スライムゴミ捨て場完成
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春の36日。今日はスライムを活用したゴミ捨て場の完成と言う事で見に来ていた。今日はコンラートもカタリーナも一緒だ。……村の真ん中くらいにあるので、村長の屋敷からは多少遠いが、まあ、許容範囲だろうとは思う。ちょっと遠い家もあるが、仕方がない。この規模の村で、ゴミ捨て場を複数管理するのもなんだからな。
「深さはちっこいのから聞いた通り、地下水が湧いてこない程度の深さだ。これで地下水を汚染する事はないとは思う。後は柵だな。これは子供が落ちない程度の高さにしてある。まあ、そうしないとお使いで捨てに来た子供が捨てられないからな。それでも落ちる時は落ちるだろう。だから、非常用に階段も作ってある。後はそこからスライムの処理も出来る様にって感じだな。まあ、何処までスライムが増えるのかは知らねえが、多少は処理がしやすい様にしてあるつもりだ。これで何か不備はあるか? あるなら追加で作らねえといけねえからな」
「いや、これで十分だよ。無理を言ったとは思う」
「止めろ止めろ。領主候補なんだろ? ドンと構えておけ。こっちは仕事をするだけだ。まあ、酒の方は期待しても良いんだよな?」
「それは当然だよ。次の秋の中頃から終わり頃にはお酒が来るように手配をするつもりだから」
「酒が飲めりゃあこれくらいは朝飯前だ。それで? このちっこいのからは船着き場を作ってくれとは言われているんだが、何処まで本気で進めればいい?」
「勿論だけど、本気も本気だよ。船は買う。今の予定では向こうに管理をしてもらうつもりで居るけど、船便は定期的に来るように調整するつもりだよ。まあ、向こうの商人が何って言うのかは解らないけどね。けど、船は絶対に買うから。こっちで管理をする事になったとしてもだ。だから、船着き場は本気で作って欲しい」
「向こうの管理になるのか……。となると、簡易な宿泊場所は必要になるな?」
「そう……だね。お願いしても良いかな?」
「任せな。そうだな……。ちっこいのには水車小屋の改造と一緒に行うって言いはしたが、どうしても船着き場の方が時間はかかる。出来上がるのは秋の20日前後だ。材料は既に揃っているから、後は工事をするだけなんだが……。流石に水深の深い所に行くのはリスクが高い。それに、水深を下げるために、水位を上げる必要もある。水流が多少穏やかになるような事もしなくちゃならねえ。となると、向こう岸にも渡りたい。橋も必要になってくるだろうな。それだと、どうやっても秋まではかかる。それと、これ以上下流には行きにくくなる工事をする。これ以上下流に村を作る気があるなら、そういった工事は止めておくが」
「そうだね……。その方針でお願いしても良いかな? 基本的にはこれ以上下流に村は作らないだろうし。作るとしても橋が必要になるからね。それなら結局は橋を作らないといけないんだし、そうなってくるとそもそも下流にはいけなくなるしね」
「まあ、そうだろうな。その判断が正しいとは思う。結局はここは河川に挟まれているからな。だが、橋をかけると良い事もある。狩りの出来る場所が増える。今のこの場所じゃあ北方面にしか狩りにいけねえからな。南の方にも狩りにいけるようになる。それは大きな事だとは思うぞ?」
「それは確かにそうかもしれないね」
確かにその利点は大きい。今はどうしても北方面にしか狩りにいけないからな。それも東西南と河川に挟まれているからだな。橋はアタライ村に辿り着くまでに1か所あるくらいなんだよ。後は水源が豊富な場所と言う事で、河川の近くに村が作られている。これ以上南に進出するには、橋をかけないといけない。まあ、この辺は大きな河川があるから水源には確かに困っていないんだけどな。
「よし。それじゃあ本格的な計画を練るからよ。ちょっと時間は貰うぞ?」
「それは大丈夫だ。くれぐれも怪我などが無い様にしてくれ」
「安全第一ってな。解っているよ」
「お願いします」
「おう、期待してな」
そんな感じで、なんか大きな工事になる予感がするが、それでも秋の中頃までには終わるんだろうか? 大丈夫なんだろうけど、心配である。橋の工事までするとなると、結構な工事量になると思うんだがな。……そもそもコンクリートは無しなんだよな。どうやって作るんだろうか。木造建築には詳しくないからな。
まあ、任せろと言うんだからな。任せておけば良いとは思う。こういう時は村人を信用してやらねば。こっちが何かできる訳でもないんだし。どうせ任せる事しか出来ないんだから信じるしかないんだよな。
「お? 大将じゃないか。なんだ? 見に来てたのか?」
「お帰り。スライムを確保してきたんだね」
「まあな。各班3から6って話をしてただろ? 俺たちの所は5集まったからな。まあこんなもんだろうって事で持って来た。後はこれからもう一狩り行って来るって感じだな」
「スライム以外の成果はどんな感じかな?」
「スライム以外は鹿1頭と小さい鳥が10羽くらいか? 後はドードー鳥が5羽くらいだな。まあ、スライムを持ってなければ、もう少し持てるんだが、スライムが優先だろ?」
「それはまた結構獲ったね。これは小型の燻製器はやっぱり必要かな?」
「そっちも任せてくれていい。既に作り始めてるからよ。今日中には簡易なものはコボルトらの所に納品にいける。まあ、しっかりしたのはもうちょっと待ってくれ。流石に時間がねえよ」
「お? そうなのか。それじゃあどんどんと狩っても大丈夫だな。最近は魔物が少なくなったからな。動物を狙いやすい」
「あれ? 魔物は少なくなっているのかい?」
「いや、全く出ねえわけではないだけどな。前は結構多かったんだよ。それに比べりゃあ大分少なくなってるな。特にゴブリンは見なくなった。魔物と言えば植物系の魔物くらいなもんだ」
ほう。それはそれは。……魔物も何処かで繁殖をしているのかね? 植物系の魔物についてはよく解らないんだけど、ゴブリンやコボルトは繁殖をしているのだろうか。詳しい事は研究者じゃないからな。解らないけど、魔物が少なくなるのは良い事だよな。商人が安全にこっちにやって来れるって事だし。それは良い事ではある。
「狩りの成果は出ているって事だね。この調子でどんどんと狩っていってよ。ただ、動物は狩り尽くさないようにね。多少は残って貰わないといけないから」
「まあ、加減はするがな。それでも、肉を食うためには狩らないといけないからな。見逃せってのは厳しいぞ?」
「それなんだがな? 今度は水車小屋の向こう側に渡る橋を作るんだ。そっちでも狩りが出来るようになる」
「そう言う事だね。北は結構狩り尽くしてしまっているだろうから、南の方で狩りが出来る様にするから。南の方が広いんだろうし、獲物も沢山居るとは思う」
「へえ、そうなのか。そんじゃあそれまでに準備をしておかねえといけねえな」
「まあ、程々にね。こっち側の動物も残しておいてもらわないといけないし」
狩りすぎ注意ってね。それはまあ、今後の課題だとしても、魔物が少なくなったのは良い事だ。魔物が完全に居なくなれば、普通の住民でも探索が出来るんだけどな。それは流石に厳しいだろうから、何とも言えないか。
もうちょっと採取をしてもらえればなとは思うんだよな。薬草類の採取が出来れば大きいんだけど。薬は外からの輸入がメインになってくるし、常備薬を準備しておくのも限界があるからな。自分たちで作って、自分たちで消費出来れば利益は大きいはずだ。それが出来る様にした方が良いとは思う。




