少しでも村を大きくしたいとは思っているし」
「移民は良いですけど、建物は足りるんですかね? 宿は無いので、どうしても住んでもらう事になると思うんですが、住宅は足りるんですか?」
「それも相談しないといけないけど、畑を北に広げていくからね。住宅もそっち側に作れればなって感じかな。何とか増やしていかないと、先が無いからね。考えては居るんだけど、実現には至っていない感じかな」
「移民を募るにしても、冒険者の真似事をしてもらう方が良いでしょうね。他の事に関しては、人数は足りていますし、そういう移民を募集したいですわね」
「まあ、他の事は足りていると言えばそうだしね。でも、冒険者を辞めてまで、こっちに来たいって思う人が居てくれるのかどうかだよね」
うーむ。難しいとは思うんだよな。移民を募集するのは良いんだけど、簡単には増やせないとは思うし。住宅の問題があるのはそうなんだけど、そもそもここは小規模社会主義村なんだよね。皆で運命共同体って感じなんだよ。それが受け入れられるのかどうかなんだよなあ。
こう言っては何だが、意欲がある人なら良いんだけど、無気力の人が来ても困るんだ。社会主義村の欠点は、その制度にただ乗りしようとする人たちだしね。その人たちは追い出していかないといけない。そういう主義なんだよ。この村は。
だから、簡単に移民を増やすのはどうかなとは思うんだよね。出来れば、繁殖で増える方が良い。子供を作って増えていく方が健全なんだよ。移民に頼りたくなるのも解るんだけど、受け入れてもいい人材と、そうではない人材が居るからな。
特にニートを養う理由は無いし。少なくとも畑仕事はしてもらわないといけない。そのくらいの労働意欲がある人じゃないと厳しいんだよ。単純に人口を増やせば良いという問題でも無いんだよな。難しい問題だ。人口問題は絶対に起きてくるから、何とかしないといけないのはそうなんだけど。
「まあ、募集はしてみるよ。いい人が居れば、受け入れるって感じでさ。出来れば、色々と知っている人の方が良いんだけどね。そういう人材は何処でも欲しいだろうから、難しいとは思うけど」
「そうでしょうね。生き字引の様な人を求めても良いとは思いますが、移住してくれるかどうかは未知数ですし。その辺はコンラートの手腕を見せて貰いましょうか」
「コンラート兄さんなら何とかしてくれるんじゃないかって期待してますね」
「期待を裏切らないようにはしてみるけど、難しいとは思うからね?」
難しいのは当然承知している。だが、ここは腕の見せ所でもあるんだよ。短期間で移民を受け入れられるくらいの発展をしたって事になるだろうからな。思いっきり移民を受け入れるって事は難しいだろうけど、ある程度なら何とかなるんじゃないかとは思う訳で。
特に魔族を受け入れることは出来るんじゃないかなって思うんだよな。人間よりも、魔族を受け入れるなら何とかなるんじゃないか、そう思う訳なんだよ。こうやって1か所に集められている程度には、冷遇されている訳なんだし。それらを集めて何とかしようとすれば、案外移民は集まる可能性はあるんだよな。




