堤防を作らなければならない
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春の42日。今日は川で何か出来ないのかを考えていた。水源としては機能しているんだよな。井戸を掘らなくてもいいくらいには水源に恵まれている。だが、東西と南を川に阻まれているので、北側しか発展の余地が無いんだよな。川幅は大体10メートルから15メートル。水がある所で、だな。そこから一気に陸地になる。まあ、水車が置けているから、そうだろうというのは想像が付くだろうが。
多分だけど、昔にここまでっていう堤防を作ろうとして止めたんじゃないかな。面倒だったのか、出来なかったのかは知らない。けど、この区間は何か作ろうと思って止めたんじゃないかって気はするんだよな。ただまあ、高低差が結構あるからな。堤防までは必要ないって判断だったんだろうか。それでも俺が水の中に入ったら、流される気しかしないんだけど。浅いと言っても40センチくらいはあるからな。今の俺だと流されかねない。
「ここで何かしら出来るんじゃないかって思うんだけどな。何か、何か出来るとは思うんだけど、何が出来るんだろう。今後はここが船着き場になるんだから、水は穏やかになるんだよな……。川かあ。基本的には水力を使うって事しか思い付かないんだけど」
そもそも川っていうが、結構な水量が流れているし、流速も早い。これはこれで危険なんだよな。放置しておけば、子供が溺れる。かといって大きな堤防を作るのもちょっとな。いやまあ、作らないといけないのはそうなんだけど。これの水深を下げるというか、水位を上げるんだろ? 堤防は必要になってくるよな。
堤防は必要としてもだな。何処まで必要なのかって所なんだよな。案外流れは早いんだよ。あの辺を半分くらい堰き止めるんだろうから、水位はこの辺りまで上がるよな。……余裕高が50センチも無い。これは危険だよな。余裕高は1メートルくらいは欲しい。上流で豪雨があったら、余裕で溢れるからな。
「とは言っても、その為の資源は何処から持ってくるんだって話だよな。この辺は結構な水量だし、下流で合流しているから、やばいといえばやばいんだよな。向こうで水の壁が出来たら、逆流しかねないんだよなあ。となると、堤防が欲しい。けど、そこまで大規模なものは作りたくない」
完全に八方ふさがりだよな。仕方がないから土を盛ることはしないといけないだろう。それは西側の河川もそうだよな。こっちばかり対策をしても仕方がない。向こうも何とかしないといけない。護岸は必要か? 必要だろうな。出来れば石材がって言いたいが、石材は貴重なんだよな。木材で護岸もするか。そうするしかないよな。
となってくると、河川を使うのも難しくなってくる。堤防が出来る訳だからな。そうなると、どうしたら良いんだ? 何が出来る? 何なら出来る。うーん。河川を上手く利用するってなると、そのくらいしか思い付かないよな。
……いや、待てよ。河川堤防を作るとなると、今度は利水が出来なくなるのか。今は水を川から確保しているが、堤防が出来ることによって、川が使えなくなる。……でも堤防は欲しい。となると、疎水を引くしかなくなるな。
「疎水は必要だな。ある程度水が流れてくるようにしないといけない。それは堤防を作り終えてからでいいか。まずは東側の船着き場を完成させる。その後早急に堤防を完成させる。その後に疎水の工事だな。疎水の工事が終われば、今度は西側の堤防を作ろう。……木材が足りるかどうかだな。それは確認しておかないといけない事だろうな。後で樵の所に行くとして、土を何処から持ってくるのかになるよな」
問題があるとすれば、堤防の土だ。1メートルくらいは堤防で余裕高を作りたい。となると、問題になるのは木材と土になるんだが、木材は良いとしても、土が足りない。土を何処から入手するのかが肝心になってくるな。
適当な場所の穴を掘る訳にはいかない。石切り場みたいな穴を掘る訳にはいかないよなあ。となると、広く浅くといった感じで少しずつ持ってくるしかない。その方法で集めるとしても、時間がかかりそうだ。……穴を掘る口実があればいいんだがな。
疎水工事で出てくる土は、西側の堤防に使う予定だからな。東側の堤防に使う土だよな。……穴を掘って池を作るか? 何のために? 疎水で良いんじゃないのか? うーん。そうだな。利用価値があるとすれば、魚を飼う、とかか? 川魚か。となると、養殖って事になるのかね? まあ、出来なくはないな。川魚を養殖ってあんまり聞いた事が無いんだけどな。
海でなら養殖は盛んに行われていたのは知っている。海の魚の方が臭みがなくて扱いやすいからな。川魚は、種類にも寄るんだけど、泥臭いんだよ。特に鯉。泥臭くて堪らないんだよな。それを誤魔化すために味噌なんかの調味料を使う訳だし。川魚に余りいい思い出が無いというか、美味しいってイメージが無いんだよな。
いや、渓流の方なら美味しい川魚も居るのは知っているんだ。鮎とか岩魚とか。そういう魚なら良いんだが、捕まえてみない事には解らない。そもそも川魚を獲るっていうと、結構な仕掛けが必要になってくるとは思うんだけど、どうなんだろう。素人に出来るのかどうかだよな。
まあ、案としては持っていくか。池を作って淡水魚の養殖をすれば、ある程度の食事の改善になるんじゃないか。魚も美味しいしな。種類には寄るけど。まあ、まずは毒が無いか確認をしてもらわないといけないんだけどな。
「そんな訳で、堤防も必要になると思うんですよね。水位を上げる訳ですから、その分は最低でも堤防を作って余裕高を確保しないといけないじゃないですか」
「まあ、そうだな。解り切っているから、船着き場を作った後には堤防は作る予定だったぞ」
「ああ、そうなりますよね。それでなんですけど、堤防を東側だけじゃなくて、西側も作らないといけないんじゃないかと思いまして」
「あれば安全だな。問題は水が利用できなくなるが」
「それなんですよね。なので、東側から町の中心部を通って南側に抜けていくような疎水が必要になるんじゃないかなって思いまして。それを作って貰えないかなと」
「ああ、疎水か。土で良いんだよな?」
「土で良いですよ。流石に両岸に木材で加工しろとは言いませんよ」
「そんな事をしたら木材が枯渇するからな。ただでさえ堤防にも木材を使うってのに」
「やっぱり護岸は必要ですかね?」
「必要だろうな。長く使おうと思ったら絶対に必要だ」
「そうなりますよね。それじゃあそんな感じの予定でお願いします。それと、淡水魚って美味しいんですか?」
「魚か? ……美味いには美味いが、釣りをする道具がもう無かったはずだぞ?」
「昔は釣っていたんですか?」
「ああ、食料が欲しかったからな。開拓をするまでは食料の確保として魚も食っていたんだよ。ただ、取れるか取れないか安定しなくてな。終いには釣り具が壊れてそれ以降は何もしてねえな。なんだ? 釣りでも始めるのか?」
「いえ、養殖を始めようと思いまして」
「養殖? つうことは、家畜みたいに育てるってか?」
「出来ないですかね?」
「いや、出来るんだろうが、……誰もやったことがないぞ?」
「ものは試しで東側の堤防の裏に、池を掘ってくれませんか? そこで試してみます」
魚が美味しいなら試してみる価値はあるな。失敗しても良いのだ。成功すれば一気に食料事情が良くなるかなとは思う。肉と野菜と魚があれば、栄養的にも問題ないんじゃないかな? 美味しいならなおの事。やってみる価値はある。




